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『発達障害サバイバルガイド』を読んだ感想

登校拒否をきっかけに息子の発達障害が発覚。
ASD(自閉症スペクトラム)子育て中のマエリンです。

面白い本を読んだのでまとめました。

タイトル:発達障害サバイバルガイド
出版:ダイヤモンド社
著者:借金玉


◉この本を選んだ理由

私がこの本を選んだ理由は、
・発達障害の息子が生きていくために必要なことを知りたい
・私は親として息子にどんなことを教えたらいいのか知りたい
と思ったからです。

息子はまだ小学生ですが、いつまでも私が元気でいられるかはわかりません。親がいなくなった後、いつかは1人で、もしくは誰かと生活することになるでしょう。

『あたりまえがやれない僕ら』と表現されている発達障害の著者が、人生を歩むのにどんな苦労をし、どんな工夫をしているのかを参考にしたくてこの本を選びました。


◉著者からのメッセージとは

みんなが当たり前にやれることが、自分には過酷なものに感じていました。障害を治すのは今のところ現実的ではありません。

うまく付き合っていくしかないのです。

発達障害を抱えた自分が、少しでもまともな生活を手に入れるためにしてきた工夫をみなさんと分かち合いたい。(抜粋)


①人生をよくするのは努力ではなく設備投資

『自分が頑張ればいい』という思考は自分を苦しめてしまう原因です。
豊かで快適な生活を手に入れたいのなら、自分の代わりに働いてくれる設備に投資するといいでしょう。


②コスト削減にはコストが必要

自炊をするためには調理器具が必要だし、クリーニング代を浮かせるには洗濯機が必要になります。
なにごとも必要な投資を避けては豊かに暮らないのです。


③服は不快でないものを

着心地の良いものをまとめ買いしましょう。
洗濯を忘れても困らない枚数あると安心です。
感覚過敏により着る服が限られている場合は、オシャレよりも着心地が大事。


④休むには強い意志が必要

人は頑張ることを選びがちです。
そして体を壊してしまいます。
「死ぬ気で頑張れ」という人は多いけど、休むという判断を「よくやった」と褒めてくれる人は少ないもの。


⑤うつなどの二次障害に注意

大切なのは成功し続けることよりも、失敗した時に受け身を取れること。
うつに勝つのではなく、共に生きることを考えましょう。


⑥信念やポリシーは曲げないで

あなた自身を変える必要はありません。
あなたのやり方、環境を変えるのです。


◉感想

私自身、ラクをしてはいけないという呪縛が、少なからず心のどこかにあるような気がします。

「発達障害があるからみんなの倍は頑張らないと」
「みんなと同じようにできないのは努力が足りないんだ」


私にはそんな考えをしょっちゅう付きまとっていました。


しかし、この本の中に出てくる
「皿洗いが苦手だから努力をする」のではなく
「苦手な皿洗いは食洗機に任せる」という考えを読んで
息子の勉強にも同じことが言えると思いました。

「字を書くのが苦手だから書く努力をする」ではなく
「字を書く代わりにパソコンで入力する」のように
できないことを他の何かで補うことで、息子は勉強と向き合うことができています。


ほんの一部しか紹介していませんが、豊かで快適な生活は自分の固執した考え方を手放すことで、手に入るということを教えてくれる本です。


最後まで読んでいただきありがとうございました。

過去を振り返って、
『こうしとけばよかったな』とか
『あれはやってよかったな』など
経験談をまとめてます。

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