英語を話せば何とかなる。そう思っていた自分を引きずり倒したい。
メキシコのレストランで、男性トイレに入ってしまった。
……これはつい2日前の出来事。中に人はいなかったので、特に面白いエピソードには発展しないのですが、もうね、毎日が苦痛で大変で。メキシコ4日目にして語学学校に行くことを決めた今日、その重要性について振り返ることにしました。
なんでトイレの表記が「H」と「M」なの?
冒頭に書いた困惑トイレ事件。そもそもの原因はお店のトイレ表記です。あなたが女性の場合「H」と「M」どちらに入りますか?
私は5秒悩んだあと、「H」を選びました。理由だって説明できます。英語の「Female」がローマ字読みになって、何かの拍子に「H」が頭文字になったのかな?という。ここまでくると、扉を押すときにはクイズ番組の選択問題の気分です。
「H」に何事もないような顔で入ると、正面に男性用便器がお出迎え。一瞬「子ども用かな?(たまに女性のとこにあるやつ。)」と自分を正当化しようとしたけど、2秒で「M」に考えを改めました。
●「H」=Hambres:男性
●「M」=Mujeres:女性
正解はこれでした。こんなん、英語圏の人もみんな間違えるやろ!という思いは未だに拭えません。せめてピンクと青とかにしてくれたらいいのに。
言葉が使えない怖さ。
さて、ここからが本題です。私は今までアジア各国やヨーロッパなど英語が母国語ではないところに何度か旅行しましたが、今回ほどやるせなさを感じたことはありませんでした。
だって普通、駅とかデパートとか道路標識とかには英語が併記されてるでしょ?主要な都市なら、現地の人は結構英語で話してくれるものでしょ??
私がいるのはメキシコシティ。確かにダウンタウンから車で15分ほど離れていますが、別に田舎じゃない。私の顔は明らかにアジア人で現地の人とは違うし、せめて ”この人、スペイン語話せるかな?” と探りながら話してくれたら救われる気もするけれど、今のところそれもない。
そうすると何が起きるか?
気軽にお店に入れないんです。だって値段を口頭で言われても聞き取れないし、「持ち帰りにしますか?」って聞いてくれても私はわからない。スーパーで警備員に呼び止められて「英語しか話せない」と返してもそれにスペイン語で返される。
もちろん、紙に書いてもらったり携帯に表示したり、解決方法はあるけれど、そもそも他人と積極的に関わろうと思ってない私には、毎回それをやるのはストレスが半端ないのです。結果、必要最低限で済ませることに。
遊んでる場合じゃない。学校へ行こう。
悲しいかな、そんな結論に至りました。日常生活がままならないこの状態を早く脱却したい。読めず、書けず、話せず、聞き取れず。この4重苦をせめて沼から抜け出せるくらいのレベルに引き上げたいと思いました。
そしてもうひとつ。メキシコシティ到着後、割とすぐに私がそう決意した理由があります。それは同じ場所にステイしている2人の留学生の存在。
フランス人と韓国人の2人は、私とSNSを交換して何かと気遣ってくれる。私にその日の予定を聞いて、お店の人との会話が必要だと感じたときは付いてきてくれるし、2人はいつもスペイン語で話すのに、私がいると英語で会話してくれる。
今日も、「露店でハンバーガーが買えた!」としょーもない報告をする私に「やったじゃん!一歩進んだね。」と親のように微笑んでくれる彼らに、ほんの少しでも近づきたいと思ったのです。
英語だって全然スムーズじゃないのに、日本語→英語→スペイン語を行ったり来たりしながら頭をフル回転させる毎日。語学学校でも英語とスペイン語しか使わないだろうから、容量オーバーでショートしないように寝る前にはビールを飲もうと思います。
~おまけ~ 外国人から見た日本語。
昨夜、上記留学生2人+メキシコ人+私で話していたとき、「日本語は読むのが難しい」と言われたので、お決まりの「漢字とひらがなとカタカナがあるからねー」と返したら、「それもそうなんだけど、文章にスペースがないでしょ。あと、語尾がピリオドじゃなくて丸い記号だし。」と言われました。
……確かに!!
英語やスペイン語は「I speak English.」みたいにスペースがあるけど、日本語には句読点しかない。LINEでやり取りした長めの文章を彼らに見せると唖然としてました。「え?読めるようになる気が全然しない」と。
日本語習うよりはマシなはず。そう言い聞かせて頑張ります。
次の予定があるので、語学学校は来週月曜からの2週間。1日4時間の授業をみっちりこなして参ります。