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デザイナーのBing Chat活用術3【海外記事メモ】

本日もこちらの記事を取り上げます。なお、画像も以下から引用します。

こちらの記事のメモは3回目になります。前回、前々回のものも含めて読んでいただけるとより内容が理解しやすいかと思います。

本日もよろしくお願いいたします。


プロダクトデザイナーのBingChat活用術

アプリ操作におけるアイディアを生成する

BingChatの素晴らしいポイントは、ユーザーへのこれまでの返答をもとに新たな情報を生成してくれるところにあります。

-フードデリバリーアプリの新規ユーザーにおけるアプリの操作フローを作ってください

Bingは返答を生成する前に過去のやりとりを分析している

例えば、これを見ればこれまで作ってきたペルソナの内容が反映されていることが分かるでしょう。

フードデリバリーアプリ上での想定フロー

フードデリバリーアプリにおける新規ユーザーの操作フローを書き出します

1.ユーザーを歓迎するウェルカム画面をつくる
ウェルカム画面ではできる限り短い言葉でサービスの魅力を語りましょう。
テキストが多いウェルカムページは避けてください。
あなたのサービス独自の価値とユーザーがアプリを使いたくなるような興味を与えるような、適切な文量の文言を配置してください。

2.プッシュ通知設定を促す
最初のユーザーへはなぜ最初にプッシュ通知を設定したほうが良いかの説明をしてください。プッシュ通知がONになった場合、フードデリバリーアプリにおいて、ユーザーのエンゲージメントが80%も向上すると言われています。ユーザーが90日以上使用する定着率も倍近くになります。

3.現在地へのアクセス許可を促す
ユーザーに対して現在地を提供してもらえるように、現在地を提供することで得られるアプリ上での長期的なメリットを説明してください。

4.端的に、シンプルに、そして素早く
フードテック業界は簡単に提供される満足感によって動かされています。空腹のユーザーは食事をずっと待っていることを望みません!そのため理想的なアプリ上でのフローは3Ssの法則(Short,Simple,Speedy)を心がけるようにしてください。

5.プロダクトツアーで新規ユーザーに対してアプリケーションのUIに親しみ、馴れてもらう
アプリの中で伝えたいプロダクトの根本のユーザーメリットを示しましょう。新規ユーザーに対してあなたのアプリの使い方を教えてあげてください。そして登録とアカウントのセットアップを完了させてください。

6.テストと修正
実際のユーザーにアプリを試してもらい、フィードバックをもとに修正と改善を行ってください。

再度Bingは、出力した回答の信頼性を担保する情報引用元を提示してくれています。

競合分析

Bingは特定の方法で情報を構造化させて示してくれます。例えば、主要な競合他社について比較表にして示してくれます。

-Uber Eatsとその他の主要な競合の比較表を作りましょう

Bing Chatを使って競合分析を実施

※日本語訳は割愛します

この表は簡単にExcelへ出力することができ、多くの項目に情報元のリンクが貼られています。

7.市場観測を行う
Bingは検索エンジンであり、インターネットに繋がっています。つまりBingは最新の情報を常に保持しており、私たちは安心して市場観測やトレンドの傾向などの調査に使うことができます。

-今後10年でゴーストキッチン(デリバリー専門の飲食店)はどの程度成長をするでしょうか?

BingChatによるゴーストキッチンにおける市場観測

将来の市場予測レポートによると、世界でのゴーストキッチン市場は2019年には4310万ドルとされており、2027年には7140万ドル規模にまで成長すると予測されています。技術革新とモバイルフードデリバリーアプリは特にコロナの世界的大流行の中、ゴーストキッチンの成長を下支えしました。
テクアウトの市場は2032年までに4兆ドルにまで成長すると予測されており、2022年の2.2兆ドルのおよそ2倍になると言われています。
今後10年における特定の予測を見つけることができませんでしたが、将来的にはゴーストキッチンの市場は成長を続け、フードデリバリーサービスの利用者は増え続けていくことが予想されます。

指標とKPIの提案

新しい製品を立ち上げる時、実際のデザインプロセスをスタートさせる前に主要な指標を定義する必要が出てくるでしょう。その際もBingChatは手助けをしてくれます。

-フードデリバリーアプリの価値はどのように測れば良いでしょうか?

BingChatによるフードデリバリーアプリの指標とKPIの提案

フードデリバリーアプリの成果指標としてはいくつかの例があります。それらの中で最も主要な例を以下に記述します。

1.配送時間
この指標はサービスがオーダーを受けてから配送完了までにかかる時間です。これはオーダーを受注し、商品がユーザーのドアまで配達されるまでの経過時間を測定します。

2.配達達成率
この指標は時間内にユーザーに商品が届いた割合を測る指標です。

3.顧客満足度
この指標はフードデリバリーサービスを利用したユーザーがどれくらい満足したのかを測る指標です。アンケートやレビューなどを通して測ることができます。

4.オーダーから配送までの時間
この指標はオーダーが完了してから商品が配送されるまでにかかる時間を計測する指標です。

5.登録飲食店の数
この指標はサービスに登録している飲食店の数を測るものです。飲食店が多ければ多いほど、顧客の要望に応えられる機会が増えます。

6.注文数
この指標は一定の期間のうちに受注した注文数を測る指標です。

7.注文の平均価値
この指標はアプリを通じた各オーダーの平均価値を算出した指標です。

私はこのリストはこのフードデリバリーアプリのカテゴリーにおいては非常に伝統的な情報リストに感じます。

法律や規制について学ぶ

私たちがプロダクトを作る場合は政府の規制に従う必要があります。Bingは市場にプロダクトをリリースする前に確認しておくべき重要な法律の概要を提供してくれます。

-アメリカにおけるフードデリバリーアプリの重要な制限はどんなものですか?

BingChatが言及するフードデリバリーアプリにおける法律と規制

アメリカにおけるフードデリバリー市場は近年定期的に変化をしています。アメリカの食べ物と薬物の管理者(FDA)はテイクアウトや食事の準備キットや生ものを含むフードデリバリーサービスへ規制を課すことを検討しています。
FDAは食事が配送された際にどんなことが起こっているかや企業が情報改ざんを防ぐための施策を行っているかなどを判断するために業界を監視しています。FDAの中で議論されている規制には、気温に合わせたパッケージを行わせることや、食事のトラッキング、原材料の記載などがあります。
加えて政府の規制として、いくつかの街ではパンデミックに関連する行動規制が敷かれている中においては配送手数料を15%に抑えるようにするようなものもあります。また、アプリ内の費用の透明性確保のためにレストランでの実際のメニュー価格とアプリでの費用を並べて表示させるようなルールがある都市もあります。
規制は都市や州によって様々であるということを念頭に置いておくことが重要です。それゆえに、フードデリバリービジネスにおいては地域の規制の最新情報を常に知るようにし、それらを守っていくことが必要となります。

AI visionを使ってビジュアルを分析する

Bingの中でも非常に優れている点が、AI visionに対応している点です。特定のイメージを投げることでBingがそれを分析してくれます。

BingのAI visionを使って画像を分析する

例えば私が投げた人気のフードデリバリーアプリの比較表に対して、Bingに無料の配送を提供している企業をリスト化するように依頼しました。

Bing Chatによる画像分析の結果

あなたが送付した表は、異なる飲食店における配送とテイクアウトのオプションを比較したものです。表によると各企業ごとに以下のようなことが言えます。

1.Thrive Maeket
49$以上の注文で配送無料

2.Google Express
25$以上の注文で配送無料

3.Amazon Prime Now
35$以上の注文で配送無料

4.Amazon Fresh
35$以上の注文で配送無料

5.Instacart
初回注文時に配送無料。InstacartはまたInstacart+というメンバーシッププログラムを提供しており、そこでは35$以上の注文での無料配送や安いサービス手数料、その他の追加サービスをいつでも受けることができます。

6.Walmart Grocery
35$以上の注文で配送無料

7.Target Grocery
35$以上の注文で配送無料

ただ必要な情報を抽出するだけでなく、それらを検証してThrive Marketについての情報には情報元のリンクをつけています。


感想:有能すぎるAI visionをどう使いこなせるか

同じ投稿者のBing Chatの他の記事を読んでいたため比較的内容的には予想の範囲内なものだったのですが、最後のAI visionに関する部分は非常に驚きました。
画像内の文字を読み取って分析する、だけでも十分価値はありそうですが、さらにその内容の真偽まで自動で検証してくれてその情報元まで示してくれるとなると仕事の中でうまく使うと非常に業務効率が向上しそうです。
その際どの程度の情報量の画像まで対応できるのかは少し気になりますが、実際に試してみたい機能のように感じました。

AIがブラウザに実装されて、これまで私たちがブラウザを開く際に無意識に行っていた「目的の設定→目的達成のための検索項目の設定」という思考プロセスも変化がきそうです。
これからは目的があたまに浮かんだ時点でとりあえずブラウザに打ち込み、AIの回答を見てから必要に応じてさらに検索を深めていくような使い方が自然になりそうです。

そのためにも、いち早くこれまでの思考の癖をなくしてAIが実装されたブラウザに合わせたフローに馴れる必要があるように感じました。
GoogleChromeにもBardの応答が冒頭に組み込まれるようになったのもあり、このあたりの使用感は色々試してみたいなぁと感じています。


個人的に気になった海外記事を週数本メモしていますので、よければフォローおねがいします

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