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「国内英語留学」に2週間参加してみて

先日投稿したnoteに書いてましたが、2週間の国内英語留学プログラム(英会話コース)に参加しており、全日程が終了しました。
すぐ更新したかったのですが、留学後すぐTOEICやら引っ越しやらがあり筆が止まっていました、、


大阪の田舎にある古民家を改装した"ECヴィレッジ"というところで同じ留学生と共同生活をしながら2週間お世話になりました。

先週は留学費用や参加までの流れなどのアウトラインを書いたのですが、今回はその続きというよりも先週書いていなかった留学生活の雰囲気や、2週間国内留学というものを経験してみての所感を思うままに書いてみたいと思います。

「漠然と英語やりたいとは思っているけど何から手をつけたらいいのか」という思いを抱えている人に「国内留学という選択肢も検討してみては」というようなことを伝えるつもりで書いてみます。あくまで私が参加したECヴィレッジに寄った内容になってしまう部分もあるのですがなにか参考になれば幸いです。

2週間で簡単な英会話はできるかも!という自信がついた

前回の記事でも述べたのですが、そもそもこんな短期間で語学を習得できるとは思っていなかったので「外国人と簡単なコミュニケーションをする心理的な障壁はなくせたらいいな」くらいの低めな目標を立てていたのですが、結論十分当初の目標は達成できた気がします。

今ならちょっとした海外旅行くらいなら一人で行けるかも、という気持ちくらいは持てるようになりました。(すごく曖昧で漠然とした表現ですが、外国人と話すということを考えただけで逃げ出したくなるような思いでいた2週間前とはかなり心持ちが変わりました)

相手の言っていることをぼんやりと理解し(たまに間違いますが)、それに対して同意やごく簡単な自分の意見を少し時間がかかりながらも述べられるようになりました。

まだコミュニケーションを取れるという段階には程遠いですが、聞き取りとそれに対する回答を頭の中で少しずつ組み立てることができるようになってきたので、今後場数を踏んで応答の速度を上げていけば自分も英会話ができるかも!という将来像がイメージできるくらいにはなりました。


聞く・話す→文法・単語の学習という学習サイクルの良さ

先週のnoteに詳しくは書きましたが、ECヴィレッジの毎日の学習は「1.オンライン英会話」「2.グループレッスン」「3.文法、単語テスト」の3つに大別され、学習の多くの時間を1,2の英会話訓練に当てられており、3は毎日自習する感じで進んでいきます。

英語学習をされている方のおそらく多くがそうだと(信じたい)思いますが独学の文法・単語学習が最もつまらないものではないでしょうか。

しかし、この国内留学の間は英会話でのレッスンが主体なため、英語力の如何は問わずいきなり外国人の前に突き出されて英語を喋らなければならない状況に追い込まれます(表現がひどいですが。。)

そうなると必ず最初は自分の英語力のなさを痛感させられることになります。

「彼は何を言っていたのか?」
「こういうことを言いたかったけど何て言えばよかったのか?」
「こう言い返したかったのに英単語がわからなかった!」

そういう悔しい気持ちが本来苦痛であるはずの文法・単語学習の意欲のガソリンになりました。

文法は「中学 英語を もう一度ひとつひとつわかりやすく。」という中学英語レベルのテキストを使うのですが、この内容でも簡単な議論を行うなどの豊かなコミュニケーションを取るに十分なレベルのものに感じます。このテキストがめちゃくちゃわかりやすい。

日々の学習はここに載っている英語の例文を単元ごとに暗記し、毎日夕方のテストではPCに表示される日本語に可能な限り素早く暗記していた英語で答える、というものです。

やっている内容もテストも非常にシンプルなものですが、毎日2〜3個中学英語文法を覚えていくと、どんどん英会話の表現が広がっていく感覚があります。

極端な例ですが、昨日までは「私は歩いています(I am walking.)」しか表現できなかったのに今日は「私は歩いていました(I was walking.)」、「私は歩かなければなりません(I have to walk.)」など文法を身につけることで会話の時間軸や気持ち、関係性など様々なことが言葉で表現できるようになり、RPGで自分のレベル上げをしていくような楽しさもありました。

そして2週間で上記のテキストを一通りやって気づいたのは先にも述べたとおり中学英語レベルの文法でほとんどの日常会話や議論ができてしまうという事実でした。

例えばある日のオンライン英会話で、ひょんなことから「様々なものが自動化された未来において、人々の仕事はどのようになっていくのか」という話になりました。

講師が「自動化によって様々な仕事が失われていくことを私の国(フィリピン)の若者は特に危機感を持っているけれど、あなたはどう考えているかしら」という感じのことを聞かれました。(多分、そう聞かれたハズ)

そこで私は
I think it is true that some jobs will disappear in the future, but I think brand new jobs will appear too. So I'm optimistic.
(私はいくつかの仕事がなくなることは事実だと思うが、 全く新しい仕事もまた生まれてくると考えます。そのため私は楽観視をしています。)

と答えることができました。
少し英語わかる人が見たらすぐわかるかと思いますが、非常に拙くまどろっこしい言い回しになっているのですが、一旦は中学英語レベルの文法を駆使してなんとか相手に自分の考えを伝えることができました。
その後は「ではどのような仕事が将来生まれてくると思う?」とか「あなたの仕事はどうなると思う?」などといった質問に対しても、自分の思ったことをたどたどしいながらも伝えることができました。

そこで学んだのは日常的に頭に流れる思考の大部分は中学英語レベルの文法力を駆使すれば表現できるのかもしれないということでした。もちろんそれは必ずしもスムーズで違和感のない英語とは程遠いものですが、「自分の考えを他の言語で伝えることができる」という経験と可能性を感じることができたのは非常に大きな財産になったと感じます。

文法の他には単語のテストも毎日行われますが、これも「英会話→しゃべれなくて悔しい→学習」というサイクルによって非常に高いモチベーションを維持しながら学習に取り組めたように感じます。

特に単語に関しては、合宿の1週間後に行われるTOEICも見据えてかなり頑張ることができました。毎日2時間ほど単語帳とにらめっこする生活を続けていると自分でもわかるほどメキメキと単語力がついていき、とてもよかったです。単語学習は本当に退屈になりがちなものですが、本腰を入れて短期間に集中的に学習に取り組むことで自分の英語力の自信にもつながった気がします。

単語に関しても参考までに合宿で使用していたテキストを紹介します。自分は2週間(平日10日間)でこのテキストの8割くらいをやった感じでした。


個人の裁量で学習を進められる

合宿に参加する人は滞在期間がバラバラな上英語力にもどうしても個人差があるため、合宿のカリキュラムはかなり個人の裁量に任せられている部分が大きかったのも印象的でした。

オンラインのマンツーマン英会話はもちろんその人の進捗度合いに合わせて進められますが、先程述べた毎日の文法、単語テストに関しても自分のペースで進めることができます。

テストは毎日運営とマンツーマンで行われるのですが、次の日のテスト範囲はテスト後に自分で「テキストの○○ページから○○ページまで」というようなかたちで決めることができます。

一人ひとりに対して毎日テストの範囲を対応する担当者の方は結構大変だったかと思いますが、自分のペースで計画的に学習を進められることが非常によかったです。

最初はいちいち自分で決めるのが面倒だからいっそ決めてくれたほうがいいなぁとも考えたりしましたが、テキストを進めていくうちに「ちょっと内容が難しくなってきたな」とか逆に「この単元は飛ばして次に行ってしまいたいな」というものが出てくるため、結果的には自分のペースで好きに学習ペースをデザインできるのはとてもよかったです。


グループレッスンの外国人講師の質が高い

あまりこのレビューを見かけなかったのですが、ECビレッジに来る外国人講師が個人的に非常に良かったのも印象的深かったです。

オンラインマンツーマンレッスンの他に毎日50分外国人講師とのオフラインでのレッスンがあります。

曜日によって講師が変わるのですが、どの講師もそれぞれ工夫を凝らした授業を毎日展開し、我々を飽きさせないようにしようという気概を感じさせられました。

毎日1つのテーマについて授業が展開されるのですが、簡単な英会話の講義から新聞記事の抜粋を読んでその内容について議論するもの、映画を見て話している内容を聞き取るもの、早口言葉などを駆使しながら発音をじっくりやるものなどバラエティも豊かで、これまで学校でやってこなかったような実践的な内容まで細かく、でも非常に楽しく学ぶことができました。


国内で英語漬けになれる貴重な場所!最初は2週間くらいからが良いかも

2週間国内留学を体験して、英会話+自己学習によってとてもよく学習ができたと思います。

自分が参加していた期間は自分以外はみんな1ヶ月~3ヶ月滞在プランのツワモノばかりだったのですが、個人的には一旦2週間くらいがちょうどよかったなぁ、という感想に至りました。

正直1週間(初日はガイダンスなどあるため実質平日の4.5日程度)だと不完全燃焼感があったかと思いますが2週間だと合宿生活にも馴れて成長もより実感できたように感じました。

ただその反面生活に馴れてくると緊張感がなくなり学習が若干ダレてきてしまっていた自覚もありました。国内留学のため当然ですが学習時間以外は基本的に日本人との生活になるため、日本語で話している時間も長く、その辺はどうしても海外の本当の留学とは異なる部分だなぁと(最初からわかっていたことを改めて)思いました。自分の場合もしかしたら2週間以上いたら環境への馴れから学習効率が下がっていたかもしれない、とも感じました。(これは合宿側の問題ではなくあくまで自分自身の問題なのですが、、)

しかしそれでも英語のことを考え続ける環境にいれることは貴重で、環境が自分へ及ぼした影響の大きさは確実に実感できました。

日本のコロナワクチンの普及率はまだまだ低く、この先もしばらくは自由に海外へ出ていくことが厳しい状況が続きそうですが、この国内留学は英語習得を望む多くの人にとって有効な選択肢のひとつになると考えます。

サラリーマンをやっている中だとなかなか2週間でも休みを取るのも難しい状況もあるかと思いますが、何かの参考になれば幸いです。

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@やました
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読んでいる本のメモをつぶやいています。
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