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【海外記事】今の日本って実際どうなの?

今日はこちらの記事を読んでみます。

ちょっとタイトルが気になりますが、日本在住のアメリカ人である筆者が感じる日本の姿とはどんなものなのでしょうか。読んでいきたいと思います。

本日もよろしくお願いいたします。


日本はあなたにとって最適な国ではない

富士山近くには魔法のコンビニがあります。そこには、コンビニの上に日本で一番有名な山が鎮座する最高の画角で撮影できるスポットがあります。
そんなインスタ映えする写真がもう撮れないことは残念です。

来週の始めに富士河口湖町では、8フィートの高さの目隠しをその景色に設置することになりました。なんでそんな残酷なことをするんだ!?

このスポットはあまりに人気となってしまったため、側道への違法駐車が跡を絶たず、ゴミはそこら中に捨てられ、良い写真を撮影するために近くにある歯医者の屋根に登る輩までいました。
地元民たちの不満は募っていました。ネットを設置している人々は、状況が改善されるならネットは撤去すると言っていました。

そんなわけで、私達は非常に良い観光資源へアクセスすることができなくなりました。

昨今のインバウンドの盛り上がりは日本にとって追い風ではありますが、一方で様々な面で、予期しない事態に生活が困難になる人も中にはいます。


オーバーツーリズムは救いか?課題か?

日本は勢いづいています。コロナへの不安が薄れ、国境間の行き来の制限がなくなって以来、旅行者が猛烈な勢いで戻ってきています。

私は京都の近くに住んでいます。パンデミックの間は外を出歩いても他の人、特に外国人を見ることはありませんでした。

今では路地がごった返しています。これ自体は悪いことではありません。私はこの言葉を思い出します。

あなたは道路の中にいるのではない、あなた自身が道路なのだ。私は人混みと対峙しているわけではなく、私自身が人混みなのだ。

私はカリフォルニアのSouth Lake Tahoeにて育ちました。その地も旅行者が多いことで有名でした。私達はそれに対して良くも悪くも関係性を持っていました。
混み合った路地や売り切れのレストラン、ビーチのゴミ、好ましくない行動には嫌気が差していました。
でもお金や見知らぬ顔を見ることは好きでした。
私の知人たちの多くは旅行者たちが使ってくれるお金がないと生きていけませんでした。

そして日本。誰もこの国を守ることはできませんし、すべきでもありません。このことは成されるがままに楽しむべきなのです。
しかし、外国人の中には多くの問題を起こす人もいるでしょう。最近の京都への旅行客(外国人と日本人の両方)は歴史的な祇園の界隈から立入禁止を勧告されていたりします。これは主に人々が芸者に対して、彼らの許可無く写真撮影をしたり触ったりするなどの嫌がらせが原因です。(これらは犯罪です!)


外国人を活用するビジネス

旅行者の増加が引き起こすもう一つの問題が、円が弱くなって以来、旅行者、特に米ドルを稼いでいる人々は日本で散在ができるようになりました。これによって商店に対しては値上げが推奨されるようになりました。
これによって被害を被ったのは地元の人々です。

給料が上がらない中で物価だけが高くなっている彼らにとっては罰則を与えられているようなものです。

一つの例としてスキーリゾートで有名なニセコがあります。日本で牛丼は約500円(3ドル)ですが、私はおそらくニセコの場合は2000円(12ドル)かそれ以上かかると思っています。多くの海外の旅行者は、それでも彼らの故郷のリゾート地に比べれば安いため気にしていないと言います。
しかし、地元民は少なくとも他の地域の4倍ものお金を支払わなければならないのです。

これによってニセコは2種類の料金システムを導入しました。一つが地元民向け、もう一つが海外旅行者向け。多くの日本人がこれに賛同し、実際60%の支持を得ました。

これは旅行者が納得すれば良い施策のように考えられますが、これは良い面だけではないことを知っておかなければなりません。
それは、このことが人種差別につながる可能性があるということです。日本の旅行者と多くの他の東アジア人(もし彼らが店の中で母国語を話さない場合)は地元民価格で買い物ができますが、明らかに見た目が外国人の人はそれが不可能です。

ここでのターゲットは海外旅行客です。しかし見た目が日本人ではないが日本に住んでいる人にとっては、地元民価格で購入するために苦労することになりそうです。彼らは日本円を稼いで日本に税金を収めているので、決して排除してはいけない対象です。

非常に白人的な見た目をしている友人は最近京都のカラオケに行きました。彼女が店内に入った際に、店員は彼女へ「ショーグン」の価格表を手渡しました。その価格は通常価格の5倍でした。彼女がスタッフへ日本語で話しかけると、スタッフはすぐに謝罪し、通常価格の料金を提示しました。

つまり、見た目が日本人ではない人が店内へ入った際に、スタッフはショーグンメニューを彼らへ提示します。彼らはより安価な選択肢の存在を教えずに、外国人に対して接客をしているのです。

一方で、仮に旅行者は喜んで支払っているならこのビジネスは間違っていると言えるのでしょうか?その判断はあなたに委ねたいと思います。


インフルエンサーが厄介事を運んでくる

オーバーツーリズムに関する最後の懸念事項が、影響力のあるハンターの侵入です。日本は非常に寛容な社会です。多くの人は社会的な慣習を破った外国人を非難することはありません。もちろんたまに起こることはあるかもしれませんが、私は見たことがありません。多くの日本人は心の中では憤りを感じているかもしれませんが、それを声高に表すことはしません。

私は彼らに対しては寛容である必要はないと思っています。悪名高い事例としてJohnny Somaliの話をしましょう。

この男はYouTubeとTwitchから排除されたため昨年日本に来日しいたずらをして各地をめぐりました。

彼は電車内や路上で日本人を罵倒し、アメリカはもう一度原爆を落とすぞなどと言ったり、女性へのセクハラ行為など社会全体に対して悪名を広げました。

彼はヤクザとつながりのある人と対峙して、カメラの前で謝罪を強要されました。それでも数日後、彼はまた同様なバカな行為を始めました。
そして彼は違法な個人資産への侵入や、許可のないレストランでの撮影により逮捕されました。数週間の勾留後、彼は保釈され、イスラエルでまた同様の行為に及びました。

この男だけではありません。日本は旅行者に対して非常に高い文化性のある体験価値を有しているため、彼が最後の犯罪者となることはないと懸念しています。


日本に来てみて!

これまで数分間愚痴のようなことを言ってしまったのは理解しています。私の暴言を許してください。

私はあなたに日本に来てほしくないなどとは思っていません。

ぜひ来てみてください。

私は、この私が愛する国へ観光業がもたらす影響の一部を皆さんに知ってほしいのです。そしてぜひ、尊敬の念を持って訪れてください。それは簡単なことです。
冒険心を持って驚くべき体験をするのと同時に、あなたが訪れる場所には人が住んでいるということを忘れないようにしてください。
あなたの身の回りに起こる出来事や出会う人々に注意を払ってください。

そしてショーグン価格での買い物はやめてください。


感想:観光地化と生活の課題

今回はデザインに関してはあまり関係のない記事だったのですが、現地に住む外国人から見た鋭い視点が興味深い記事でした。自分も知らなかった情報も多く、考えさせられました。

コロナが明けていこうはインバウンドの影響でホテルの価格が高騰し日本人が泊まれない、というニュースをよく目にするようになりましたが、これからはこういった格差のようなものは一定受け入れていく必要があると考えます。

この記事で述べられていたショーグン価格というのはちょっと驚きましたが、近い将来東京や京都などの観光地ではもう外国人向けの価格が標準価格となってビジネスが回っていくことは必至でしょう。

そんな中で日本人は「もう東京に住めないや」とか「京都に遊びに行けないじゃん」と嘆くのではなく、そういった国際水準にまで自分の所得水準を引き上げていく努力が必要なのでは、と考えます。

今いる組織の中で昇進するのか、転職をしてみるのか、あるいは外貨で収入を得られるようなビジネスへ挑戦してみるのか、現代においては多くの選択肢が存在しています。

物価が上がることに対しての理解が、ここ1年くらいの間に日本の中で進んだように感じます。昔は数円の値上げに企業が(半分ネタではあるものの)謝罪CMを出すような時代がありましたが、現代においては値上げ止むなし、という雰囲気や、むしろ経済の好循環のためには物価が上がっていくことが健全であるという認識も非常に広がってきたように感じます。

観光産業はもしかしたら日本に残された数少ない生き残りの道であると同時に、世界でも珍しい貴重な文化性や歴史、自然を持った日本にとっては一発逆転の一手になる可能性も多分に秘めています。

観光と生活との折り合い点を探すのは難しいことなのかもしれませんが、他の国々の事例なども参考にしつつ日本独自のやり方で何かしらの解決策が出てくれば良いなぁ、と考えさせられました。


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