見出し画像

ローカルNFTが熱い!神社×NFTを妄想してみる

(だいぶ時間過ぎましたが)お盆はちょっとNFT関連の情報収集をやろうと決めて勉強していました。

↑こんな記事を書いているのに執筆当時はNFTを買ったことすらなかった状態だったので、順番が前後してしまいましたがようやくNFTを購入しました。

Crypto Ninja Partner(CNP)という日本で今最も規模が大きく活発なプロジェクトです。ずっと持ち続けることを前提に考えていたので購入するイラストの吟味に時間がかかりましたが、この鳥を買ってみました。カワイイ~~

画像1

とはいえこの話は本題ではないのでこのへんにしつつ、今日は自分がNFTを使ってこんなことができないかなぁと考えていることをまとめたいと思います。

神社を守る

画像3

で、表題のはなしに戻ります。ちょっと提案内容はガバガバな部分はありますが、漠然と考えた妄想や思考実験と捉えてもらえると助かります。

神社ってあまりに身近にありすぎてあまり改めて考えることが少ないような場所ですが、地方の神社であってもだいたい数百年から、長いところでは2000年以上の歴史があるとされる神社がごろごろ存在していたりします。

長い間ずっと先人たちがその場所を守ってきたのだ、と考えるとそれだけでちょっと有り難みが出てきたりしませんでしょうか。

しかし神社って日本に数万社あるそうなのですが(コンビニよりもずっと多い)その数は年々減少していき、2040年には4割の神社が消滅してしまうというデータがあります。

画像2

これは単なる日本の先人たちが守ってきたものがなくなってしまうのが悲しいという気持ちにとどまる問題ではなく、神社のような古くから存在する文化や建造物はそれ自体に観光資源としてのポテンシャルがありそれらが失われつつあることを示しています。
以前のnoteにも書いたのですが今後観光事業のインバウンドを狙っていくことを考えた場合、こういった日本の古くからある資産はもはや思考停止的にでも守っていくべきというスタンスを持つようになりました。

しかし、その衰退の背景には神社としてのビジネスモデルの脆弱性があることがわかってきました。お金が上手く稼げない構造から、神社や敷地の維持費や後継者不足問題が発生しているようです。


神社のお財布事情

前述の通り神社が抱える問題の根幹には、貧弱なお財布事情があったりします。

画像4

一人当たりせいぜい数百円お賽銭の金額がこれほどの割合をしめていることにも驚きですが、多くの割合がお守りなどのグッズ販売と、寄付などの受動的な収入に頼っている部分が多いことがわかります。

そうなるとただでさえ人口流出と少子化の影響をもろに受ける地方の神社は大変な状況になります。

神社には建物の修繕や周囲の森林などの整備の他にも、神社の仕事に従事されている神職の方のお給料もここから支払われています。

宗教団体のため所得税などの税金が免除されているとは言え、神職の方々の平均年収は300万円程度というデータもあり、後継者不足の問題にもお金が絡んできていることが想像できます。

神社存続には「施策」より「施策を下支えする持続可能なコミュニティ設計」が必要

とは言えそんな感じの課題意識というものは以前からあり、神社仏閣に新しい収入源を生み出そうとするプロジェクトは多くありました。

カフェを作ってみたりとか、音楽ライブをやってみたりとか、クラファンをやってみたりとか・・・

しかしカフェをつくるには初期投資が莫大にかかるし、音楽ライブやクラファンはどうしても単発企画になりがちだったりします。

一方で自分としては、神社存続のためには莫大な初期投資やイベントなどで瞬間最大風速的な花火を求めるよりも、地味でしょぼくても息の長い線香花火のような仕組みを作りる必要があると考えます。

画像5

特定の企画モノ(イベントをする、何かをつくる)というよりもそれ自体を生み出すコミュニティを作って、そこを起点として収益を生み出し続ける構造を考えられないかと思いました。

ようやくここでちょっと「ここにDAO使えるんじゃね?」と思い始めてきました。


氏子をリデザインする

神社には氏子(うじこ)と呼ばれる周辺地域のサポートコミュニティがあります。

その神社の周りに住んでいる住民が何世代にも渡って氏子となっており神社のお手伝いをしたり寄付をしたりし、神社からは各家庭へのご祈祷を毎年してもらうという地域と神社をつなぐ制度でした。

しかし、その氏子も田舎からの人口流出や少子化の影響で減少の一途を辿っています。

さらに昔からの縁故に支えられた氏子には新規参入者などはほとんどおらず、寄付によって支えられている神社のお財布事情はますます苦しくなっていきます。


氏子には明確な報酬の設計が必要

そこで、氏子が抱える課題を明確にし、そこを治療していこうと思い立ちます。

前述の通り、氏子は昔からの縁故によって支えられた神社サポートコミュニティでした。そのため参加者自身もただ「定期的なご祈祷をしてもらってその分の寄付をする」ようなもので、若い人たちやその地域に移住してきた人にとっては新規加入するメリットが全くありませんでした。

そこで、新しい人がまず氏子になりたい、と思ってもらえるようなコミュニティづくりが大事と感じました。

そのためには

1.自分たちがやりたいことが楽しく実現できる
2.活動に応じた報酬を得ることができる

というコミュニティの設計をしていくのはどうかと考えました。

例えば神社のお祭は自分たちでリデザインできたり、お守りなどを自分たちで作ってみたり、その地域で育ち同じ思い出を共有した人同士が神社を盛り上げるための施策をうち、その活動の中が価値化され、報酬を受け取れる仕組みを作れないかと考えました。


NFTは「コミュニティ活動の価値化」

そこでようやっとNFTやらDAOの話です。

NFTで個人的に最も価値があると思っているポイントが、「コミュニティ活動が価値化」される部分だと思っています。

例えば氏子をやりたい人に「氏子コミュニティ参加券NFT」を配布して、そこから集まった資金で自分たちがやりたいプロジェクトを行う。

神社のお祭を自分たちでデザインしたり、有名人を呼んでみたり、お守りを作ってみたり、ワークショップを開いてみたり・・・

そこでコミュニティが認知され、活性化されていけば、そのコミュニティに参加したい人が多くなりNFTの価値が向上、コミュニティ参加者がNFTの一部を売買することで参加者の利益になるとともに、売却額の一部は親元である神社へ還元することもできます。

まぁ、これってNFT詳しい人からしたらめちゃくちゃ普通のDAOの話だと思うのでうすが、この「コミュニティの価値化、利潤化」というポイントを活かせるようなかたちでローカルな日本のコミュニティにインストールすると何やら面白いことが起こりそう、という私の妄想です。


地方に”ローカルでしょぼいNFTコミュニティ”をつくる

そんな感じで考えたのが氏子のNFTということでそのまんまUJICO NFTです。

画像6

この考え方のキモは、大きくダイナミックに展開させる従来型のDAOではなく、お互い顔も名前も知っているくらいの距離感で行う小さくてしょぼい組織です。

DAOの中で重要なのは「その組織の目指す方向性、実現したい世界観への共感」をもとに個々人がまとまり合うことですが、お互いに顔も名前も伏せている人同士がつながりあって同じ価値観のもとに同じ方向を向くのは非常に難しいと考えます。

しかし、氏子が組織されているような神社周辺のローカルなコミュニティであれば、神社への同じ思い出を共有した仲間が「神社を守りたい」という同じ思いでコミュニティが運営されていくのではないか、と目論んでいたりします。

従来の地域活性化ってなかなか個人への見返りみたいなものが乏しく、1回やってしまって終わりとなってしまうプロジェクトが多いようにも感じましたが、NFTを介してコミュニティが活性化し、それらが二次流通することで人の入れ替わりとコミュニティの拡大、資金の循環を生み出せるのではと考えたりしました。


今ローカルNFTが熱い!

ローカルNFTは自分の造語ですが、このような感じのあえて「ちっちゃいコミュニティでNFTを自走させる」ような取り組みが最近熱いような気がします。

つい先日キングコングの西野さんが立ち上げたNFTプロジェクトも、あえて比較的小さめなコミュニティを作ろうとしているところに親和性を感じます。ちょっと本人の意図と反してめちゃくちゃ加熱しそうな感じはしますが、どうなるか

あとこれは先日教えてもらった話なのですが、新潟県の山古志村という町でも地域活性化としてDAOを導入しようとしており、DAOの中を覗いてみると似たような動きをしようとする自治体関係者の方もちょくちょく見られました。
どちらかというとこちらは比較的グローバルな展開を見据えているフシもありますが、興味深いため定点観測していこうかと思っています。


ノロマながらもWeb3.0の世界へ

結構noteにNFT関連の記事を投稿しているため結構もうNFT界隈でもブイブイ言わせて?エンジョイしているように見せかけていますが、どっこい「オンライン・オフラインどちらでも万全なハイブリッドコミュ障」な私にとってはまだまだコミュニティの一員として馴染むまでにはなっていなかったりします。

とは言え、先日のイケハヤさんのBrainを読んで以降はやはりもう少し自重をNFTのほうにも向けるべきだと考えるようになりました。半月ほど前に公開された有料教材ですが、2022/08/27現在期間限定価格の980円が継続中みたいなので、ちょっとでもNFTに興味ある方は読んでみることをオススメします。
タイトルは「稼ぐ方法」と銘打ってますが、個人的には2022年の一般教養として抑えておいたほうが良い内容のように感じています。※ブロガー出身の筆者のため文章も抜群に読みやすく、ビジネス書1冊弱くらいの時間で読み切れる内容です

そんなこんなでだいぶ間が空いたnoteとなりましたが、ダラダラと続けていきたいと考えておりますのでよければまたお付き合いください。

__________________________________________________________
@やました
Portfolio : https://www.saito-t-design.com/
Twitter : https://twitter.com/yamashita_3
__________________________________________________________

追記:2022/11/07
Ryu Toyoさんが本記事を取り上げてくださいました!
ご自身はすでにローカルなNFTを発行されたようですごいです。。
こういう面白くて素敵なNFT世界が今後も発展していけばいいなぁと思いました!


サポートいただいたお金は今後の発信活動に関わるものに活用させていただきます。