デザインは意味を失いつつあるけど、立ち上がれデザイナー!【海外記事メモ】
本日もこちらの記事を読んでいきます。なお画像も以下から引用しています。
前回の記事からの続きになります。このnoteだけ読んでも理解できる内容かと思いますが、気になる方は読んでみてください。
本日もよろしくお願いいたします。
デザインは未だに重要なものか?
私達が過去1年間の急速なデジタルプロダクトの成長を見ると、デザイナーやデザイン思考推進者の役割は不明確で重要ですらないかもしれません。
一つの例がThreadsです。
私は多くのデザイナーがこのプロダクトのリリースに関わっていることは理解しています。しかし、このプロダクトはあまりに独自性がありません。
私は私のMetaで働いている良い友人のように、このために一生懸命働いたデザイナーを卑下するつもりはありません。
私達は皆、このプロダクトが既存のプロダクトのコピーであり、デザイナーやデザイン思考のプロセスから生まれたものではないということを知っています。これは既存の成功したプロダクトのレプリカにすぎません。
これに優秀なデザイナーもデザイン思考推進者も必要ありません。
これは最高にご都合主義的なプロダクトです。
Threadsに成功をもたらしたと私が思っている2つの要因のいずれもデザインにはあまり関わりのない部分です。
まずひとつ目はタイミングです。
私達はイーロン・マスクによるTwitterの買収が、プラットフォームに対して何かしらの解放をもたらす期待を少し感じてはいましたが、ほとんどの人がこれに失敗するようなことなど予想していなかったでしょう。
マーク・ザッカーバーグの発表に対してはあまり反響がありませんでしたが、彼は競合プロダクトの衰退を巧妙に利用しました。これはビジネスにおけるスピードの重要性を示す教科書的な事例です。
もう一つの要因は革新性の欠落です。Threadsはコミュニケーションの新たな可能性を発掘することもなく、既存のプロダクトとの見た目上の差別化さえもしませんでした。Metaは過剰なデザインへの投資をせず、最小限の労力におさめようとしました。
X上のいかなる機能変更や中傷コメントも、今ではMetaにとってはギフトとなっています。これ以上ない良いタイミングでした。
私がThreadsにデザインの痕跡を見たのは、Instagramとの連携部分にありました。
もしInstagramのアカウントを持っていれば、Threadsへのサインアップを簡単に行うことができます。サインアップは99%ものデジタルプロダクトが苦闘しているステップです。
さらに、Threadsの投稿が本人のInstagramに差し込まれて表示される際も非常に自然で不快な印象はありません。
これは良いデザインであると言えます。
しかしながら、もし私達デザイナーがプロダクトに対してこの程度の貢献で幸せになっているとしたら、わたしたちは本当に自分自身を過小評価しており、あまりにも小さく考えすぎです。
"良いこと"よりも"違っていること"
デザインを実践している人は誰でも、好んでデザイナーと自称デザイナーの間に見えない線を引くことを知っています。
正直に言いましょう。私達デザイナーはFigmaの代わりにCanvaを使用している人をジャッジしています。それかSquarespaceの代わりにWixを使う人かもしれません。それかテクノロジーに精通した人ならWordPressをおすすめします。
一方で生成AIは世界のFigmaやPhotoshopを一掃し、また、デザイナーではない人が使うCanvaやWixも浸透しています。
デザイナーであろうがなかろうが誰でも現在では、まともというレベルではなくかなり良いものを作ることができます。AIがデザイナーのハードルを下げているのです。
では誰もがデザイナーとなり、誰もがクリエイティブになれるということなのでしょうか?
それはそうですが、このことは問題ではありません。
誰もが目立った才能やスキルがなくても良いものを作れるようになったため、このような私達の専門性の分類はあまり意味のないものになってきています。
よくも悪くもあるニュースとして、AIは我々が知っているクリエイティブの職業を空洞化させているということがあります。
我々デザイナーはどのように今後クリエイティブを行えば良いのでしょうか?
もし私達の仕事が他の誰かの仕事と似たものである場合、私達もまた単なるツールのオペレーターとなることでしょう。
クリエイティブであるということは、自分たちが制作する仕事がただ良いものであるだけでなく、明確な意図を持って違いを生み出していることが重要です。
今こそデザインに再びクリエイティブを取り戻す時です。
感想:誰もが"作れる"時代においては深い思考と実行力が大事
前半のThreadsなどの話も後半の生成系AIについての話も、いずれも今日においてデザインの存在意義が希薄化しているという議論でした。
ただそこに対する対策としては少し抽象的な着地をして終わってしまったので少し自分の考えからもう少しだけ結論を具体化させてみようかと思います。
たしかに例えばサービス単体の差異化、特にUIにおいてはあまり他との違いを見せる必要性が薄くなってきている時代があるかと考えています。
しかし一方で必要なのは、アフターデジタルなどの著書でも語られている通りUXのレイヤーでいかに他者と差別化させて顧客の生活の中にサービスを浸透させていくか、という大きな視点での施策と実行力が必要で、そういった広く深い思考力と、それを実現させるクリエイティブと推進力が重要になってくるのではないかと考えています。
ものを作れることの技術自体はコモディティ化してしまったけれども、それらをどう扱ってどのようにサービスを取り巻く世界観を構築していくか、という部分に関してはデザイナーの知見や技術がまだまだ必要になってくるものと信じています。
と、そんなことを考えながら、自分の今月の勉強会の資料も作っていたりしたので、この記事の内容は結構タイムリーで語句が難しかったり読解難易度高めでしたが楽しく読めました。宣伝になってしまいますが、無料の勉強会を開催しているのでもし大阪にお住まいの方でご興味ある方いたらよろしくお願いします。
ではまた。
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