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ビジネスの運命が変わるかもしれない!?知財覚醒教室について

弁理士法人前川知的財産事務所の代表弁理士の前川です。

今年(2024年)の4月から「知財覚醒教室」という名前で事務所にてスタートアップ・ベンチャー企業向けのセミナーを始めました。これまでは事務所の会議室のみでの開催でしたが、この8月からはオンラインでのライブ配信も含めたハイブリッド形式で行います。


ここで、この知財覚醒教室についてのコンセプトを書いておこうと思います。

私は特許事務所で20年以上の実務経験を積んできました。また、知財系の社会人大学院を修了したり、知財アナリストの資格取得したり、その他知財の研究等をしてきて、知財戦略の奥深さについて学んできました。その中で、知財の仕事というのは、人が考えた目に見えないもの(無体物)を、書面に落とし込んで、その書面に基づき他者とやり取りをするため、人との関わりが必須であり、知財を持っている人(企業)によってその価値も変わるものでもあり、それだけに難しく面白い仕事だとも感じています。

一方で知財というのは、あまり一般には知られておらず、誤解されてる部分も少なくありません。一般に公開されているニュース記事ですら誤ったことを記載しています。

そこで、これまでの自分の経験と知識を活かし、知財戦略について伝えていきたいと思い「知財覚醒教室」を始めました。


企業にとって、知財戦略というのはそれだけでビジネスが成功するわけではないですが、ビジネスの成功に欠かせない要素の一つであると考えています。しかし、特にスタートアップやベンチャー企業のように初めて知財に触れる方々にとっては、その概念や手続きは複雑で難解に感じられることが多いでしょう。

 

単純に発明が出てきたから特許出願しよう、製品名やサービス名をとりあえず商標出願しておこう、というのは、最初のきっかけとしてはいいと思います。しかし、それだけでは知財を事業に活かしきれません。

 

知財活動とは、大きく以下の4つのフェーズからなると私は考えています。

①(知財学習)知財のルールを知る

②(状況把握)自他の知財状況を把握する

③(戦略戦術立案)知財戦略・戦術を練る

④(知財活動実行)知財の創造・権利化・活用を実行する

そして、下の図のように①をベースとして②から④を回していくのが継続的な知財活動の流れとなります。このセミナーは、その知財活動のベースとなる①の部分を担うものです。

知財活動の4フェーズ

スポーツでもそもそもルールをしっかりと理解しなければ戦略も練れず、良いプレイヤー、良いチームでも勝てません。それと同様に、知財もまずはルールを知らないと思わぬところでビジネスで負けてしまうおそれがあります。逆に基本的なことを知っているだけでも他社と差をつけることができる場合もあります。

このセミナーでは、知財のルールの中でも事業に関係する原理原則等を図解などしてイメージで理解できるよう説明します。また、人によって、立場によって、知りたい部分、疑問に思っている部分などは異なると思うので、講義は一方的ではなく、講師と参加者、又は参加者同士など、双方向にコミュニケーションを取りながら進めていきます。

 

また「知財覚醒教室」は、現状①「知財ミックス戦略」、②「特許戦略 概念編」③「特許戦略 権利形成編」、④「特許戦略 活用編」の全4回からなりますが、これをなるべく高い頻度で定期的に開催することで、参加してみたいけど都合が合わないという機会損失をなるべく少なくしようと考えています。

 

少しでも多くの人に知財のことを理解してもらうことで、参加者のビジネスの強化、ひいては日本の競争力強化に寄与できると信じています。

 

この「知財覚醒教室」を通じて、参加者の皆様に知財に目覚めていただき、ビジネスを強化する一助となることを願っています。知財の世界は決して難しいものではなく、正しい知識と戦略を持てば大きな武器になります。少しでも多くの皆様のご参加を心よりお待ちしております。

「知財覚醒教室」のお申し込みは事務所ホームページのセミナーページからお願いします。