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平成最後の日に思うこと

平成が終わる・・・

僕は子どもの頃のことをあまり覚えていないのだが、昭和から平成に変わるときのことは鮮明に覚えている。

実は、昭和64年の正月は肺炎にかかり、親に看病されながら1日中テレビを見る毎日だったのだ。だから、昭和天皇がなくなってから当時の官房長官(小渕元首相)が平成と発表したときまでの経緯はずっと見ていた。

それから、勉強も特にせず体も特に鍛えず中学校に進み、遊びに明け暮れた10代が僕にとって平成のはじまり。

でも、社会人になる頃、さすがに将来のことは考えたほうがいい!と思った。なぜなら、僕らはバブル崩壊による就職氷河期組だからだ。

そのため、就活は安定を求め超がつく大企業しか考えていなかった。猛勉強と世渡りのおかげで安定した職業には就けたが、仕事に夢はなかった。

そんな20代のある日、僕は1冊の本にハマる。作家、石田衣良さんの小説「1ポンドの悲しみ」

小学生のときは1冊も読まなかった本・・・

というより、読書感想文が書けず親に書いてもらって出したら、それがバレて先生に怒られたくらいの読書嫌いだった。

そんな本の面白さに世界観を感じ、小説だけでなくビジネス書や古典など、20代半ばにして読書家になったのだ。

僕は30代で起業するのだけれど、このとき読書をはじめたことが、起業後いまに至るまで大いに役立っている。

20代の後半から年間1,000冊は読むようになった。

知識社会を生き抜くには情報の真実を見極め、どんな行動をすれば自分にとって幸せな人生を歩めるか。その答えを多読によって見つけた気がした。

そんなとき、東日本大震災が起こる!

僕はあの日以降、それまでいろいろ考えていたことが正しかったと確信するようになり、会社を辞めて起業した。

起業後、それなりの困難にはぶち当たったが、何よりすべてにおいて自由に暮らせるのがやめられない。

いろいろあったけど「終わりよければすべてよし」である。

今日、平成は終わるが、別にいまの生活が一変することはない。

ただ、令和という新しい時代は、これまで積み重ねてきた人生をさらに飛躍させたいと改めて思う。

そして、令和が終わるとき(生きているかわからないけど)、また「終よければすべてよし」と思えるように人生を精一杯楽しみたいと心から願う。

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