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2023年1月の記事一覧
最長片道切符で行く迂路迂路西遊記 第3日目
前回のお話は以下URLから。
3. 第3日目(2007年7月12日)(釧路ー)釧路湿原ー釧路ー新得ー富良野ー中富良野ーラベンダー畑ー美瑛ー旭川ー岩見沢ー沼ノ端(ー苫小牧)
3.1 釧路湿原駅へ戻る
朝食に根室で買っておいた花咲かにめしを頂いて、身支度を整えたりしていると、あっという間に5時半を回った。今朝は、一旦釧路湿原駅まで戻らねばならない。というのも、昨日は最長片道切符を釧路湿原駅でそ
最長片道切符で行く迂路迂路西遊記 第2日目
前回は以下URLから。
2. 第2日目 (2007年7月11日)摩周ー釧路湿原(ー塘路ー釧路ー根室ー釧路)
2.1 最長片道切符の旅は最短
昨日、網走で買っておいた「磯宴生うに」を開けると、そのつもりはなかったが傾いて盛りつけが崩れていた。店の主人の言いつけを守れなかった。やむなく、自分で盛りつけ直すが、買ったときのようにはいかなかった。それを食べてあれやこれやとしているうちに時計の針は8
最長片道切符で行く迂路迂路西遊記 第1日目
前回のお話
1. 第1日目(2007年7月10日)稚内ー音威子府ー(旭川)ー網走ー摩周
1.1 最長片道切符の旅、スタートです
稚内の朝は早い。まだ4時前だというのに窓外はすっかりと明るくなっていた。身支度の後、おやど天翔を出たのは5時半過ぎで、ここから稚内駅までは歩いて15分ほどである。7月でも肌寒く、長袖を持ってきて正解であったと、早朝の稚内市街を歩きつつ思った。きょうは季節臨時の特急
最長片道切符で行く迂路迂路西遊記 序章の4
前回のお話は以下から
プロローグ(4)始発駅へ7月9日、前日に自宅を出た僕は、寝台特急トワイライトエクスプレス号に乗り、一路、最長片道切符の始発駅、稚内駅へと向かった。
0.4.1 7月9日未明、北海道へと渡る
機関車が停まったのを客車がその衝撃を受けて、僕は目を覚ました。時計は1時過ぎを示していた。カーテンを捲ると、どこかの駅に停車している。じっと凝らして見ると、ピンク色した帯のステンレ
最長片道切符で行く迂路迂路西遊記 序章の3
前回のお話は以下URLから
プロローグ(3)始発駅へ7月8日、僕は自宅を出て、一路、最長片道切符の始発駅、稚内駅へと向かった。
0.3.1 寝台専用特別急行トワイライトエクスプレス号
大阪駅10番線ホームでサンダーバード19号の発車を見送った。大阪駅は建て替え工事中で、本来北陸方面への特急列車が発着する11番線は閉鎖中でフェンスで仕切られている。しばらくすると、深緑に鮮やかな黄色の帯を纏っ
最長片道切符で行く迂路迂路西遊記 序章の2
2007年夏に行った最長片道切符の旅について
前回の話は以下から
プロローグ(2) 計画の話0.2.1 始発駅への行き方
さまざまな葛藤と障碍を乗り越えて(多分に大仰だが)、最長片道切符の旅へ出ることになった。そこで一つ新たに考えるべき課題が発生した。現在、最長片道切符の発駅は、北海道は稚内駅である。とすれば、僕は、まず稚内へ行かねばならないのだ。出発地点まで行くための旅程を考えねばならない
最長片道切符で行く迂路迂路西遊記 序章の1
2007年夏に実施した最長片道切符の旅について、回顧してみたいと思う。
プロローグ(1) 旅の話0.1.1 思いつきから決心へ
最長片道切符の旅に出ることに決めた。
僕は、これまで曲がりなりにも日本のあちらこちらを周遊してきた。自身の生活圏から離れれば離れるほどに、その土地に対する憧憬が深まっていき、それを充足するために旅に出ていた。しかし、あちらこちらを旅することでいわゆる飽きにも似た