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前多が視た'24年1月アニメ新番組第1話評価

今冬のアニメ新番組が早くも“松の内”から始まりました。

冬(1月)・春(4月)・夏(7月)・秋(10月)と年4回ある改編期、その都度アニメが始まりますが、あまりの多さに整理がつかず混乱しがちです。
そこで、備忘のために今期スタートのTVアニメの第1話で私が視たものを列挙します。

さらに、ただ挙げるだけではつまらないと思い、私の“独断と偏見”に満ちた★五つを満点とした採点と寸評も添えました。
なお、評価対象は飽くまでも第1話のみです。

受信できるチャンネルは地上波放送のみです。
ネット配信の視聴は一切行っていません。
作品の列挙はおおよそのスタート順です。

魔法少女にあこがれて →★★★★☆

正直言って視聴前までは、子供ならぬマニア騙しのくだらないアニメだと高をくくっていた。ストーリー展開をはじめ作りに破綻が無く、何故か惹かれるものがあった。柊うてな役の和泉風花は大根役者なのを覚悟していたが、まあ、及第点と言える演技だろう。

佐々木とピーちゃん →★★★★☆

話の筋が面白そうで興味があった。しかし、シリーズ構成・脚本が赤尾でこ、この人の脚本は質が悪くつまらないためこの点が大きな懸念で期待していなかった。展開がもっさりした感を拭えず少々テンポが悪い印象を受けたが面白かった。赤尾でこ脚本で良いと思ったのは「ノラガミ」以来である。悠木碧の巧さを堪能できるキャスティングも全体的に良い。ただ、設定を詰め込み過ぎな気がするので、それをちゃんと消化できるのか心配。

ぽんのみち →★★★☆☆

全く分からない麻雀を知るキッカケになるのではと楽しみにしていた。しかし、初心者の主人公・十返舎なしこが覚えていく過程がだいぶ省略されてしまい残念。入門編とまではいかなくても、時間をかけて詳細に描いてほしかった。そのため麻雀が無知の筆者は話について行けず、作品世界に入っていけなかった。主演の前田佳織里をはじめキャストが魅力的。

宇宙よりも遠い場所 →★★★★☆

再放送だがリストに入れた。TOKYO MXでの本放送から今年でもう6年経つとは感慨深い。監督のいしづかあつこもシリーズ構成・脚本の花田十輝もキャラクターデザイン・総作画監督の吉松孝博も皆、良い仕事をしている。キャスト陣も良い。良質なアニメなので多くの人に視てほしい。

ゆびさきと恋々 →★★★☆☆

原作を全く知らないため、聾者の少女が主人公と知り、どのように展開していくのか気になっていた。典型的な恋愛ものと言えるが、軽薄なところが無く、破綻の無い安定した作りで好感がもてた。主演の諸星すみれも好演していると思う。

僕の心のヤバイやつ(第2期) →★★★☆☆

シリーズ構成・脚本が花田十輝だけあって安定した破綻の無い出来だった。今期も楽しめそう。羊宮妃那の演技が前期より巧くなっており、山田杏奈の印象が少々変わってしまっているのは御愛嬌。

姫様“拷問”の時間です →無し

そのタイトルから面白そうなうえキャストも良いので期待していた。が、このアニメのいったいどこが面白いのか分からなかった。肝の“拷問”シーンが同じことの繰り返しによる冗長で、ギャグとしてはテンポが悪いのは致命的だと思う。よってAパートを視るのがやっとだったため★は無し。

戦国妖狐 世直し姉弟編 →★★☆☆☆

真介は必要無いだろう。このキャラのせいで迅火とたまの描き込みが薄まって面白味に欠けてしまっている。それとも原作は全く知らないのだが、実は真介が主人公なのだろうか。シリーズ構成・脚本が花田十輝にしては精彩に欠けると思う。要は化物退治なのだが、ビジュアル面でその化物の存在感が弱く見応えが無いので、描写(演出)に工夫がほしいとところ。

外科医エリーゼ →★★☆☆☆

原作は全く知らない。今流行りの“転生もの”で陳腐だが、再転生なのが興味深い。ただ、問題はシリーズ構成・脚本が赤尾でこであること。相変わらず雑で稚拙な脚本で魅力を感じず怒りを覚えた。また墜落直後の旅客機内の描写に緊張感が無いなど演出も悪い。原作者が気の毒だ。主人公のエリーゼ役が石川由依なだけに残念でならない。

メタリックルージュ<+Ultra> →★★★☆☆

作品世界(設定)の説明をせず難解に展開(描写)し、視聴者を突き放すような作り方、筆者はあまり好みではない。第1話を視た限りでは海の物とも山の物ともつかない。しばらく様子見。

月刊モー想科学 →無し

惹かれるものが無くAパートを視るので精一杯だった。よって★は無し。

勇気爆発バーンブレイバーン →★★★☆☆

前半の模擬戦シーンに今ひとつ惹かれるものがなかったので、Aパートで視聴を打ち切ろうと思ったが、それも早計かと思い最後まで視た。なるほど、こういうアニメとはね。正直言うと少々失笑してしまった。空母の艦橋にある席の配置などから考証は間違っていないように思える。また、全体的に作りに破綻は無かった。しばらく様子見。それにしても、大張正己はこういうのが好きだねえ。

魔女と野獣 →★★★☆☆

視終わった後に満足感が味わえた。原作は全く知らないのだが、結局、“バトルもの”として展開していくのだろうか? いずれにせよ興味深い先の読めない展開で楽しみ。ただ、残虐なシーンがありそうでそれが心配。キャストは良い。

スナックバス江 →★★★☆☆

冒頭、玉袋筋太郎のナレーションが流れるのは、“酒”繋がりでツボを心得ていて好感が持てた。高橋李依がチーママを演じているのが実に魅力的。ママのバス江を演じる斉藤貴美子はさすがで役にピッタリである。ただ、筆者は下戸で当然、スナックやバーを利用したことが無いため、今ひとつ作品世界に入っていけなかった。

以上、全14作品です。
2024年1月期は農作物の出来に譬えるなら“不作”と踏んでいたので、第1話のみですら視るのは2、3作品と思っていましたが、蓋を開けてみると14作品もありました。
ただ、いつものことですが、このうち最終話まで視続けるのはいったい何作品あるでしょうか?

※画像は「宇宙よりも遠い場所」より。
※文中敬称略

〈おわり〉


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