「劇場版 SPY×FAMILY」を観た!
今朝、「劇場版 SPY×FAMILY CODE: White」を観てきました。
TVシリーズと同様に安定感があり、作りにほとんど破綻が無く、安心して観ていられる楽しい映画でした。
「SPY×FAMILY」にとりハレの映画化のため、サービスで多くのキャラを出したいのは分かります。
しかし、それ故に佳境に入るまでの展開に煩雑さを感じました。もう少しシンプルにしてテンポを早くしても良かったのではないでしょうか。
そのため、上映時間110分は長いと思います。
TVシリーズの延長のような作品のため、前述のように安定感は抜群です。
ところが、わざわざ劇場に出向き千数百円の入場料を払って観る映画としては不満が残ります。
ストーリー、そしてビジュアルにも大きなスクリーンで観る映画としての迫力がありません。
アクションシーンもあることですし、特に作画の点で映画らしいスケールの大きさがほしかったです。
ネタバレになるため詳しくは述べませんが、アーニャが“催す”シーンは傑作と言って良いでしょう。TVでは出来ない映画ならではのブラックさがあり、“待ってました”と言いたくなりました。
「SPY×FAMILY」で心配なのは、かつて「ポケットモンスター」や「ケロロ軍曹」がそうなってしまったように、ファミリー層に人気が出ると制作者側がそれを意識してしまうのか、それともTV局や広告代理店からそのようなお達しが来るのか、ブラックさが失われ当たり障りの無い作品になってしまうことです。
本作がそうならないように願うばかりですが、TVシリーズではわずかながらその傾向が始まっていると、私は感じています。
今回の映画ではその鬱憤と言えるものが晴らされ爽快感がありました。