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「デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 前章」を観た!

本日、「デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 前章」を観てきました。

シアターの出入口付近に設置された上映作品を告げるモニター。

実は私、このアニメーション映画は原作の漫画があるとは知りませんでした。よって勿論、読んだことはありません。
また、映画についても全く知識がありませんでした。

“SF”や“ギャグもの”、“学園もの”といった様々な要素が散漫になること無く、巧く組み込まれた展開に呑み込まれていた120分間でした。
時には政治などの風刺と思われるシーンもありますが、それは興味本位な軽薄なものではなく、真摯さすら感じられます。

連続性を失うこと無く、そして、冗長さを感じさせず物語を巧く構築しいる点に唸らされましたが、エンディングで脚本が吉田玲子と知り得心しました。

正直言うと面白いものの、先の読めない展開ということもあり、“海のものとも山のものともつかない”作品だと思いましたが、後半の回想シーンからその印象は変わります。
門出と凰蘭、ふたりの描写は作り手の独り善がりで抽象的な難解さに陥っていない点に好感が持てました。
私は精神年齢が幼いためかふたりの、特に門出の思いには共感しました。

ビジュアル面についてはクセの強いキャラクターデザインですが、作品世界と親和性が高く違和感を感じません。全体的には映画らしいダイナミックさと日常描写の緻密さという二つが融合した面白味があるものだと思います。

門出役の幾田りらと凰蘭役のあの、ふたり共好演でした。
余談ですが、パンフレットを読んで、あのが「チェンソーマン」のED曲「ちゅ、多様性。」を歌ったアーティストだと知り驚きです。

「後章」を観るのが非常に楽しみでなりません。

※文中敬称略

来場者プレゼントのポストカード。
劇場内にあったディスプレイ。
今日のチケット。
パンフレットの表紙。1100円也。

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