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前多が最終話まで視続けた'24年1月開始アニメ感想

2月1日に投降しました「前多が視た'24年1月アニメ新番組第1話評価」の結果報告ともいうべきリストです。

単にリストアップするのみではつまらないと思い、私の“独断と偏見”に満ちた寸評を添えました。
当たり前のことですが、面白かったからこそ最終話まで欠かさず視続けられました。よって、どの作品もある程度は良い評価のため、★の評価は行いません。
原作がある作品の場合、各原作は一切読んでいないため飽くまでもアニメのみを視た感想です。

受信できるチャンネルは地上波放送のみです。
ネット配信の視聴は一切行っていません。
作品の列挙は最終回の視聴順です(ほぼ放送順)。

佐々木とピーちゃん

赤尾でこのシリーズ構成・脚本担当作品をこれほど視たのは「ノラガミ ARAGOTO」以来。キャラ棒立ちで動きが無いダイアローグもしくはモノローグ劇になってしまう傾向が好きになれなかった。よって2期以降があるのなら脚本家を変えた方が良いと思う。とにかく、次から次へと新たに登場するキャラと設定には呆れた。原作の展開がどうなっているのか知る由も無いが、ちゃんと回収してほしいものだ。その結果、これからの展開で解き明かすのだろうが、各キャラの動機が分からず、いわゆる「キャラ立ち」していないのはやむを得ないか。堅実なキャスティングは好感が持てた。

葬送のフリーレン

今期のアニメではないが、同時期に終了したためリストに入れた。毎週視るのが楽しみでならない、本当に良いアニメだった。フリーレンの歩んできた道(人生)を思ったり、彼女をはじめ登場人物たちのセリフを耳にすると悠久の時の流れを感じると同時に、何故か感慨におそわれ涙が数行下ることがあった。これほど感情移入できたアニメは久し振りである。作画も安定しており演出に破綻が無くキャストは好演でEvanCallの音楽も良かった。マッドハウス、恐るべし!

ゆびさきと恋々

聾の少女が主人公ということで、どのような作品なのか気になっていた。障害があるという設定による興味本位な物語ではなく、破綻の無い地に足が着いた堅実な展開で大変好感が持てた。雪役の諸星すみれは然ることながら、逸臣役の宮崎遊も好演で良かった。雪と逸臣、ふたりの多幸を祈りたい。

外科医エリーゼ

作品自体の着想は興味深いのだが、脚本・演出ともに凡庸で言わば作りに覇気が無く、原作者が気の毒に思えてならなかった。もし2期があるとしたら制作会社をはじめスタッフを変えた方が良いだろう。石川由依は好きな役者だが、彼女にとり本作は役不足に思えてならない。実に惜しい気がする。

魔法少女にあこがれて

今期のダークホースと言えるかもしれない。いわゆる“微エロもの”は好きではないので、その類のシーンが鬱陶しくてならなかった。その“微エロシーン”に惑わされて奇抜な作品に思えるが、実は人間関係など正統派の作りであり、またキャラ立ちもしており、この点が惹かれた理由だろう。それにしても、性器描写でもない“靴舐め”のシーンに“白ボカシ”の修正が入ったのには呆れた。何のための夜中1時半からの放映か。明らかに萎縮しておりいったい何に怯えているのだろうか。

勇気爆発バーンブレイバーン

怒涛のパワフルさで最終話まで駆け抜けたという感じで、面白かった! ただ少々、説明不足な点や不要なシーン(エピソード)があり、それがテンポを悪くしていた感がある。特に最終話でイサミが降伏を申し出るシーンは不要に思えてならない。“デスドライヴズ”のキャスティングには驚いた。全12話中、話題のOPを省略した回が3回もあったのは戴けない。

宇宙よりも遠い場所

再々放送だがリストに入れた。脚本・作画・演出に破綻が無く、キャストは皆が好演の素晴らしい作品だった。中でも第11話「ドラム缶でぶっ飛ばせ!」と第12話「宇宙よりも遠い場所」は“神回”と言えるだろう。スタッフは本当に良い仕事をしていた。作品世界にいつまでも浸っていたくなる数少ないアニメだ。

オチビサン

今期のアニメではないが、同時期に終了したためリストに入れた。シニカルなギャグものかと思っていたが、歳時記のような季節感溢れる穏やかなアニメで惹かれるものが大いにあり楽しめた。何故あのような放映時間だったのか理解に苦しむ。もっと早い時間帯に放映し、多くの人に視てほしかった。

僕の心のヤバイやつ(第2期)

ラブコメにカテゴライズされるのだろうが、ピュアな恋心を描いた“純愛もの”と言っても良いだろう。市川京太郎の葛藤、そして成長していく様子にハラハラ・ドキドキしながら毎週視ていた。無駄と冗長さが無い緻密な構成で、さすがシリーズ構成・脚本が花田十輝だ。ラストの展開をはじめ全体的に素直な作りなのが好感が持てる。

範馬刃牙

今期のアニメではないが、同時期に終了したためリストに入れた。
“格闘モノ”には特に思い入れがある訳ではないのだが、視ていて面白かった…… というより楽しくてならなかった。どのキャラクターも魅力があった。キャスト陣も大変好演で素晴らしいと思う。

メタリックルージュ<+Ultra>

“ネアン”は映画「ブレードランナー」の“レプリカント”を髣髴させ面白味があったが、戦闘形態にディフォルムする設定には、もっと工夫と説明がほしかった。演じる宮本侑芽と黒沢ともよの好演も相まって、ルジュとナオミのコンビは魅力的だったので、劇中の扱い(活躍)ではもの足りなく感じてならない。

魔女と野獣

視応えがある重厚な展開なのにもかかわらず、鬱展開に陥ること無く痛快ささえあり大変面白かった。2024年1月期のアニメで最も気に入り、毎週視るのが楽しみでならなかった。森川智之の巧さを堪能できたのも良い。2期の制作を強く希望する。

以上、全12作品です。
皆さんは2024年1月期のアニメ、最終話まで視続けた作品はいくつありましたか?

※画像は「魔女と野獣」より。
※文中敬称略

〈おわり〉

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