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映画「七人の侍」への思い

今日、Twitterにて私のタイムラインで黒澤明監督作「七人の侍」(1954.4.26公開)に関するツイートを目にしたため、私もこの映画について語りたくなりました。

初見は残念ながら映画館ではなく、NHK-BSでの放映を録画したもので、2000年1月のことです。
長尺の作品のため(Wikipediaによると207分)、一度で視ることができず、仕事から帰ってきたら毎夜30分から1時間ずつ視ました。

感想は「素晴らしい!」「面白かった!」に尽きます。もう本当に魂が震えましたね。
名優・志村喬演じる島田勘兵衛のラストでの「また、負け戦だったな」というセリフは、あまりにも有名ですが、私も強烈に印象に残っています。

視た当時、私は30代前半でしたが、視終った後に泣きました。無論、素晴らしい作品に接しての感涙でしたが、こんな凄い映画を何故もっと早く観なかったのかと、己の不明を恥じての涙でもありました。

あと、当然ながら私は侍を演じた俳優陣との接点は全くありませんが、七人の俳優のうち誰か一人でも存命中に本作を観て、同じ時間を共有したかったという奇妙な後悔も生じました。
最近まで存命だったのは、林田平八役の千秋実です。没年月日は1999年11月1日なのですから(82歳没)、あと数ヶ月早く観ていればその思いも叶いました。残念です。
ちなみに、劇中では最初に討死した平八を演じた千秋実が最後に鬼籍に入りました。この事実にはなんだか不思議さを感じてなりません。

実を言うとこの「七人の侍」、まだ一度しか観ていません。これも恥ずかしいことです。
できれば今度は映画館でじっくり観たいですね。

最後に、備忘のため七人の侍の名と演じた俳優名を列挙しておきます。
・島田勘兵衛(しまだかんべえ)=志村喬
・菊千代(きくちよ)=三船敏郎
・岡本勝四郎(おかもとかつしろう)=木村功
・片山五郎兵衛(かたやまごろべえ)=稲葉義男
・七郎次(しちろうじ)=加東大介
・林田平八(はやしだへいはち)=千秋実
・久蔵(きゅうぞう)=宮口精二

◎文中敬称略

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