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地方に移住したITエンジニアの2023年の振り返り(内容は技術色極薄)


ども、まえちゃんです。随分と久しぶりの投稿になりましたが、みなさまいかがお過ごしでしょうか。

年の瀬ですね。2023年も残すところ残りわずかとなりました。東京を離れて青森にきて早いもので2年半が経とうと(キリが悪い)しています。

今年は自分の中で大きな出来事があったので、今年を振り返りたくなりました。少し書いていこうと思います。

久々の物書きなのでどうぞお手柔らかに。

借金を全額返済した

そうなんです。これが自分の中での今年の一番の出来事です。
借金といっても悪質な業者から追われて・・・とかではなく。裕福ではない学生が負う場合がある「奨学金」というやつです。それが今年の5月に全額を返済することができました。

大学を卒業してからの約10年間。ようやく人生をマイナスからゼロに戻せた、今はそんな高揚感なのか多幸感なのか、うまく形容できない気持ちの中にいます。

「なんだ、ただの奨学金か」と思った方もいたでしょう。でも私にとってはそんな軽い感覚ではなかったのです。ずっと頭の片隅にあったこの奨学金。大学進学は自分の確固たる意志があって選んだ訳ではなく、成行なりゆきで選んだもの(過去の自分は大学進学を"しなければいけない"という凝り固まった思考、一元論的な考えしか持っていなかったテンプレ人間だった)。その流れで発生してしまった「返済しないといけない義務」というものに、少々の遣る瀬無いやるせない気持ちを懐きながらこれまで生活してきました(大学進学が混じりっけなしの自分の意思とポジティブな考えの元で選んでいたことだったら話は違うのですが)。後悔に近い感覚。いずれは返し終わるだろうくらいの軽い気持ちでいましたが、やっぱりモヤモヤとする日々。
自縄自縛。自分で蒔いた種は自分で刈り取らないといけないんですけどね。

庭で育ててる野菜

約二年前、急遽決まった青森移住。これはまたとない機会だと思いました。なぜなら、誘惑が少なく、情報過多になりにくい田舎という環境なら借金返済だけに集中できると思ったからです。
青森移住当初の返済額はかなりありましたが、2年くらいで返し終えたことを考えるとこの選択は間違っていなかったのかなと思っています。
フリーランスになったこと(というかフリーになる以外の選択肢がなかった!)と、田舎なので日々のコストが下がったのも大きかったです(冬以外は食費とかタダみたいなものですから)。

実家(自分の家から車で40分くらい)の帰りはだいたいこんな感じ

子供を持つ前には全額返すぞと意気込んでいたので、返済期間中は二社掛け持ちしたり、休みなく週七日稼働を入れたりと、少々の無理を承知で働かせてもらっていました。(こういう働き方を長く続けられる人はすごいと思います。自分には無理そうです。)

毎月の返済を繰り返し、たまに繰り上げで一気に数ヶ月分を返済。その繰り返し。そして、少しずつ減っていく返済額。
ずっと頭の片隅にあったこの奨学金が、雪が溶けていくようにゆっくりとでも着実に頭の中から消えてなくなっていく。
この雪(という名の奨学金)がすべて溶けたらどんな景色が見えるのか、どんな草花が芽吹くのか。春を待つ動植物のように、自然の流れの中に身を任せながら、黙々と淡々と、それでいて粛々と雪融けを待つ。
そういう感覚の中でキーボードを叩いていました。

そして無事に返済は終えました。

ただ、今は燃え尽きた、もしくは息切れと表現すればいいのか、何かそういう追いかけるものがなくなり、周りが見えなくなっている状態。無理に走りすぎて息切れの真っ只中です。頃合いを見計らって、呼吸を整えてまた自分のペースで走り出す準備をしていこうと思っています。

いろんな出会いがあった

そんな中でも青森での生活はしっかりと楽しもうと思って、いろいろな人に出会う機会は伺っていました。
たとえば2023年の今年でいえば、移住をした弘前市の隣町の黒石市にある「こみせ通り(日本の道百選)」のとあるビルを改装してアトリエを作っているご夫婦(旦那様が青森、奥様が愛知県出身)に出会って意気投合してよくしてもらってます。彼らはクラファンをやっていたのですが、妻の英会話クラスがリターン品になりました。

青森は雪国。雪といえばスキーです。小学生のとき以来やっていなかったスキーをまたはじめました。自分は部屋に籠もってばかりは性に合わない性格で、仕事のことで一杯になった頭の中の掃除や気持ちの切り替えという意味でも、このスキーはやってよかったと思っています。
スキーからできた繋がりもたくさんあります。中でも妻をコーチングしてくれたスキーの先生とは、プライベートでも遊ぶようになりました。先生に連れられてゴルフの打ちっぱなしに行ったのは良い思い出です(そこはスキーじゃないんかい)。

At 大鰐温泉スキー場

青森県は農業県でもあります。農家さんにもたくさん出会います。その方たちの手伝いは時間が合えば行ったりしていました。リンゴもぎ楽しいよ。

これは「金星」というりんご(だったはず)

その他にも、青森に移住してから出会った都内のスタートアップ企業で働く青森在住の IT エンジニアさんの結婚式に出席したり、わんこそばの世界大会に出たり、知り合いの手伝いではじめて漆喰塗りをしたり、みんなで稲刈りをしたり。あとは東京やアメリカ、ニュージーランドから僕たちを訪ねてきてくれる方々がいたり、妻と一緒にインバウンド向けのモニター旅行に参加したり、移住したての頃に手伝っていた青森の宿が無事にオープンしたり。

こうしてまとめてみると、借金返済に集中していた期間だったけど(返済が終わってからの出来事も入っていますが)、今年も本当に色々な出会いがあったなと改めて思います。今までの出会いを大切にしながら、まわりの人の支えは有り難いことだということを忘れず、自分も誰かの支えになれるような生き方をしていこうと思います。足るを知り、徳を積みながら。

さいごに

今回の借金返済を通して「働くこと」を今までと違う視点で見れたことは、とても良い経験になりました。現状はフリーランスのまま活動を続けていますが、これからどう過ごしていくのがいいのか。贅沢にも日々内省しています。何にしても、またガス欠を起こさないように肩の力を抜いて、Nice and easy で次を探っていこうと思います。

それとお知らせをひとつ。住んでいるとその地域に愛着が湧いてきます。青森や北東北の風景が好きなのでそれを写真に収めてはストックフォトサイトで公開しています。お陰様で月間20万PVを達成できました。よければ見ていってください。

それでは2024年もどうぞよろしくお願いいたします。みなさま良いお年をお過ごしください。

へばまた!

Featured photo: Unsplash

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