見出し画像

#011 読書感想文 ものがたり史記全話セット

読んだ本の紹介


陳舜臣さんの史記がオーディオブックで聞けるというすぐれもの。聞きながら『史記』を学んだり、復習したりすることができる。

この本を読んだ理由

中国の歴史に興味があるため。さらに陳舜臣さん、『史記』といった中国の歴史を学ぶ上で重要な人、本を一気に学ぶことができるため。

あらすじ

『史記』について、ものがたり形式で話してくれるものである。『史記』全体を読んだことはあっても、聞いたことがなかったので、非常に新鮮だった。

『史記』の内容について深く検証していくものではなく、流れを重視し、つなげてくれるので、非常に聞きやすく、耳に入ってくる。

良かったところ

陳舜臣さんのコメントや考えがところどころに入っており、飽きることがない。『史記』の内容は知っていることも多かったが、陳舜臣さんのコメントは初めてだったので、学ぶことが多かった。

例えば「陰陽」と「方角」などはこれまで知らず、面白かった。

気になる箇所


①『史記』の内容について詳しく(一言一句)考えてみようとすると、原典にあたるしかないだろう。そうした本もたくさん刊行されているので、おすすめである。

②中国の地理や歴史について少し知っておいた方が分かりやすい。また、中国で過ごしている人にとっては「屈原」の話などを理解しやすいかもしれない。

③中国の今の生活と歴史を組み合わせる取り組みを忘れてはいけない。今の中国人にも『史記』の考えや人物に対する思いなどは引き継がれている。連続しているものとして、捉え対応していく(例えば中国人との会話など)必要があるだろう。

④日本語教育でいえば、『源氏物語』などがあるが、そうした昔の歴史について私たちに色濃く残っているものはなんだろうか。そう考えると、『史記』から影響されて今を生きる中国人が少し羨ましく?思える。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?