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#008 読書感想文 ラディカル・オーラル・ヒストリー

読んだ本の紹介


アボリジニに関することを通じて筆者がどのように考え、行動し、まとめているのかがよく分かる。

そして「歴史」とはなにか。

我々が考える「歴史」について大きな疑問とそれを超えていく筆者が明確に分かる本である。

この本を読んだ理由


まず歴史が好きなことが挙げられる。

次に歴史を研究しているので、歴史に関すること、今回はオーラルヒストリーを勉強したいと思って購入した。

最後に、オーストラリアが好きなので、それについて学びたいというのもあった。

あらすじ


筆者がオーストラリアでアボリジニ研究をした内容が詳しく書かれている。それだけでなく、歴史とは何か、筆者の理解と考えなども詳しく述べられている。

アボリジニの方が話す内容も非常に興味深いものがある。語る内容とそして、我々が考えていることとどのように区別しているのか、どんなことを考えているのかを対話で聞くような体験ができる。

それだけでなく、筆者が執筆した論文を査読した教官の感想なども書かれており、読み応えがある。

こうした考えを1冊の中にまとめることも筆者が苦労したことだろう。あとがきに書かれている内容で、私たちはまた筆者のすごさを知ることになる。

良かったところ


ポストコロニアルという意識なのか、オーラルヒストリーなのかというような限られた中で書かれるのではなく、それを軽々越えていく筆者である。

そもそも超えるというのも違うかもしれない。

個人的には筆者の友人が書いたウィンドウズのたとえも勉強になった。

気になる箇所


①「歴史の本」と思って読み始めると、見事に裏切られる本である。

②筆者の考えがダイレクトで伝わってくるので、勉強になる。

③私たちが考える歴史を再考するきっかけになる。私たちは同じ世界で同じ時を過ごしている人である。

④何回も読みたくなる本である。毎回、異なる気づきがあるだろう。いろんな人に薦めたい。

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