中国の印刷屋さんで

印刷の必要があったので、印刷屋さんに行って、
印刷をすることにした。

順調に印刷が終わり、整理していた時、
1枚足らないことが分かった。

そこでコピー機でもう1枚、
印刷したところ紙が出てこなかった。
仕方がないので、店員さんを呼び、
調べてもらったら、コピー機を囲っている
箱の中に紙が落ちていた。

こちらとしては、1枚損をしたわけだから、
その分の換金をお願いしたところ、
「え?」みたいな顔をされた。
そして、「こいつ、うざい」みたいな顔をしながら、
返金分のお金を取り出し、私のところから離れた
机の上に置いた。

ちなみに電子マネーで支払ったのに現金で返金された形である。

店員さんから見れば、そんな小額(約10円)で
ケチケチするなんて、信じられない。
といったところだろうか。

その考えは良く分かる。
私も買いものをするときに、
そんな小額を気にして決めたりはしない。

ただ、今回、私がほしいと思ったのは、
金額ではないことに気づいた。
金額がほしくて、「返金」を言ったわけではない。

となると、自分が求めていたのは、
お店側に非があり、それについて謝ってほしい
ということになる。

ただ、謝るかどうかは相手次第なので、
どうすることもできない。
それには正解がない。

どちらが正しくて、
どちらが間違っているということはない。
原理・原則に基づく自分の考えである。

これからもこの印刷屋は使うだろうし、
別に気にしてもない。

ただ、思考の練習としては
普通の授業よりも勉強になった。

この態度について、
「怒る」という選択をする人もいるだろう。
ただ、「怒る」のも結局、
「自分の思い通りにいかなかった」ことに対して、
怒っているだけなのだ。

だから、「怒る」ことも、
実は、自分本位であることに気づかされる。

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