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#009 読書感想文 世界史の考え方


読んだ本の紹介


高校の必修科目になる「歴史総合」を基本とし、作られた本である。「考え方」とあるように対談もあるもので、1冊の読み物というよりは、様々な切り口から世界史の様々なことを見ていくという形に近い。

この本を読んだ理由


「歴史」に興味があるのと、「世界史」にも興味があるため。また、現在の歴史教育について情報を仕入れたいと思ったため。

あらすじ


2巻からなる世界史の考え方。各歴史の専門家がどのような観点から物事を捉えるのか、そして自分の研究に合わせた考え方を切り出すのか、というを学ぶことができる。

また、中国の「近世」の区切りはというところで、こんな捉え方もあるという提示をしてくれるのはありがたかった(当たり前のことかもしれないが)。

2冊目はポイントを示しつつ、身近な事例や歴史の捉え方の手法について、深みを与えてくれるものである。

「あ、そうだったな」と確認用として、全体を捉えるために個人的には何度か読み返してみたいところである。

良かったところ


今回はオーディオブックで2冊の本を聞いたが、歩きながら首肯することが多く、大変学び多いものであった。

アフリカ史研究など、私も知らない研究領域で活躍されている研究者を知ることができ、うれしい。

個人的には対談形式で、様々な研究者が出てくる1巻が好き。その研究者の考えを垣間見ることができる。

気になる箇所


①私の聞き間違いかもしれないが、「理解させる」という言葉が使われていたのは気になるところである。できれば、高校生の柔軟な頭で、考えてほしい。

②我々が見ているニュースは表層的であり、そこに潜む歴史を理解していないことが多い。何事も深く考えて、判断していきたい。

③1回では分からないことも多くあるので、何回も読み込んで(聞いて)、定着させていきたい。

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