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映画を観るにはどうすればいいのだろう?

現在発売中のBRUTUS NO.882(2018年11月15日発売)の特集タイトルに、うなずきまくってしまう。

「続 いまさら観てないとは言えない映画。」である。続、というからには二度目の特集。ちょうど一年くらい前に発売されたNO.859で「いまさら観てないとは言えない映画。」の特集が組まれていた。今回はその続編。

いや、もう本当に。わたしは全然映画を観ていない。観ていなさすぎて恥ずかしいくらい観ていない。

スピルバーグ監督作品のE.T.、インディジョーンズシリーズ、ジョーズ。
ターミネーターもマトリックスシリーズも、ヒッチコックの作品も、黒澤明も小野安二郎も。作品名や監督の名前をあげるときりがない。
そもそも映画を観る、というのが生活習慣の中に組み込まれていない。

最近人気があった作品でいえば、バーフバリ、カメラを止めるな、ラ・ラ・ランド、シン・ゴジラ。シン・ゴジラは少し前にテレビ放送されていて、録画はした。けれどまだみていない。
ボヘミアン・ラプソディもみていない。(みにいきたい)
万引き家族も行きたい! 行こう! という気持ちはあった。けれど、結局観にいく時間が作れなくて劇場で観ることができなかった。

TSUTAYAでレンタルすれば観られるし、Netflixに加入すればいろいろ観られる。

それは分かっているけれど、それもできない。TSUTAYAでレンタルしてきても、結局みないままに返却時期がきてしまう。

Netflixも加入していたことがある。抽選キャンペーンみたいなものに当選して、半年くらい無料で見放題というありがたい機会があったのだ。しかし、その半年の期間中にみたのは「まんが日本昔ばなし」と、「水曜どうでしょう」だけ。海外ドラマの「シャーロック」も見ようかと思ったけれど、結局一話目始まってすぐに寝てしまって、それ以来見るのをやめた。作品に問題はない。布団の中で見ようとしたわたしがばかだった。

映画館には足を運ばなくっちゃいけないけれど、その習慣が作れない。自宅と職場の通勤区間中に映画館があるのだから、映画でもみて帰ろうっていうのはできるはずだ。けれど、一刻も早く家に帰りたい願望が強くて、寄り道しようという気持ちが起きない。

唯一観てる、といえるかは分からないけれどテレビ放送している映画は観るチャンスがある。けれど、これもまたややこしい問題がある。

わたしは十八歳で一人暮らしするまで、テレビチャンネル権を持っていなかった。実家で暮らしていた当時、テレビは家に二台あった。

一台は父専用。父が仕事などで不在のときは好きに見られたけれど、夕食時に放送されているクイズとかニュース番組。
もう一台のテレビチャンネル権は姉が持っていた。姉が好きな番組、見たい番組を一緒に見るというものだった。比較的ジブリ作品は観ている。けれど「風の谷のナウシカ」は、姉が「王蟲がこわい」といったので、わりと最近まで見たことはなかった。「もののけ姫」も最近ようやくテレビ放送で見たのだ。

二時間くらい、いくらでも捻出できるはず。けれどその時間を映画に充てることができない。なんというか、習慣として、時間があるから映画を見ようという考えにいたらない。

今回のBRUTUSの企画のひとつに「見ていないけどタイトルから想像してストーリーを作る」というものがあった。しりあがり寿さんが「観ていない映画「君の名前で僕を呼んで」のストーリーを想像してマンガをかく。マンガをかいたのち、映画をみて感想を述べるという、なんだかむちゃくちゃな企画だった。ちなみに私もこの映画を観ていない。

けれど、しりあがり寿さんの想像(妄想)した「君の名前で僕を呼んで」はおもしろくて、落語っぽいというか思いもよらない展開に。これはこれで、成立するんじゃないかなあという気すらする。

わたしはあらゆる映画を観ていないことを、ちょっと恥ずかしく思っていた。「えーっ、あの映画みてないの?」と言われることもたまにある。けれど、こんな風に堂々と「みてないけどタイトルから察するに多分こんな感じの映画」と披露しているのを見ると、かなり勇気づけられる。



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