家族ごっこはもう終わりよ

コンフィデンスマンJP 7話「家族編」、おもしろかったですね! いつもとはちょっと違うテイストだったのも、7話まで展開しているとちょっとしたスパイスにも感じられます。

それはそうと、みなさん! 脚本家の古沢良太さんがnoteに創作の裏話だとか、テーマを深掘りしたことを書かれてるんですよ!! 

アカウントを見つけたときはびっくりしました。ただ、ちょっとネタバレになるので、見た回の内容から読まれることをおすすめします。脚本家の方の解説ですので、単なるネタバレというわけではないのですが、お話の重要ポイントなどにも触れていらっしゃるので、放送を見た後に読んだ方が合点がいきます。

コンフィデンスマンJPの7話は「家族編」として、まあ、有り体に言えば資産家を騙してお金を巻き上げちゃおうぜ! っていうお話です。その中で長澤まさみさん演じるダー子が「家族ごっこはもう終わりよ!」と、ボクちゃんに言い捨てる場面があります。

この「家族ごっこ」って、考えてみると私も演じているんですよね。詐欺を働いているっていうわけじゃないです。でも、ある種騙しているといっても良いかも知れません。

結婚って、ある意味「家族ごっこ」みたいなところがあるなあと感じています。だって、今まで一緒に暮らしていなかった(同棲してました、とか、そういう個々のケースはおいといて)のに、籍を入れたら「はい、家族、スタート!」ってな感じで家族になるわけですよ。

で、結婚した二人は、まあそれぞれ互いに大切に思う対象ですから、「家族ごっこ」が破綻しないようにがんばります。結婚を「家族ごっこ」だなんてバカにしてる! と憤慨される方もいるかもしれません。でも、楽しい遊びだと思って過ごさないとうまくいかないと思うんです。
週末だけ会っていたりとか、二泊三日の旅行に出かけたりしてるぐらいだと普段、どんな生活を送っているかなんて、本当のところでは分からないと思うんです。

妙に潔癖症なところがあったりとか、ケチなところがあったり。恋人同士なら笑って許せていたことも、毎日顔を突き合わせるようになればうんざりすることもあり得ます。

結婚するまでは彼氏・彼女の親だという存在も結婚したとたんに、義理とはいえ自分の親になる。いやー、なかなかそんな風に切り替えられるものじゃありません。だって、それまでほとんど関わりのない人が急に生活に介入してくるんですから。はじめのうちは、むしろ「家族ごっこ」だと割り切って接した方が気楽だと思います。何というか、結婚したからといっても急に家族には、なれません。

コンフィデンスマンJP 7話でも、食卓を囲んで話をするシーンが印象的でした。「お父さん野菜食べなさいよ!」とか、「おにいさん、マヨネーズ」なんて気を遣っていると言いにくい。けれど、騙してるとはいえ少しずつ心を許して家族になっていく瞬間みたいなものが垣間見えて、家族ってこういうことだなあと思いました。家族ごっこを続けていくうちに、家族になるんだなと。血の繋がりが、すべてじゃあない。

コンフィデンスマンJP、まだまだ目が離せません。次回は「美のカリスマ」編。予告を見るだけで楽しそう。一週間の始まりに楽しめるドラマがあるって最高ですね!

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