ネッシーの正体見たり、見たくなかったり。
幽霊の正体見たり枯れ尾花、ということわざがある。恐怖心や疑いの気持ちがあると何でもないものまで恐ろしく見えることの例えだ。
だけど、うわあ、幽霊見ちゃった! 話のネタになる! と思っている人にとっては、その正体が枯れたススキだったなんて知ったらがっくりと肩を落とすことだろう。なんなら嘘つき呼ばわりまでされてしまいそうだ。
先日、ネス湖のDNA検査を行って、ネッシーが本当にいたかどうかを調査するというニュースを目にした。ネス湖にネッシーがいるかどうかを、わざわざDNA鑑定までして調査する必要があるのだろうか。
ネッシーについて全然知らないのでWikipediaを読んでみたところ、1987年にネッシーの発見のために大規模なローラー探索やソナー調査が行われている。その時の調査では、痕跡らしいものは見つかってはいない。ちなみに「ネッシー」は広辞苑に掲載されている。
ネッシー【Nessie】スコットランドのネス湖で目撃されたといわれる怪獣。
広辞苑だと、ネッシーは恐竜ではなく、怪獣という定義なのか。
いっそのこと、日本のテレビ局が乗り出して「ネス湖の水全部抜く」をやってみたらどうだろう。ネス湖の面積は56.4㎢、水深が深くて、最大水深226.96m。平気水深でも132mとなっている。提案しておいてなんだけれど、日本の池の比ではないから、ちょっと無謀な企画だろうか……。
ネッシーの正体は、もしかしたら白鳥なんじゃないかと考えたことがある。ネッシーの姿がどんなものかはわからないけれど、首長竜のプレシオザウルの生き残りじゃないかと言われているらしい。
むちゃくちゃ下手くそで申し訳ないけれど、プレシオザウル(イメージ図)である。画素検索をすればもっとリアルなイラスト🦕がたくさん出てくるので、できればそちらを見てほしい……。
首長竜、と呼ばれる所以である長い首が特徴的。にゅうんと長い首のシルエットは、白鳥とほぼ一緒なんじゃないかなあと思うのだ。ネス湖には白鳥がいたのだけれど、霧やら何やらの気候条件が重なって、ネッシーと呼ばれる生き物に見えたんじゃないかなあ? と考えついたのだ。
恐竜の進化した生物が鳥類であることは、ここ最近の恐竜学、鳥類学ではスタンダードな考え方だそうだ。それならば、淡水で生活していた恐竜の進化の先が白鳥であるというのはあながち間違いではないのかも?
ネッシーの正体は実は白鳥かもしれないし、全然違うかもしれない。生きている化石と呼ばれているオウムガイのように、もしかしたらひっそりと、形を変えてでも、どこかで生存し続けているのかも知れない。
ネッシーの正体を知りたい気持ちはあるけど、枯れ尾花であると明かしてしまう必要はないんじゃないかなあと、ぼんやり考えるのだった。
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