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間詰ちひろ
2017年9月27日 12:38
「お前には、まだそれは10年早い!」この前言われてしまった言葉だ。ニュアンス的にはもっと柔らかかったし、「下手に手を出さない方がいいよ」という意味合いが強かったんだとも、今になって思う。けれど、私は結構なショックを受けた。もちろん、まだまだ勉強が足りないことは自分でも分かっている。アイデアだなんてとても言えない段階。発芽も何も、まだ袋に詰められてホームセンターで並んでいる花の種くらいのレベ
2017年9月20日 19:54
「初物だし、せっかくだからもらってきたよ」夫はそう言いながら、紙袋を私に手渡してきた。私はありがとう、と紙袋を受け取り、袋の中をのぞき込んだ。やれやれ、だ。嬉しい気持ちもあるけれど、ちょっとウンザリする気持ちがどうしても混じってしまう。紙袋の中にはたくさんの栗が入っていた。夫の実家は、ちょっとした栗の畑があった。昔は観光農園のようなことを営んでいて、栗拾いや芋掘りに来る人も大勢いたと
2017年9月3日 16:42
研究者が書いた本は、難しそうだ。そう考える人はたくさんいると思う。もちろん、小難しい理論やら何やらが書かれていて、はじめの数ページで「あ、どこか遠い世界に吸い込まれる」と思うやいなや深い眠りに誘われてしまう本もある。しかし、この本は違った。「鳥類学者だからって、鳥が好きだと思うなよ。」著者:川上和人 出版:新潮社そもそも、鳥類学ってどんな研究なんだろう? 素朴な疑問から私はこの