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ファシリテーターとして「人」と「組織」の関係性の中で、何をデザインできるだろうか?

こんにちは。madoka(@__chhi)です。

2023年9月からMIMIGURIでデザイナー/ファシリテーターとして働き始めて半年が経ちました。これまで複数のプロジェクトを経験して、自分がMIMIGURIで何をしているのかやっと整理できてきたので、半年越しの入社エントリとしてまとめてみます。

▼ この記事ではこんな話をします

🦉  現時点でMIMIGURIでどんなことをしているのか
💪  デザイナーからファシリテーター・組織コンサルへのキャリアチェンジ
👀  半年経ったからこそ見えてきた景色の違い

▼ こんな方におすすめです

🌳  ファシリテーター・組織コンサルの仕事について知りたい方
🧑‍🎨  インハウスデザイナーからのキャリアチェンジが気になる方
🦉  MIMIGURIという会社に興味がある方


ファシリテーターとして組織づくりに伴走

MIMIGURIは「人」と「組織」に特化した経営コンサルティングファームです。CULTIBASEという学習プラットフォームサービスを提供していたり文部科学省認定の研究機関だったりもします。そして私の主な仕事は、コンサルティング事業部におけるクライアント企業様の組織づくりに、ファシリテーターとして伴走することです。

普段どんなことをしているのか

最近公開されたIHIさんのプロジェクトでは、対話の場づくりをサポートするワークショップ型の研修にファシリテーターとして参画しました。最近ではリモート環境でのオンライン型も多いのですが、IHIさんでは各地の工場へお伺いして対面でワークショップをする貴重な機会となりました。

また、私が所属するチームがワークショップやファシリテーションを通じた文化開発や組織学習を強みにしているのもあり、他プロジェクトでは理念浸透などの文化開発やミドルマネージャー向けのワークショップ研修なども行っています。

大事にしているのは「遊び心」

最初は私自身も組織コンサル、文化開発などの字面だけ見てかなり堅いイメージを持っていて「自分にできるのだろうか……」と半分楽しみ半分不安な気持ちで入社したのですが、今となってはそんな心配はどこへやら。MIMIGURIではクライアントワークでも、社内のチームづくりでも至る所に「遊び心」が散りばめられていて驚きました。

先日とある企業さんにてインタビュー形式のワークショップを行ったのですが、その準備ミーティング中ににプロジェクトメンバーが、

「ねえねえ、当日のおやつなんだけどさ……マイクラムネにしない?😎

と言い出して、私たちは「え〜何それ!絶対楽しいじゃん!」と大盛り上がり。当日は数十本のマイクラムネを用意して、ラムネをおやつにつまみながら、小さなマイクを使ってインタビューワークを行いました。(疲れた脳へブドウ糖補給なのもバッチリ!)

手ぶらでインタビューするよりも、本物のマイクを使うよりも、ちょっぴり気持ちが明るくなる。自分達も参加する人も楽しめる小さな遊びを取り入れて「場の軽さ」を出しつつも人と組織に正面から向き合った印象深いワークショップのひとつです。

キャリアチェンジのギャップは?

友人知人からよく「デザイナーからファシリテーター/組織コンサルにキャリアチェンジしてどう?」「始めてのクライアントワークどう?」とよく聞かれるのですが、今のところ感じていることをまとめると、

🧬  キャリアチェンジの実感があまりなく、デザイナーとしての仕事と地続きで繋がっている感覚がある
🤩  クライアントワークでもインハウスでも価値に向き合うところは変わらない。むしろたくさんのパターンが経験できて楽しい!

……ということで、実はあまりない!というのが正直なところです。では、そのギャップの無さは一体どこからやってくるのでしょうか?

ファシリテーターの役割と営み

ワークショップや対話の場づくり、miroにおける議論の可視化などを駆使して、組織文化と戦略のミスマッチやリーダーシップの不足など組織に深く根ざした課題にアプローチするのがMIMIGURIのファシリテーターの役割です。

ただ最近は、上記に「意味を与える」も加えられるのではないかと思っています。

私は「今理念開発をする意味は何なのか?」「この組織に対話文化を作る意味は何なのか?」といった、その課題やプロジェクトに向き合う意味をクライアントやメンバーとの対話の中から見出していくような営みもファシリテーターの役割だと捉えています。

ファシリテーターとデザイナーのあり方は似ている?

デザイナーの役割についても考えてみます。上平崇仁さんの『コ・デザイン デザインすることをみんなの手に』においては「問題解決」および「意味を与えること」とされています。

デザインを「見た目を整えたり使いやすい道具を作るだけではなく、社会の人々の中にある未来へ向けた創造性のある生きた活動」としたとき、MIMIGURIのファシリテーターの「組織に根ざした課題にアプローチしながら人と人の関係性の中でプロジェクトの意味を見出していくあり方」には重なり合うところがありそうです。

また、前職では自分のサービスを持ちつつデザイン組織横断でのワークショップのプランニングをしていたりと、事業と往復しながら人と組織についても考える機会がありました。

そう捉えると、キャリアチェンジをしても元々のデザイナーとしてのあり方とギャップを感じないのも頷けます。

少しずつファシリテーターとしてのスタイルが見えてきた

最近の変化は、半年間経験したプロジェクトをベースに、少しずつ自分自身のファシリテーターとしてのスタイルが見えてきたことです。

このスタイルが少し意外で、入社してすぐはこれまでのデザインスキルを活かしてmiroなどでの情報の可視化をメインにしたファシリテーションが得意なると思っていました。

ところが、あるプロジェクトで組織開発の領域をまるごと担当することになった時に自然とやりたいと思ったのは、手を動かして可視化しながらプロセスを進めるような既存のデザインスキルを使った組織開発ではなく、1on1やヒアリングによるリサーチと、対話活動や遊びのあるワークショップをベースに進める組織開発でした。

半年間経験したプロジェクトに影響を受けているのはありますが、現時点の私のファシリテーション観が人と人の関わりあいや、人と人が一緒に何かを作ることに重心が置かれていることが分かったのは最近の気付きのひとつです。

対話やワークショップを織り交ぜてプロジェクトにおける意味をデザインする

入社してからずっとファシリテーターとデザイナーを兼ねる自分がやっていることは何なのかを考え続けていましたが、いま暫定的に言語化するなら「対話やワークショップを織り交ぜながら、その組織に関わる意味をデザインすること」なのかもしれません。

意味をデザインするというと大きなことに聞こえますが、向き合っているのはいつもシンプルで、クライアントやチームメンバー、そして自分の声に耳を傾けることです。そうやって生まれた幾つものプロジェクトを束ねて対クライアントだけではなく社会に向けて価値を作っていくことを大事にしています。

おわりに

とはいえ人や組織の課題は根深いことも多く、その途方もなさに「自分にできるのだろうか……」と立ち止まりそうになることもあります。でもそんな時こそ真正面から向き合うだけではなく、斜めの角度から遊び心をもったまなざしで見ていきたいです。

この記事がMIMIGURIのファシリテーターがどんなことをしているのか知っていただけるきっかけになりましたら幸いです!


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