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【問】子を亡くした母が悟った理由

仏教の説話で、「キサー・ゴータミー」という話があります。

1歳くらいの子どもを亡くし、悲嘆にくれているキサー・ゴータミーという母親がいた。人々は同情し、仏陀に頼めば、奇跡を起こして子どもを生き返らせてくれると勧める。希望を見出したキサー・ゴータミーは死んだ子を抱いて仏陀に会いに行く。仏陀は「村へ帰って芥子の実をもらってきなさい」と言った。彼女は喜んで走り去ろうとする。そのとき、「ーーただし、死者を出したことのない家からもらっておいで」と仏陀は付け加えた。村に戻った彼女に、村人は喜んで芥子粒を差し出すが、身内を失ったことのない家は見つからない。希望を捨てずに家々を尋ね歩くうちに、彼女にも仏陀の言葉の意味がわかってきた。村をまわり終えたときには、彼女の悲哀は鎮まり、すがすがしい気持ちになっていた。

さて、キサー・ゴータミーが悟りを開いたのはなぜでしょうか。
なんとなくわかることでも、うまく言語化するのは難しいものです。
ぜひ考えてみてください。

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