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マスクあり&マスクなし。どちらでも「使える」冬コフレの秘密を開発者に聞きました

この時季の楽しみといえば、ウィンターコフレ。しかし、マスク生活が続くのか、マスクなし生活になるのか・・・。それによって、どんなコフレを選ぶかも違ってきますよね?エクスボーテの「2021冬コフレ」はどちらもOK。その秘密を開発者に聞きました。

※この記事は2022年1月7日に更新しました。

この人に聞きました!

開発者プロフィール

エクスボーテ「2021冬コフレ」のコンセプトは?

――新エクスボーテの「2021冬コフレ」がついに発売になりましたね。今回のコフレについてこだわったポイントをおしえてください。

【中川】コフレの開発を始めたのは、1年以上前のことです。
当初は、リップやアイシャドウも入れて・・・という案もありましたが、エクスボーテの場合は、2021年9月にベースメイクをリニューアルしたばかり。
それなのに、2カ月後にまたポイントメイクをリリースするのは「ちょっと違うよね」ということで、やはり「ベースメイクをキレイに見せるセット」に絞ろうということになりました。

2021冬コフレ
ファンデを選べるエクスボーテの「2021冬コフレ」

――結果として、出番が多そうなアイテムばかりになりましたね。

【中川】はい。ポイントメイクがたくさん入ったコフレは、見た目が華やかで、あるとうれしいのですが、実際には決まった色しか使わなかったりもしますよね。
せっかく日ごろ使わない色にチャレンジしても、子どもから「ママ、こわ~い」なんて言われてしまったり(笑)。
最近はミニマル志向も高まっているので、本当に「使える」アイテムだけを厳選してお届けすることになりました。

質感と色にこだわった「マルチグロウニュアンスカラー」

――コフレの限定品として「マルチグロウニュアンスカラー」がありますが、これはどういう発想から誕生したのでしょうか?

【中川】「ベースメイクをキレイに見せるセット」ということで、ハイライトやシェーディングを付けたいと考えました。
これならベースメイクを引き立ててくれますし、何年か前にもハイライトを付けたコフレがあって、人気もあったので。
決まってからは試作のくり返しです。
色味や質感、使いやすさにもこだわって、結局30回以上も試作しました。

試作品
試作品は30個以上。写真はごく一部

――具体的にはどんなところに手間がかかったのでしょう?

【中川】一番、気を使ったのは、やはり色味の調整ですね。
残念ながらまだまだマスク生活は続きそうだったので、目もとや頬に使えるものに絞りましたが、そこから先がまた大変で。
例えば、ほんのちょっとでも赤みやオレンジっぽさが強いと、まぶたに塗ったときに目がはれぼったく見えてしまったりするんです。
あとは質感にもすごくこだわりました。

――試作品は、一見すると同じような感じに見えますが・・・。

【中川】見ただけでは違いが分からないかもしれませんが、さわるとすぐ分かると思います。
オイリーなタイプの場合、するする伸びて気持ちいいのですが、まぶたに伸ばすと二重の幅のところでよれてしまうんです。
それを防ぐためにパールを増やすと、今度はカサカサして固い感触になってしまって・・・。
かといってパールが少ないとキラキラ感がなくなりますし。
伸びをよくしたい、でもキラキラさせたい、でもよれたくない。このくり返しで、協力会社さんには、かなりわがままを言ってしまいました。

――伸びのよさとキラキラ感のバランスを取るのは難しいのですね。どんなふうに解決したんですか?

【中川】質感はもちろんですが、パールの配合量と種類にもこだわりました
ゴールドやシルバーのパールだけではなくて、「偏色パール」というものを使っています。
これは、見る方向によって色が違って見えるパールなんです。
ある方向から見るとピンクだけど、反対側から見るとイエローに見えたり。
その組み合わせや量を微妙に調整して、理想の仕上がりに近づけました。

――最終的には、どんなパールを使っているんでしょうか?

【中川】「ハイライトカラー」の方は、レッド系のブロンズパールと「ゴールド×シルバー」の偏色パールを使い、透明感のある肌なじみのいい色にしました。
「チークカラー」は、赤金とも呼ばれるカッパーという色のパールと、「ブロンズ×シルバー」の偏色パールを使っています。

――オイルにもやっぱりこだわりがあるのでしょうか?

【中川】もちろんです!
というのも、シアバターやグリセリンのようなバーム状のオイルを使うと、せっかくのパール感が白っぽく濁ってしまうんですね。
そこで、薄くてサラサラした透明感のあるオイルを使って、こだわりのパール感を生かすようにしているんです。

――そういえば、美容成分も配合されていますね。

【中川】はい、ベースメイクの仕込みに使ってほしいと考えたので、美容成分も5種類配合しました。
話題の成分「ナイアシンアミド(※1)」や、「ヒアルロン酸(※2)」「コラーゲン(※3)」も配合しています。
使いながらキレイになってもらえたらと思っています。

――パールにもオイルにも、美容成分にもとことんこだわって誕生したのが、「マルチグロウニュアンスカラー」なんですね。

【中川】そうなんです!
何度も試作をくり返したかいがあって、クリーミーなのに肌にピタッと密着して、クリアなツヤのあるアイテムができました。
リキッドファンデの上に塗ってもよれにくいので、ぜひ試していただきたいです。

マルチグロウニュアンスカラー
こだわりが詰まった「マルチグロウニュアンスカラー」

使いやすくてスタイリッシュなオリジナルポーチ

――ポーチも、すっきりしてスタイリッシュな感じになりましたね。

【中川】エクスボーテがリニューアルして初めてのコフレなので、ブランドを象徴するようなものにしたいと考えました。
あんまりキラキラふわふわした感じではなくて、ブランドカラーを生かして、年間を通して使えるようなものにしたいと。
ただ、グレーといっても、濃かったり、薄かったり、本当にいろいろな色があるんですよね。
最終的には、ブランドのイメージに合った、ブルー寄りのさわやかなグレーに落ち着きました。

ポーチの試作品
ポーチの生地の色にもとことんこだわった

――取り外しができるストラップ付で、使い勝手がよさそうです。

【中川】バッグ本体の色とストラップの色のバランスにもこだわりました。
また、ストラップにエクスボーテのロゴを入れましたが、ロゴの色や大きさ、入れる位置なども、何回も試作をくり返しているんです。
ロゴをプリントする印刷会社さんも何回も変えて、理想を実現できるところを探しました。

ロゴの印刷も試作を繰り返した

――ストラップの金具の部分も、いろいろな形状のものを試したそうですね。

【中川】長く使っていただきたいので、壊れにくく、かつ使いやすいものということで、これもいろいろ探しましたね。
結果として、丈夫で、付けたり外したりしやすいものを選ぶことができました。
割と大きめで、今回のコフレだけでなくいろいろなものを入れられますし、ストラップを外してバッグインバッグとして使うのもおすすめです。
これも、ぜひ手に取っていただきたいですね。

オリジナルのロゴストラップポーチ(非売品)

開発者おすすめ!「マルチグロウニュアンスカラー」の使い方

――コフレ限定の「マルチグロウニュアンスカラー」ですが、中川さんおすすめの使い方はありますか?

【中川】私のおすすめは、色が濃い方の「チークカラー」をノーズシャドウとして使う方法です。
眉頭の下あたりに、薄く伸ばしてなじませてみてください。

チークカラーの使い方
「チークカラー」はノーズシャドウにも

上からルースパウダーをはたくとパール感が抑えられ、自然な陰影ができます
わざとらしくない、ほんのりしたほりの深さを再現できますよ。

――「ハイライトカラー」はどのように使ったらいいでしょう?

【中川】「ハイライトカラー」は、顔の中で高く見せたいところに塗ってください。
鼻筋などに塗るのが一般的ですが、おでこに塗るのもおすすめです。
おでこが広い方は横に、おでこが狭い方は縦方向に伸ばしてみてください。私はおでこが狭いのがちょっと気になるので、縦方向に塗っています。
目の錯覚を利用して、おでこの広さの印象を操るこの方法、ぜひ試していただきたいです。
おでこの上1/3あたり、高めのところにトップが来て光が集まるような丸い感じのおでこが最近の流行ですね。

「ハイライトカラー」の使い方

もうひとつ、「ハイライトカラー」の使い方をご紹介しますね。
若いときは頬の高いところ、つまり光が当たる頂点がはっきりしています。
赤ちゃんや子どもの顔をよく観察すると、頬の高いところ、ぷりっとしたところに光が当たっています。
黒目の下の、頬の高いあたりですね。

でも、年齢を重ねると頬の肉付きが落ちてきます。
たるみでできるゴルゴラインで光の頂点が分散し、頬骨のあたりと、ほうれい線の上にも光が当たるように。
光が当たる頂点の位置が下がったり、分散したりしするので、顔が平べったい印象になります。

若々しいイメージ、老けて見えるイメージ

自分の顔がそうなっているなと思ったら、頬の高いところに「ハイライトカラー」を塗ってみてください。
もともと光が当たっていたところに、メイクで光をつくるんです
こうすると目の錯覚で光が当たる位置が高く見え、若々しく見えます。

――なるほど。光が当たる位置によって、かなり印象が変わりますね。

【中川】ほかにも「ここに光が当たると若く見える」というポイントがありますから、ぜひそこに、「ハイライトカラー」を塗ってみてください。
鼻筋をつなげて塗ると、鼻が長く強調されて老け顔に見えるので、鼻の付け根、鼻の頭と、分けて塗るのがポイントです。
あとはあご先ですね。
若々しい印象は、メイクでつくることができるんです。ぜひ試してみてください。

「ハイライトカラー」を塗るポイント
「ハイライトカラー」を塗るポイント

――今後、マスクを外すようになったら、口もとも気になりますよね。

【中川】そうですね。
口もとのメイクにも、「ハイライトカラー」が使えますよ。
鼻の下の人中(じんちゅう)という部分が長いと、老けて見えるんです。
「ハイライトカラー」でくちびるの山の部分を明るくすると、人中がキュッと締まって見えるので、試してみてください。

また、口角の下に斜めに入れると、口角が上がって晴れやかな印象に。
日本人はあごが小さい人が多いので、あご先にもハイライトを入れてVラインを作ります。

口もとのハイライトカラー、チークカラーの使い方
マスクなし生活では口もとのメイクにも気を配りたいもの

唇の下には、「チークカラー」を入れて暗くしてみてください。ここを暗くすると、下唇がふっくらして見えるんです。

――使う順番は、ルースパウダーが先でしょうか?それとも「マルチグロウニュアンスカラー」が先?

【中川】ハイライトとして使う場合は、ファンデーションを塗ったあと、ルースパウダーの上から使ってください。
反対に、影として使う場合は、ファンデのあとフェイスカラーを塗り、その上からルースで押さえると、変にギラギラしたりしません。
どちらの場合も、キラキラし過ぎたら上からもう一度ルースパウダーをはたいて調整してください。

――「チークカラー」も「ハイライトカラー」も、いろいろな使い方ができるんですね。

【中川】そうなんです。新エクスボーテのファンデーションやパウダーと一緒に使えば、肌の美しさをぐんと引き上げてくれます。
ぜひ、試してみください!

※1 皮膚コンディショニング剤
※2 ヒアルロン酸Na(保湿剤)
※3 加水分解コラーゲン(保湿剤)

※「2021冬コフレ」は販売を終了いたしました。ご愛顧いただいた皆さま、誠にありがとうございました。

マードゥレクスとは

東京・原宿にある化粧品メーカー。20周年を迎えた主要ブランド Ex:BEAUTE(エクスボーテ)のほか、生活様式や価値観が多様化した現代にふさわしいアイテムをプロデュースしていきます。
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