お店のスパイスカレーと私の出会い：カレーノトリコ＠秋葉原

こんにちは。
都内在住、スパイスカレーが大好きな者です。
前回の文章は軽い自己紹介的なものでしたので、今回が実質連載1回目という感じですね。

料理人でない私がスパイスカレーについて文章をしたためるのなら、やはりお店のカレーについて書くのが一番良いでしょう。
ということで、今回は私が人生で初めてお店で食べたスパイスカレーについて書いていきます。

遡ること4年前、2016年2月某日。
私はとあるアルバイトの面接へ向かっていました。
場所は秋葉原。

私は外食をする際、事前リサーチをするタイプです。
この日も、普段行かない場所に行くならばと、出かける前に思案。
そこで脳内検索に引っかかったのが、数日前に放送されていた「マツコの知らない世界」の「秋葉原ランチの世界」（2016年2月9日放送分）で紹介されていた「カレーノトリコ」でした。
画面に映った「あいがけカレー」が美味しそうで、今回はコチラへ伺うことに。（マツコさんが和風と言っていたのも気になった）

どうにか面接を終え、Googleマップとにらめっこしながらお店へ。
それなりに列ができていたので、速やかに最後尾につきました。
個人経営のご飯屋さんを訪ねる場合、チェーン店に入るときよりも若干緊張してしまう私。さらに事前情報で「店主が気難しいらしい」と見ていたので、追加ドキドキです。

面接の準備やなんやかんやで朝食を摂っていなかったことも相まり、コンディションは完璧！空っぽの胃袋を抱えながら、期待に胸を膨らませます。
こうやって初めて行く飲食店に並んでいる最中というのは、なんとも妄想が捗るもの。未知との遭遇、新たな味への期待、若干の不安……まるで冒険の旅のよう。

そうこうしているうち、とうとう順番が回ってきて、カウンターのみの店内に着席。周りを見回すと、こじんまりしつつもちょっとレトロな雰囲気。
木の雰囲気が全面に出ている店内だったと記憶しています。（現在私が行ったお店から移転しているので、ほとんど記憶だけで書いている）

お目当てのあいがけカレーを注文し、待つこと暫し。
待ちに待ったカレーのお皿はテレビで見たものと同じ！（悩みつつ、チキンとドライカレーのあいがけを注文）色味に派手さはありませんが、上に乗っている草的なもの（多分香草）がインパクト大です。
漫画版ナウシカの薬草風呂を思い出すビジュアル。（細かすぎて伝わらない感想）

ひと口目から、スパイスカレー初心者の私では表現しきれないほどのインパクト大な味わい&香り！とにかく「スパイスの存在感」が普通のカレーとは段違いです。さらに大きめのチキンがガッツリ乗っており、食べごたえもバッチリ。マツコさんが仰っていた「和風」の意味も、口に入れた瞬間に理解しました。スパイス香るカレーに和風味が違和感なく馴染んでいる！
ビジュアルで薬膳っぽい印象をまず抱きましたが、特に食べにくいだとか薬っぽい感じはないです。今まで食べてきたノーマルなカレーとは違った深い味わいに、スプーンが止まらないまま完食。
朝食抜きで腹ペコだったお腹は満腹&大満足。チキンカレーはもちろん美味しかったのですが、ドライカレーが特に好みでした。もっと山盛り乗せて欲しかったくらい。（割と控えめにご飯の上に乗っているので）

混んでいたので、食べ終えたあとは迅速に退店。
ネット上では気難しいと噂の店主ですが、特に気にならず。（カレーの美味しさに夢中だったせいかもしれない）

当時はスパイスカレーという概念を知らず、テレビで紹介された人気のカレー屋さんに行った……くらいの認識でした。
しかし今振り返ってみると、私とスパイスカレーとの出会いはこのお店からだったのだなと。とっても感慨深いです。
文中にもチラリと書きましたが、現在は移転済み。なので私が行った店舗はもうなくなっています。移転後も変わらず人気店な様子。

蛇足ですが、面接の結果は無事採用。この後、約1年ほど秋葉原へ通うことになるのでした。（しかしカレーノトリコさんは大人気店。秋葉原にいながらも、なかなか足を運ぶことはできなかったのでした）

■カレーノトリコさん（https://twitter.com/currynotrico）
■挿絵担当：ぺんぺんちゃん（https://twitter.com/penpenta_0101）