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源氏物語54帖公開 入場無料の國學院大學博物館

山種美術館の後に、近くにある國學院大學博物館で公開されている「源氏物語54帖」を見に行きました。
入場料は無料。同博物館が所蔵する「源氏物語54帖の嫁入本」が公開されています。嫁入本とは江戸時代に久我家が姫君の嫁入りの道具のために用意したもののようです。

入り口

源氏物語は昔から読まれていたことが更級日記からも分かります。冒頭に作者が源氏物語に憧れていたことが記載されています。

あづま路の道のはてよりも、なほ奥つ方に生ひ出でたる人、いかばかりかはあやしかりけむを、いかに思ひはじめける事にか、世の中に物語といふもののあんなるを、いかで見ばやと思ひつゝ、つれづれなる昼ま、宵ゐなどに、姉継母などやうの人々の、その物語、かの物語、光る源氏のあるやうなど、ところどころ語るを聞くに、いとどゆかしさまされど、わが思ふまゝに、そらに、いかでかおぼえ語らむ。
更級日記
大学の建物の中に博物館があります

1帖から順番に見ていきますが、朝一番で行くべきでした。鑑賞者は少ないのですが、みなさん源氏物語ファンらしく一帖一帖をじっくり鑑賞するので作品の前で渋滞するのです。ストレスフリーに鑑賞するなら開館と同時に行くべきでした。その時には私が渋滞の原因になるかもしれませんが。。。
前期は30帖まで。31帖以降は後期に展示されますので、次回は朝一番で行くことにします。

ミュージアムショップに行くと、54帖をまとめた本が販売されていました。800円。これはお得だと思います。発刊は今年の1月です。

著作権の問題がありますので、本の中身の一部だけを紹介しますが、これは源氏物語好きにとってはたまりません。

本の中身

國學院大學博物館にこのような貴重な作品があるとは知りませんでした。しかも源氏物語の54帖全部です。
源氏物語は、訳本で読みましたが、今は原本で読み進めています。ただ、なかなか読み進んでいませんでしたが、今回の鑑賞をきっかけに再び読む意欲が湧いてきました。
源氏物語と美術鑑賞について以前に書きましたが、鑑賞が奥行き深くなると思っています。
今回、1帖からずっと見ましたが、あらすじを知っているので「ああ、あの話しだ」と分かり、鑑賞が楽しくなり、作品から物語を思い出して思索に耽てしまい、私自身が鑑賞の渋滞を作ってしまいました。


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