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【1分で読める】DXとか働き方改革が現場社員にとって絶望的な理由3つ

今年もやってきた、「社内DXプロジェクト」「働き方改革プロジェクト」

私は国内の機械メーカーで10年以上働いているが、コロナ前から社内の働き方改革プロジェクトとかDXプロジェクトというものに参加され続けている。今年もその招集メールを今週受け取ったところだ。
何年も参加させられるうちに、プロジェクトをやらせる側とやらされる側(私)のズレというか、意識の違いがわかってきた。
偉そうなことを書くが、もし管理職の方、経営者の方、現場はこんなことを考えてますと声を大にして言いたいので、読み進めていただければ幸いである。

絶望理由①:プロジェクトが管理職の出世の道具と化している

プロジェクトに選出されるメンバーの顔触れは毎年ほぼ同じ。パソコンスキル(マクロ、Python等)があり、はいはいと素直に言うことを聞く社員だ。そんな社員に上司の管理職は「なにか改善してよ」と囁く。その社員は必死に現場でネタを探し、改善しようと試みるが、上司のお眼鏡に叶う「目立つ改善」を求められる。
「これ、だれのためなんだっけ・・・・?」そんな言葉が頭を駆け巡る。


絶望理由②:新しいものに触りもしない上司の態度

DXや文書の電子化にはMicrosoftのPowerAPPSなどでフローを組んでいくこともアイデアの一つになる。メンバーは見よう見まねで作成するが、カチンとくるのが上司側が1ミリも触りもしないことだ。生成AIなどまだないころ、残業しながらフローの作り方を勉強しながら作ったものだ。それを上司に見せてみると、次から次へと「こうしたら?」注文が出てくる。。
「私は外注業者でないんですけど・・・」(汗)


絶望理由③:社員のワークライフバランスためにDXするという考えの欠如

私たちが勧めたDXのプロジェクト案件でうまくいったものも数件ある(何年も参加しているのだから当たり前かもしれないが)。その成果は作業時間短縮という形で現れた。つまり、早く、または定時で帰れるということだ。
ある業務について毎月の集計→月報作成までを3Hも短縮することができた。私たちとしても嬉しかった。管理職の言葉を聞くまでは。
「3H節約できたんだから、ほかの仕事をその人にもっとやらせようよ」
『え?でも、その人は毎月、月初2日目はいつも夜20時まで残業しています。それを3H短縮して17時に終わるようになったんです。そのまま定時で帰れるということになりませんか。』
「いや、その分仕事できるでしょ。」
この言葉にプロジェクトメンバーが硬直した。結局は働き方改革とか言いながら、もっと仕事をさせようという思惑なのか。正直、私はやる気を無くした。改善しても、待っているのは結局は長時間労働なんだ。

WIN-WINにするにはどうアプローチすべきか

上司に言えないので(はい、臆病者です)、ここに書くが、上記3つを回避するためには、上司には以下のような姿勢でいてほしい。

1.プロジェクトは社員と会社のためであると伝える。
2.実際に新しいシステムや技術に触れて、自分で何か作ってみる。

この2つだけでも、メンバー社員のモチベーションや想像力は飛躍的に上がる。なぜなら、社員もDXや働き方改革の恩恵を受けたいし、会社に貢献したいと思っているからだ。さらに言うなら、プロジェクトで全員一丸となりたい。上司・部下ではなく、同じ仲間として。

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