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Let's Climb!⛰️⑫(達成)

名残惜しい……




名残惜しいけど、


下りないと。




パッキングをしっかり直して、


また長い長い道のりを……




行きは、横尾で一泊して中継してきたけど、


帰りはどうしよう?


できれば一気に帰れたらいいけど、


自分の体力がどうなのかよめない。


横尾、いや、徳沢で一泊するか……


テント泊ならいきなりでも大丈夫やろう。


食料も一応余ってはいる。


水もMAX。


ハイドレーションとナルゲンボトルと、ペットボトルとに。


行動食はもうあと一個(-_-;)





下りは登りより早いはずやけど、


おかしいなぁ。


慎重になりすぎかなぁ?


連れを待つのもあって結構ペースはゆっくり。



飛行機が飛んでる……




懸命に登ってやっとたどり着いた標高2310mを、


苦労なく飛び越えていく。


登山って、


何なんやろうなぁ……










無心に下っていく。


いや、無心でもないか。


頭の中で同じ曲がループしてる😵


ミスチルの『turn over?』





うっ!!!!!




ふと危険な痛みが……


これは……


ぎっくり腰手前、の感じ。


腰辺りの背骨が横にずれてしまうようなイメージ。


脛とふくらはぎと前ももの筋肉痛はあるけど、


筋肉痛は我慢できる。


神経の直接の痛みは我慢できない(*_*)


気をつけないと……


ぎっくり腰になったらそれはもう遭難。


ヘリコプターを呼ぶ惨事になってしまう💦


保険には入っておいたけど、もしぎっくり腰でヘリを呼んだらどうなんやろ??


楽はしたい。


楽はしたいけど、自分の力で下りないとと思う。


自分の力で下りるべきやし、下りるものやし。


万一それでもヘリを呼ぶとなっても、連れはひとりで歩いて行かないとあかんやろう。


それもよろしくない。



ポールをうまく使いながら、なんとか腰にストレスがかからないように歩く。


……けど、たまに、何度か、


うぅっ!!!!!ヤバい!!!!!


というのが……


念のために持ってきてたロキソニン。


ドーピングとなるのか……


新たにくる痛みには効かないのか……



それもあってより慎重にゆっくり下りていく。


みんな早い……


ひとは気にしなくてもいいけど、


迫ってきたらよけたらいい。


時間が気になる。


できれば今日中に下りたい。



暑い……


昨日より暑いかも。











そしてSガレに到着。



見張らしもいいし、気持ちいいし、座って休憩したいけどなぁ……


危ないし、あまり座って休憩しない方がいいし、先を急ぐ。








11:31。


下山開始から約3時間で本谷橋に。


やっとここか……


やれやれだぜ……


でも、ここからは勾配は少ない。



ザックをおろし、靴を脱いで足をマッサージ。


紐を締めなおす。


足首をホールドしてるのを外してみようかな。


ザックのハーネスも再調整。


そういう知識だけはあるのである💡



帰りは上のつり橋を♪



おぉ、揺れる揺れる♪楽しい♪


揺らせ揺らせ~♪


……と後ろから他のひとが。


ごめん💦


おとなしく渡る。



こんなとこあったっけ?ってとこがたくさん。


往路と復路ではイメージが変わるから?


一回しか来てないからってだけ?

こういう感覚が、道迷い遭難になったりするのかな?

このルートで迷子は、余程ひねくれたひとでなければないけど。



勾配はましになったけど、まだちょこちょこ起伏がある。






あれ?


熊鈴がない。


さっきサコッシュの紐がはずれた時に落としたみたい。


戻るのはつらいな……


でも山に人工物を落とすのも……


誰かが拾ってくれることを願う。








帰りは屏風岩を眺めることもなく、ただただ歩く。


土がありがたい。


歩きやすい。クッションや♪


けど、歩きやすいかったのにまた岩だらけ……






漸く『横尾山荘』。



ちょっと休憩しよう。


ここまで来ればあとはもうほぼ平坦な道。




おなかすいた……


売店でアーモンドチョコを。


おいしい……アーモンドチョコっておいしいなぁ~




あぁ……


ここ泊まりたい……







13:20に横尾に到着。


てことは、本谷橋から1時間半。


遅いけど、まぁ許容範囲。


上高地からの帰りのバスの最終が17:30。


あと4時間。


行きは4時間。


余裕はないなぁ💧


出発しよう。





余裕はあるけど水を補給。


逆に重くなるからやめた方がいいのかな?






ここから、遅い連れが先に行くといいだしたから半分ソロ活動。


休憩してるとなんだかベテランそうなひとが歩いてる。


ポール裁きがなんか違う。


そうするといいのかな?




5分ぐらい遅れて出発。


早速ベテランそうなひとのを真似てみると、


なんか早い。


そして楽。


……な気がする。




そして一瞬で連れを追い越す(-_-)


河童橋に着いたらお土産買わないとやし、


最終のバスならもしかしたらちょっとは足止めできるかもしれない。


ここからは自分だけのペースで歩く。



『こんにちは』


との山の挨拶。


すれ違うひとが言ったり言わなかったり。


言われたら挨拶を返す。


こっちからも挨拶するけど、なぜか8割ぐらいスルーされてしまう(-_-;)


人見知りたちなのか?


それとも聞こえてない?


そのひとに聞こえるであろうぐらいで言うからなぁ。




すると、


「横尾まであとどれぐらいですか?」


とおじいちゃん。


「あっ、すぐですよ。もう5分ぐらい。」


「そうですか。元気でました。」



それまでもたまに聞かれた。


自分も登りの時に気になったけど聞かなかった。


聞いて楽になるかもしれないけど、聞いてまだそんなに!ってなるかもしれなかったし、


未知のままで登ったなぁ。



上高地までしかバスやタクシーは入ってこれない。


一般車両は入口の釜トンネルから先は入れない。


けど、物資の搬入や関係者はここ横尾まで入ってこれる。


アスファルトの道はないけど、登山道とは別に砂利道がある。




行きに横尾大橋から見えたけど、車から登り支度をするひとが数名……


関係者で仕事かもしれないけど、もしかしたら関係者の知り合いとかで、ここまで乗せてもらってるのかもしれない(-_-)


雰囲気はそんな感じやった。


ベテランからすると登りでもない河童橋から横尾まではつまらないらしい。


ここからスタートしたらいろいろ楽やろうしなぁ。


いいなぁ……




実は涸沢カールのとこも裏を見たら車とまってるんじゃないか、とも思ったり😅


前に、京都の神護寺ってとこで、車では行けなく歩いて行かないといけないお寺なんやけど、


お寺についたら裏とかにめっちゃ車が💧


来れるんやん💨


いや、まぁ、参拝者がこっちまでみんな車で来たら混雑して雰囲気も損なうやろうからそうなんやろうけどね。




なので、涸沢カールから下山しながら、


もしタクシーがここまで来れるならいくら払う?と話ながら来た。


10万は?


うーん……


5万は?


うぅ……


3万は?


3万なら払ってしまうかも。




実際上まで来れるならいくら払うやろなぁ……


距離だけで言うなら片道15kmほど。


街でならいくら?3000円か4000円ぐらいかな。


叶わぬ話やけど(-_-;)








歩いてると岩が多い。


安山岩かなぁ?


採取してルーペで見てみたい。


じっくり観察したいけど、時間はない。


そういうのだけでも来てみたいなぁ。



こんなとこ、ほんと通ったかな?



ソロ活動になると、前後誰もいない時間が増える。


熊……おらんやろなぁ(-_-)


熊鈴落としたしなぁ……


なんか、カニのモンスターみたいな倒木。



徳沢でちょっと休憩して、ハーネスを締めなおす。


締めなおすとその都度なんかちょっと楽になる。


やっぱり歩きながらずれるんやろう。






徳沢から明神まで46分で着いた。


1時間かかるところを46分。


ひとりで歩くといけるなぁ~♪


疲れててもこのペースで来れる。


やっぱり思ったより体力あるのかな?



それでも抜いていくひともいたから恐ろしい……


まぁそのひとが涸沢から下りてきたひとかはわからへんけど。




離しすぎてもあれなんで連れを待つ。


辺りはもう夕方の光。


朝出たんやけどなぁ。


今日は1日ずっと歩いてるなぁ💧





23分遅れで連れが到着。


ちょっとだけ休ませて、出発!








明神岳が見えてきた♪


戻ってきたなぁ~



またまたひとりでどんどん進む。


16:11に明神を出た。


バスは17:30。


そんなに余裕はない。


明神まで50分。









明神から42分。


16:53、河童橋に到着~🎊


ゴール✨




観光客もこの時間じゃほぼいない。


学生ぐらいのが数人がいたけど、彼らからすると、


何?その大袈裟なかっこ?


ってなってるんやろなぁ💧


上高地ではあるけど、河童橋まで戻ってくるとなんか急に浮いてる感じがしてくる💧






だいぶ雲ってきたけどやっぱりいい景色♪


見せるためにできたような景色やなぁ~

連れを待ってる間にお土産を購入。


バスは17:30が最終、奥飛騨方面は16時台が最終になる。


もしかしたら売店はもっと早く閉まってしまうんじゃないかと思ったけど、19:00までやってるとのこと。


よかった。


お土産……お土産……


何にしよう?


これいいなぁ~


これもいいなぁ~


これおいしそう♪


これもよさそう。


これ長野っぽい。


これも買っとくか。


……と、総額12000円ほどのお土産を💧


疲れてるんや!きっと💨


厳選するのも面倒で、もういい、買っとけ!って感じで、


心なしか、登山の荷物よりもお土産の方が思い気がする💧









そうこうしてると連れも到着。


間に合った。


1日で下りてこれた♪




またねぇ~上高地♪


次は登るかわからへんけど。








17:30の最終は、貸切。


他に誰もいない💦


前日の9月の4連休は、ここから300m離れた河童橋まで行列やったとか。


やっぱり連休避けてよかった。



沢渡の駐車場に戻ってきた。


なんかすごく懐かしい気がする。





ひとよりもだいぶ遅かったけど、


登りきれたなぁ~


そしてちゃんと無事に下りてこられた。




記憶はその時よりも、時間がたつと熟成されて、脳にこびりついていく。


とれたて新鮮なこの体験と記憶は、どう人生にこびりつくかなぁ~


やってないひとには当然ないものが、自分にはついた。




山を登りながら、ふと自死をした三浦春馬のこととかを考えてた。


登山中に竹内結子の自死のニュースも見た。


いろいろ思うことがある。


でも自分は今生きてて山登ってて、


俺はおまえらの見たことのない景色見てやる、ってなんか思ったなぁ。


それは場所や景色でもあって、時間も。




登りきったで~!!!

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