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チーズと果物と日本酒

チーズと果物と日本酒。
  
10月は、果物が美味しい時期だけあって、
クロミエ(ブリチーズ)と洋梨と旭鳳 泰平(八反錦)自家熟成から始まり、
ハバティとシャインマスカットと雨後の月 ひやおろし(千本錦)
ハバティと柿と白鴻 ひやおろし(雄町)
Primar(北海道乳業のクリームチーズ)と柿と作(朝日米)
と吞み歩いてきてました。 

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どれもしっくりくる、納得できる美味しい組み合わせだったんですが、Primarとりんごと富山のよしのとも ひやおろし。お米は五百万石。これはちょっと衝撃的な組み合わせでした。

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まず、よしのともの話をすると、私が飲んでいる吉乃友の中では、しっかりとした造りで、イメージとしたらミドルエイジの男性。
竹鶴ほど重厚ではないないけれど、苦みがビターなコクとなって、旨み、甘みとバランスが良い、ダンディさがあります。
お勧めは冷や或はロックとなっていましたが、私は燗酒が好み。冷酒の時と違って、苦味は後方から甘み、辛味を、温めることで出てくる微かなクリーミーさが酸味をまとめます。
特に甘みは前に出るんですが、嫌みのない味わいで、例えるなら、干しブドウや無花果のようなイメージかな?と思います。
 
それに合わせた、Primarというチーズは、北海道乳業が出しているスプレッドタイプのチーズで、塩味や酸味が控えめな分、普段食べているKiri辺りよりかなりマイルドでクリーミー。言い換えると、塩味が目立たない程度についた生クリームみたいな感じです。

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作の朝日米と合わせたときは、このチーズと柿を合わせましたが、柿とこのチーズの相性はそんなに悪くなく、お酒を合わせることで、よりおいしく、完成度を上げていくイメージでした。
 
今回、合わせたのは紅玉という酸味の強いりんご。
りんごを合わせたのは、普段の吉乃友って、酸が印象的な蔵なので、なんとなくその事を思い出して選びました。
  
で、このチーズと紅玉。これが合わない。紅玉の酸味が強すぎるんです。チーズかりんご、或はどちらもが、もう少し個性を主張しないでいてくれたらいいんですが。
  
ところが、ここによしのとも(特に燗冷まし)が加わると、桃!!!
味も香りも、とにかく、柔らかく熟す前の私好みの桃!!
  
どういう事?と思い、もう一度リプレイを見るかのように、チーズとりんごを合わる所から味わってみることに。
すると、かなり酸味が強い桃感が微かにある事を発見。
それにお酒が加わると、甘みとコクが加わり、酸味を程よく吸収。りんごの香りを桃に変えてゆきます。
因みに柿だと、味が薄い南国フルーツ系かなぁ。
ちょっとびっくり楽しい組み合わせでした。
ご馳走様でした♪
(2018年11月1日)

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