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完全

「生きること」を、探し求めている。
「あなたとは違う」と、拒みたいのではない。
ただ、誰とも同じではないと、胸が、叫ぶだけだ。
自分だけが生きていると言いたいのではない。
みんなが生きている。(あるいは、生きていた。そして、生まれてくる。)すべては等しく生きている、その命は、よくもなく、わるくもなく、皆、等しく、誰とも同じではない。

「私は誰とも同じではない」というのは、「私は全ての命と等しい」ということであって、しかし、「私とあなたは同じだ」と言おうとする時、なにか、意味が変わって聞こえる。
言葉を拒みたいのではない。
ただ、美しさを求めたいだけだ。私にとって、美しく響く言葉で、私にとって、この手に掴んで引き寄せることのできる、確かに実感のある言葉で、私を表すことを、求めていたいだけだ。

私は孤独ではない。
私は誰とも何も違わない、同じ命である。
しかし、私が私を表すとき、私は孤独でなくてはならない。
皆同じ、皆、孤独である。

私もあなたも、同じ孤独なものだと、「形」を置けば、捉われる。
拒むように生きる、しかし、「あなた」のことを愛しています。

「すべてのあなた」を、私は愛しています。

「すべてのあなた」に、私は身体をあげよう。
「すべてのあなた」に、私は心をあげよう。

その方法を、求める私の魂が、孤独であっても良いだろうか。
この命が求めることを、成さないままで、私は私をやめるわけにはいかない。私が私であることでしか、この命の意味を、保つことはできない。
私がこの形をうしなうときが来るのなら。
それはどれだけ、幸せなことだろうか。
どれだけ幸せだろうか。

土に還りたい、
風に還りたい、
流れに還りたい、
燃え尽きて消えたい。
私は、純粋な無になるまで、
この命を終えることはできない。

消えるまで愛していよう。
私の身体を愛していよう。
私のすべてを愛していよう。
その心の示す意味が、「すべてのあなた」を愛することと、まったく同じになるまで。
すべてが同じになるまで。

求めていたいだけだ。

私が私をうしなうとき、
それは、どれだけ、幸せだろうか。



恐れ入ります。「まだない」です。 ここまで読んでくださって、ありがとうございます。 サポート、ありがとうございます。本当に嬉しいです。 続けてゆくことがお返しの意味になれば、と思います。 わたしのnoteを開いてくれてありがとう。 また見てもらえるよう、がんばります。