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マクロミルモニタ同士が「共感」を生み出す、独自のSNS戦略|データが創る新しい社会(4)

マクロミルモニタ(以下、モニタ)の皆さんから日々ご提供いただくアンケート回答などの情報は、やがて様々な企業の商品やサービスの改善・開発への大きなヒントとなり、より便利で暮らしやすい未来の創造へとつながっていきます。

このnoteでは、「データが創る新しい社会」をテーマに、様々な切り口でモニタの皆さんへの取り組みをご紹介しています。第4回目は、信頼関係を構築していく上で欠かせないタッチポイントであるSNSのTwitterとInstagramにフォーカスし、マクロミル独自の方針、継続的な利用促進のための取り組みとその特長などについて、SNSの運用を担当する清水貴子、小松拓也、黒田なほに伺いました。


SNSの役割を定義し、方針に沿って発信し続けることが重要

―SNS方針について教えてください。

小松:Twitterは、主にモニタの皆さんとマクロミル、更にはモニタの皆さん同士のコミュニケーションの場として運営しています。Twitterの特性を生かしたリアルタイムでの発信やレスポンスを心がけており、また、拡散性も意識して、思わず「リツイート」や「いいね」をしたくなるような投稿を行うことで、モニタの方ではないTwitterユーザーにも届くよう設計しています。

Instagramでは、ビジュアル面での特性を生かしながら、モニタの皆さんが互いの存在をリアルに感じ、「マクロミル」というコミュニティの一員であることを意識できるようなコンテンツとコミュニケーション設計にし、ビジュアルを通した「参加型コミュニティ」の形成を意識しています。

これらのSNSは、モニタ活動に関する内容をこれからモニタとなりうる方々に伝えたいというよりも、既にモニタとして活動してくださっている方々に対するコミュニケーション促進のために運用をしています。それぞれのSNSに、役割・運用方針・ターゲット設定を定義して方針を掲げ、コンテンツを企画することから投稿するまでの一貫性を保つことが重要だと考えています。

ちなみにTwitterもInstagramも親しんでいただけるように、マクロミルのオリジナルキャラクターの総称である「アンケー党」のコタ郎(※)を起用し、SNSのアカウント名は「アンケー党」で統一しています。
※コタ郎は、マクロミルモニタサイトに登場するキャラクターで、仲間たちと作った「アンケー党」の党首

「アンケ―党」のアカウントで運用するTwitter(左)とInstagram(右)

清水:企業やブランドの魅力を伝えるコンテンツや、趣旨に合ったコンテンツを発信する際は、投稿文と同じくらい画像が重要です。ユーザーへ一目でブランドの魅力を伝え、興味を引くような画像の企画や制作をチームで連携して取り組んでいます。

コミュニケーションの活性化には、地域性がポイント!

―Twitterでは「リツイート」や「いいね」を促進するために、具体的にどんなことをしていますか?

清水:例えば、ホワイトデーといった季節のイベントにあわせたキャンペーンを定期的に行っています。アンケー党のTwitterをフォローとリツイートをしてもらうことで、フォロワー数のアップのほか、コンテンツ自体を活性化させることにつながっています。

また、継続的な取り組みとして、難しい漢字の読み方をクイズで出す「コタ郎の漢字ドリル」、難読地名を取り上げクイズで出す「難読地名クイズ」、簡単なアンケートを行う「統計クイズ」など、複数の異なるコンテンツを定期的に投稿することで、共感を抱きやすい環境作りと、投稿を促進しています。

―Instagramにおいて、「参加型コミュニティ」を形成するために、どのような取り組みをされていますか?

清水:Instagramの特性を生かして積極的な画像の投稿を促しています。例えば、マクロミルが創業20周年のときには、マクロミルからモニタの皆さんにコタ郎のぬいぐるみを送り、地元の有名な場所でコタ郎を撮影して投稿してもらうという「旅するコタ郎」を企画しました。モニタの皆さんが全国津々浦々にいらっしゃることを実際にリアルに感じたり、存在を互いに知ってもらえたりするような機会になったと思います。

Instagram#旅するコタ郎の企画から一部抜粋
「ウチの近所やん。」「いいことあるかなー?」などのコメントが寄せられています!

―SNS上でコミュニケーションを活性化するための工夫を教えてください。

小松:日本各地の地域性を重視したコンテンツにすることで、全国のモニタの皆さんに興味や関心をもってもらえるように工夫しています。
例えばTwitter上で、「うわばき」「うわぐつ」「ズック」といった地域によって異なる呼び方についてアンケートを実施すると、アンケートもすぐに回答が集まりますし、リプライで自身の地域の呼び方を教えてくれる方もいます。地域性の違いを面白がって皆さんにリアクションいただくことで、コミュニケーションの活性化につなげていきたいと考えています。

地域性の違いを打ち出したTwitterの投稿

コタ郎が発信をしているから友達口調?!

―マクロミルならではの工夫や特長を教えてください。

黒田モニタサイトでは敬語でアナウンスしたり、コミュニケーションが一方通行な部分があったりしますが、SNSではコタ郎が友達口調で発信することで、壁を感じないような、愛着や親近感を抱きやすい雰囲気にしています。

また、先ほどコンテンツの例に挙げた「統計クイズ」は、アンケートを実際に行い、統計に基づいた結果を投稿しているため、このようなアンケート主体の投稿は、主力事業を「リサーチ」とするマクロミルらしい特長だと思います。

その他にも、SNSコンテンツにオリジナルのキャラクターを使うコミュニケーション方法や、主力事業である「リサーチ」の要素を盛り込むことで独自性を図っています。

愛着や親近感がわくような投稿や、統計クイズなど、さまざまな切り口で日々投稿している

マクロミルを応援してくださるフォロワーに日々感謝

―SNS運用のやりがいはどんなところでしょうか?

黒田:Twitterで、運営側からフォロワーの皆さんに、「リプで教えて」「投票してね」とお願いすると、投稿直後からリアクションの反応が高く、SNSでの発信に需要があることを感じています。

また、リアルタイムでリアクションを確認できるので、アンケー党からの発信を楽しみにしてくれている方が多くいらっしゃることに実感が沸きますし、一緒にSNSを盛り上げてくださるフォロワーの皆さんには日々感謝しています。

今後も、マクロミルだからこそできる独自のコンテンツや情報発信を強みにしながら、運営側とフォロワー、モニタの皆さん同士がお互いのつながりを実感する場を作り出していきたいと考えています。

―本日はありがとうございました!

SNSの特長を生かしながら、モニタの皆さん、フォロワーの皆さんの共感の醸成、興味・関心を高めるため、企画から投稿まで一貫性をもって運営していること、また、マクロミルならではのコンテンツの工夫で、SNSを通じてそれぞれのつながりを感じられるよう、取り組んでいることが分かりました。次回もモニタの皆さんへの取り組みについてについてお話する予定です。


【連載 全5回】データが創る新しい社会