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目指せシナジー創出!マクロミルグループ各社代表取締役 座談会

マクロミルグループは、お客様が持つ課題解決を支援する「総合マーケティング支援企業」を目指し、新たな会社を仲間に迎えながら事業領域を拡大し続けています。そこで、今回グループ会社の連携・協業や、さらなるシナジー創出のために行っていきたいことを各社の代表取締役を務める4名の皆さんに聞きました。

本記事は社内報「ミルコミ」Vol.170の特集から掲載しています。特集では、「進め!マクロミルグループヒーローズ」と題し、グループ会社10社をヒーローに見立ててご紹介。「ミルコミ」はオープン社内報として、社外公開していますのでぜひ他のコンテンツもご覧ください。

お話をお聞きした皆さんについて

まずは今回お話をお聞きした4名の皆さんと、皆さんが代表を務める各企業についてご紹介します。

座談会にご参加された皆さん

座談会にご参加された皆さんが代表取締役を務める各社をご紹介

グループ各社の連携・協業の現状は?

―皆さんが代表をされている企業では、マクロミルやグループ各社とどのような連携をされていますか?

小池:マクロミル・サウスイーストアジア(以下、MMSEA)は、私がグローバルリサーチ本部を管掌していることもあり、マクロミルとの連携は密に行っています。例えば、日本に本社のあるお客様が海外支社でサービスの現地化を進めていく際、もともと日本で実施していたリサーチを現地で行う場合があります。この時、マクロミルとMMSEAの両社で関与しながら、MMSEAが現地での取引を徐々に増やせるよう進めています。また、お客様が本社と海外支社の間でマーケティングの連動に課題を持っている場合も2社でそこをつなぎ、支援していく取り組みもしています。
一方エムキューブは、データ収集や利活用支援などの得意分野を活かしながら各社と連携し、お客様への価値提供を実現しています。
今はQPR™(消費者購買履歴データ)やMHS(個人支出調査サービス)などの購買データだけではなく、ライフサイエンス事業本部が収集する生体系データや、エイトハンドレッド(以下、EHI)がお客様と実施するデータ分析支援サービスのデータ管理も行っています。エムキューブの出資企業の一社である博報堂と、H.M.マーケティングリサーチ(以下、HMM)を含めた3社共同のプロジェクトもありますし、電通マクロミルインサイト(以下、DMI)にも出資いただいているので、今後、グループ会社との連携もより深めていきたいですね。
 
鈴木:実際に既にDMIからエムキューブに相談が発生しているテーマがあります。前提として、DMIはマクロミルと電通が約半分ずつ株式を保有しているJV(※)なので、マクロミルのソリューションをお客様に提供する中、いかに電通の戦略を支援できるかがポイントです。これはHMMも同様かと思います。電通は現在、広告やマーケティング領域を越え、総合的に企業課題を解決する「Integrated Growth Partner」というビジョンを掲げていて、その事業領域の一つにDXがあります。顧客のデジタルソリューションのアジャイル開発プロジェクトに、一定期間、柔軟性高く伴走する専用の調査パネルを構築するニーズがあり、エムキューブのパネル管理ノウハウはグループとして非常に心強いです。
 ※JV…Joint Ventureの略 複数の企業・組織の共同出資によって運営される企業のこと
 
大畑: EHIはヘルスケアや製薬メーカーのお客様とのやり取りも多く、マクロミルケアネット(以下、MCN)と都度連携しています。マクロミルが持つ疾患情報を聴取したパネルやMCNの保有する医師・看護師パネルを自分たちで集めることはとても難しいです。なので、これらを活用させていただく前提でお客様に提案ができることは、EHIとしてかなりの強みになっています。あとは、アクリメイトとも連携しています。EHIの中で人材が足りない場合、アクリメイトから適切な人材を提供いただいています。
 
恒藤:HMMもアクリメイトから人材を提供いただいています。HMMは、今後コミュニケーションプランニング事業に力を入れていきたいと考えていて。マーケティングに精通したプランナーを社内にも抱えつつ、アクリメイトからも適宜ご紹介いただくことを始めています。

さらなるシナジー創出のために今後行いたいこと

―グループでさらなるシナジーを生むために今後行っていきたいことはありますか?

小池:特にMMSEAでは異動や出向も含め、マクロミルとの人材交流を考えていきたいですね。海外に行くことで鍛えられる部分もあると思いますし、MMSEAはマクロミルに比べて組織が小さいので経営的な観点も身に付けられるでしょう。個人が経験の幅を広げる意味でも、そのような機会は作っていきたいですね。
 
鈴木: DMIはワークショップソリューション(※)がグループの中でも特徴的な強みです。現在、そのノウハウを学んでもらうための出向受け入れも行われています。子会社でしか学べない経験は本当に多くあり、そのような取り組みを各社で増やし、帰任した際にぜひ周囲へ伝播して欲しいです。
※関係者の意見を出し合い、知見や創造力を結集するワークセッション形式のソリューションのこと
 
大畑:マクロミルグループで日々案件に携わる皆さんが築き上げてきた、データに関する技術やノウハウは非常に高いレベルで、それ自体がお客様の課題解決に直接つながるくらいの価値があると感じています。EHIの事業で活かされるものも多く、興味を持っていただいた方がチャレンジできる場を可能な限り作っていきたいと思っています。


社員一人ひとりがグループ全体に目を向けることも大切

―最後に、グループ全体でシナジーを生んでいくため、マクロミルグループの皆さんに持ってほしい視点を教えてください。

鈴木:自分たちが長く働きたいと思える環境を、自らも声を上げて一緒に作り上げることが重要です。サステナブルな会社や働き方を目指し、経営陣もさまざまな対策を打っていきますが、皆さんにもぜひ意識改革をしていただきたいです。これはグループの皆さんにも伝えたいことですね。
 
小池:全社キックオフなどで発信しているグループ全体の方針を踏まえ、「自分たちは何ができるのか、今後何をしていくべきなのか」を考えてもらいたいですね。なるべくそのような場を作るようにしており、エムキューブでは各マネジャーを中心に部署単位で議論してもらっています。MMSEAはこれから3カ国を回って、現地の皆さんにマクロミルの歴史や方針について少しずつ伝えていく予定です。
 
恒藤:自ら情報を取りに行くことも奨励したいですね。組織運営には求心力と遠心力という二つの観点(※)がありますが、グループ会社では特に遠心力を強く感じ、「提供される情報が少ない」と思う方もいるかもしれません。しかし遠心力が強いということは、一人ひとりの裁量で判断できる部分が多いということ。ぜひその状況をプラスに捉えていただき、自分たちで情報を取りに行き、まだ取り組まれていない部分は自ら企画していくような動きを、私も含めてそれぞれがしていけると良いなと思っています。
 ※組織経営における求心力と遠心力…求心力とはビジョンや理念など会社の方針を示してそれに向かって進めていくこと。遠心力とはある程度社員に権限を渡し、それぞれが判断して動ける状態を作ること
 
大畑:恒藤さんの話にも通じますが、自分が関わる業務の周辺だけではなくグループ会社のケイパビリティにも目を向けていただきたいです。それを知っておくだけで、お客様への価値提供に結びつくことは大いにあると思うので。これを機にグループ各社ができること、取り組んでいることをぜひ知っていただきたいですね!

■社内報「ミルコミ」について

「マクロミルの“リアル”を伝える」がコンセプトの社内報。社外公開もしており、Webマガジン版で全コンテンツをご覧いただけます。
※本記事は、社内報「ミルコミ」Vol.170(P18~20)から掲載しています。
<受賞歴>
社内報アワード2022にてグランプリ受賞
2019年度 経団連推薦社内報審査 新設の「審査委員特別賞」を初受賞
など

この記事を書いたのは…

トップ画像・誌面デザイン:マクロミル 経営戦略室 松本麻友美