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大丸松坂屋百貨店様の新規事業「ラクリッチ」、立ち上げ成功のカギは豊富な人材ネットワーク/アクリメイト事例

デパ地下クオリティの“贅沢なグルメ”をいつでも楽しめる、冷凍グルメ宅配のサブスクリプションサービス「ラクリッチ」の提供を開始した大丸松坂屋百貨店様。長年培ってきた「目利きバイヤーのネットワーク力」を生かした初の食分野におけるサブスク事業の立ち上げを、マクロミルグループの株式会社アクリメイト(以下、アクリメイト)がご支援しました。同社の代表取締役である増井俊介さんに話を伺い、新規事業成功のカギを探ります。

アクリメイトは、独自に構築した新規事業・DXを中心としたコンサルタント専門の人材ネットワークを基盤にコンサルティングサービスを展開しています。

株式会社アクリメイト 代表取締役 増井俊介(ますい・しゅんすけ)

新規事業の立ち上げに加え、お客様へのスキル移管も実施

―今回ご支援することになった経緯を教えてください。

大丸松坂屋百貨店様とは3年ほど前から、新規事業立ち上げの際にご支援をしています。今回も新規事業の立ち上げに際し、「店舗に依存しないビジネス」「冷凍技術を取り入れる」という2つのテーマをいただき、アイデア検討のフェーズから参画しました。

―具体的にはどういったご支援をされたのでしょうか。

テーマに沿ってアイデア出しを行い、ユーザーインタビューや、マーケティングリサーチを実施してアイデアをブラッシュアップするなど、事業計画設計のアドバイザリーとして参画しました。そこで立ち上げることになった事業が、今回の冷凍食品のサブスクリプションサービス「ラクリッチ」です。事業計画が完成した後は、プロジェクトチームを組んでご支援しています。
大丸松坂屋百貨店様は食品調達のノウハウは持っていらっしゃいますが、冷凍食品のサブスクリプションサービスを始める上で、その他に必要なリソースが不足していました。例えば、冷凍食品を扱うとなると、特殊な在庫管理や物流のノウハウなどが必要です。そこで、在庫管理、マーケティング、システム開発、プロジェクトマネジメントの担当者など、このプロジェクトに最適なスキルを持つ人材をアサインし、プロジェクトチームを組成しました。前述の在庫管理の担当者には、以前Amazonで物流を担当していた人材をアサイン。豊富な人材ネットワークを持つアクリメイトだからこそできる支援だと考えています。
 
プロジェクトチームを組んでご支援する中で、私たちは大丸松坂屋百貨店様の社員の方にノウハウやスキルを移管する取り組みも進めています。提供開始以降も社員の方たちだけで運用ができるように、私たちアクリメイトのコンサルタントが社員の方に伴走しながら、その業務を移譲しています。ずっと私たちがご支援していると大丸松坂屋百貨店様にノウハウが溜まりませんし、当然コストもかかります。自走できる状態になることがお客様のビジネスにとっても一番だと考えています。


「ラクリッチ」ブランドコンセプト

プロジェクトに適した「ドリームチーム」で伴走

―「Amazonで物流を担当していた人材」など、プロジェクトに適した人材を集めることに苦労はありましたか?

特に苦労はありませんでした。優秀なフリーランスを集められるというアクリメイト最大の強みが生かされた点だと思います。アクリメイトは2,600名の新規事業やDXに特化したメンバーが在籍する独自のネットワークを構築しているため、よりプロジェクトに適した、専門性の高いフリーランスをアサインすることができます。
 
一般的なコンサルファームだと、汎用的にスキルのあるコンサルタントがご支援にあたることが多いのですが、その場合、「Amazonで物流を担当していた人」など、専門性の高い人材をアサインすることは難しいかもしれません。アクリメイトのネットワークには、事業会社出身で、新規事業を実際につくってきた経験を持つ人材が多く在籍しています。だからこそ、新規事業立ち上げから提供開始後まで、実務面でお客様に伴走することができると考えています。

―コンサル会社が、新規事業の企画から事業立ち上げ後まで伴走することは珍しいのではないでしょうか?

そうですね。企画書作成までのご支援だと、いざその企画を推進する段階になって事業会社側だけでは進められなくなってしまうケースがよくあります。新規事業の難しさは、企画段階もさることながら、それを実現するプロセスにあります。事業の立ち上げだけではなく、場合によっては立ち上げ後、成功に至るまで、一緒にお客様に伴走することができるのは、アクリメイトならではだと思います。

―大丸松坂屋百貨店様からのご評価はいかがでしたか?

ありがたいことに、プロジェクトマネジャーの方から「ドリームチームを組んでくれたからこそ実現できた事業でした」というメッセージをいただきました。アサインしたメンバーにも直接メッセージをいただくことができましたので、非常に良好な関係性を築けているのではないかと思います。
 
今回ラクリッチの事例におけるアクリメイトについて、大丸松坂屋百貨店のラクリッチ事業責任者である岡崎路易様からメッセージをいただきました。

大丸松坂屋百貨店 DX推進部 専任部長 ラクリッチ事業責任者 岡崎路易様

アクリメイトには3年間で5つ以上の新規事業の立ち上げを支援いただいており、この短期間で多くの新規事業の立ち上げを達成できたことに満足しています。リサーチ段階から開発プロジェクト体制、事業立ち上げ後の運用支援まで幅広く支援いただいていますが、ここまで幅広くカバーできるのはアクリメイトならではだと思います。アドバイス人材はもちろん、伴走してくれる人材も冷凍食品のプロ、デジタルマーケティングのプロ、物流のプロなど実務の最前線の専門家で、特に優秀です。
また、クライアントに言われたことをただ実行するのではなく、担当するプロジェクトを自分事として捉え、ワンチームとなってプロジェクトの数字にコミットし、一緒に一喜一憂してくれます。一心同体となって突き進み、先回りした情報を提供し、伴走してくれるアクリメイトは、弊社にとってカーレースで言うナビゲーターのような存在です。

新規プロジェクト全体のご支援で、より根本的な課題解決を

―今回の事例における今後の展望を教えてください。

今後は、お客様の満足度やニーズをデータ化し、それに合わせて、サブスクリプションサービスの商品や提供形態、システムのUXなどを改善していく段階に入っていきます。また、現在のラクリッチは冷凍食品の主菜・副菜をご提供するサービスですが、今後はデザートやお酒などのご提供も検討されると思いますので、サービス領域の拡大もサポートしたいと考えています。
 
―最後に、アクリメイトの今後の展望を教えてください。

今までも強みとしてきた、新規事業全体のご支援に、より特化していきたいと考えています。ちょうど今回の大丸松坂屋百貨店様の事例のような形ですね。アクリメイトの優秀なフリーランスをアサインできる強みを生かし、社員だけではなく、フリーランスも含めたチームでプロジェクト全体をご支援することで、お客様のより根本的な課題解決をできたらと考えています。

―本日はありがとうございました!

<関連リンク>
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