【Leaping Rabbit】受講生インタビュー|フリーライター小晴さん
本記事は、社会課題領域のこれからの活躍人材になるためのプログラム「Leaping Rabbit」第1期卒業生に向けて、プログラム受講中の体験や卒業後の変化についてインタビューをしていくシリーズ企画です。プログラム受講者のリアルな声を、Leaping Rabbit共催企業である株式会社Dropさんに取材していただき、執筆していただいた記事となっています。
サステナビリティ・SDGs・脱炭素などのキーワードにふれる機会が、日常のなかに増えてきたことと比例して、環境問題や社会問題への関心や取り組みは年々広まっているように思います。
このような領域にこれからチャレンジしたい人が、必要な知識のインプットや課題実践、自己分析などを通して、社会課題や自己スキルの理解と転職・複業の準備を始められる機会は、あまりありませんでした。
そこで私たちが社会課題領域に興味があるけどまだ行動に移せていない人に向けて開発したのが、社会課題領域の"これからの活躍人材"になるためのプログラム、「Leaping Rabbit」。第1期を2021年2月に開講し、7名の受講生を迎えました。
今回の記事では、1期生である小晴さんに、この講座でどんなことを体験し、どんな変化があったのかお話を伺いました。
/// Interviewee
小晴 |フリーライター
美容業界紙専門の出版社での編集・ライター業、web制作会社でのライター業を経て独立し、2019年から本格的に取材記事の執筆をスタート。これまでに発達障害、精神疾患(当事者・家族)、LGBTQ、ジェンダー、不妊治療、子どもの貧困、特別養子縁組などのテーマを扱う。掲載メディアに「LIFULL STORIES」「LITALICO仕事ナビ」「LGBTER」など。
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まさに手に入れたかったスキルが得られる講座だった
ーー今日はよろしくお願いします。まずは小晴さんがどんなお仕事をされているか教えてください。
書く仕事をしています。もともと企業でライフスタイルや美容に関する記事を書いていて、2019年4月からフリーランスになりました。2年目くらいから、社会課題について書くことが多くなってきましたね。
ーーLeaping Rabbitはどこで見つけたんですか?
Twitter で見つけました。フォローしている社会課題領域で働いている人が募集記事をリツイートされていて、面白そうだなと思って応募しました。
ーーどうして応募しようと思われたんでしょうか。
社会課題に関心がありつつも、具体的にどんな社会課題に取り組んでいきたいのか、どうやって取り組んでいきたいのかが曖昧なままでした。ありがたいことに、社会課題に関する取材や執筆仕事をお願いされることもあったのですが、とりあえずこなす感じで続けてきちゃったんです。
もう少し主体性をもって社会課題に関わりたいと思っている時に、Leaping Rabbitの募集記事と出会いました。自己表現スキルや自分にとって大事な課題を見極めるスキルとか、まさに手に入れたいと思っていたスキルが得られますよと書いてあったので、「あ、やってみたいな」と。
ーーちなみに、応募に際しては迷うことなく即決されましたか?
受講料が安い金額ではないなと思ったので、ギリギリまで結構迷ってはいたんです。「8万円、8万円かぁ」って思ったけど、じゃあその8万円を他に何に使うのって考えたら、そんなに思い浮かばなかったのと、やってみたいという気持ちの方が勝ったので申し込みました。
ーー面接時の事務局スタッフの印象はどうでしたか。
めちゃめちゃ緊張していたので、スタッフ一人ひとりの印象はあんまり覚えていないんですけど…。とても仕事ができそうな人たちだなと思って、ちょっと委縮した部分はありました。
ーーそう思ったのは、スタッフの話しぶりとかからですか?
そうですね。厳しいとか怖いとかそういう感じではないんですけど、すごくみなさん頭が切れそうで、下手なことを言ったらふるいにかけられそうだなっていう緊張感があったのはちょっと覚えています。
ーー確かにそういう部分はありますね…。私もあのメンバーに面接で冷静に話をされたら同じような緊張感を味わうと思います(笑)。
視野が広がったことで取り組みたい社会課題が定まった
ーー講座が始まってからのことも聞かせてください。全部で5回の講義をがありましたが、印象に残っているのはどの回ですか?
最初の「社会課題とSDGs」と最後の「新しい履歴書とポートフォリオを使った自己表現プレゼン」ですね。最初は社会課題の概要についてばーって聴いて、色々新たな視点をインプットできて、「あ、こういうモノの見方があるんだ」という発見でかなりインパクトがありました。
最後は、受講生全員のプレゼンを聞いて今まで一緒に頑張ってきた仲間の成長や進歩が見れたのがよかったです。自分も成長したところを見せられたかなと思います。
ーー参加して良かったことや大変だったことを教えて下さい。
良かったことは、自分が期待していた能力をちゃんと獲得できたことですね。自己表現が苦手だったのですが、多少は緊張することなく人と関われるようになったかな。すごく心理的安全性が確保されたコミュニティの中で、自分の意見を言う練習ができたのが大きかったですね。
あとは自分がどういう社会課題に取り組みたいかが見えてきたのも良かったです。以前からモヤモヤしつつも興味があったジェンダーと子どもの貧困に取り組んでいきたいと気持ちが固まりました。
——具体的にはどのようなところで見えてきたんでしょう?
そうですね、自分が興味の持てないことも視野に入れたからこそ、浮かび上がってきたというか……。すごいぶっちゃけて言うと、2回目の「ソーシャルセクターの歴史と現場の方の声を聞くトークセッション」の講義内容だった人材育成支援プログラムにはそんなに興味が持てなかったんですね。自分がしたい働き方とはあんまり関係がなかったからそんなに興味を持てなかったんですけど、一生懸命聴く中で自分がやりたいのはこういうことじゃないんだな、じゃあ何なんだろうって自分の内面と会話するきっかけになったんです。
大変だったことは、すごい頑張りたい仕事の繁忙期と課題に取り組む時期がぶち当たったのが結構きつかったです。でもあらかじめわかった上で参加したので、思ってたより大変でどうしようっていうわけではなかったですね。
ーー約3ヶ月の長期プログラムでしたが、小晴さんのモチベーションの浮き沈みはありましたか?
ありましたね。やっぱり2回目の講義課題の感想文を出すのが苦痛で……。「どうしよう、全然頭に残ってないな」と思って、結局動画を全部見直して感想文を書いたんですよね。
あと最初の講義自体はよかったんですけど、「他の受講生と全然ノリが合わないんじゃないかどうしよう、これから仲良くできるかな」って思っていた覚えがあります。結果的にみんなすごいいい人で、仲良くなれたんですけど、最初の方は不安でしたね。
ーー講座内容だけじゃなくて、顔を合わせて行う講座だからこその影響もあったんですね。
そうですね。あとは3週間の間に自身で選んだNPOが抱える課題に対する企画を考える課題実践の時に、講義がなかったことでどうしても仕事が優先になって「課題やらなきゃ。でも疲れたしやりたくない」みたいなことはよくありました。そんな時に、対面の面談をセットいただいてブラッシュアップする時間があったので、それでなんとか続けられましたね。
これまで以上に社会課題について発信や意見交換をしたくなった
ーーLeapingRabbitを通して自分で変化したなと感じる部分はありますか?
やっぱり何に取り組みたいかっていうのが見えてきたのと、社会課題に対して持っている意見をもっと人に言いたい、意見交換をしたいと思えるようになったことですかね。
以前は意見があっても、本当に親しい人、家族、夫とかすごく親しい友達といった人にしかそういう話できなかったんです。でも、もうちょっとオープンにしたいなって思えるようになって。親しい友達じゃなくても、普通の友達とニュースの話をもっとしたいとな思うようになりました。他にも、Twitterでそういう発信をするのは抵抗があったというか、変な人に絡まれたら嫌だなと思って怖かったんですけど、もうちょっと発信してみようかなとか、Twitterデモに参加してみようかな、署名をしてみようかなとか。そういう風に日常の中で思えるようになったことは大きな変化ですね。
ーーもっと発信したいと思うようになった変化のきっかけはなんだったんですか。
1回目の講義後の宿題に、気になるニュースをシェアしようとあったじゃないですか。あのあたりからですかね。自分がシェアしたことへの感想もらったり、他の人がシェアしたのを見たりして、このコミュニティだけじゃなくて他の場所でもやれるようになったらいいなと思ったんです。
これからは自ら仕事の企画提案をしたり、学術的な知識を得たりしたい
ーー講座が終わって2ヶ月がたった今の状況や、これからのことについて聞かせてください。
社会課題に関わるライティングをもっと増やしていきたいですね。最近はハフポストさんと関わらせていただいたり、受講前から関わっていたLIFULL STORIES「しなきゃ、なんてない。」の仕事がこれまでより増えたりしていて。社会課題領域のライティングを増やしていきたいし、増えていきそうな感じになっていますね。
今まであんまり自分で営業をかけたり、企画提案もしたことがなくて、振ってくださる仕事を受けるスタイルでした。今後はもっと自分から企画して提案するようなことをしていきたいなって考えています。今まで企画は、編集者さん任せだったので、もうちょっと自分であれをやりたい、これをやりたいっていうのを企画提案できるようなライターになりたいですね。
ーーLeaping Rabbitに参加したことで、本業やその他のところで活かせているものはありますか?
ジェンダーと子どもの貧困、この2つの社会課題に意識が向いているのに、インプットが今まで足りてなかったなと気づいたんですよね。これから自力でインプットしていかなきゃなと思い本を読んだり、秋からは大学の科目等履修生っていう、科目ごとに単位を取れる制度を利用してジェンダーについて勉強しようかなと計画しています。
今まで取材で当事者の方の声は聞いてきましたが、学術的な知識、歴史や背景を勉強したいですね。
ーーLeaping Rabbitをどんな方におすすめしたいと感じましたか?
私みたいに社会課題全般に興味があるけど、自分が何にどう取り組めばいいのか分からずモヤモヤしている人です。あとは、何かに興味を持って発信したり、事業を起こしたりしたいけど、勇気が出ない人にはおすすめしたいですね。
ーー最後に、今後Leaping Rabbitに参加する方へ一言をお願いします。
受講料で躊躇する方は多いのかなと思うんですけど、ちゃんと金額に見合った学びが得られると思います。でも、どれだけ主体的になれるかにも結構かかっているなとも思っていて。受動的にやっていたら受講料は高いと感じるかもしれないけど、自分から積極的になれば元は取れたと感じると思います。だから受けるんだったら、真摯に取り組むことをおすすめします。
2021年7月から第3期の募集がスタート
Leaping Rabbit第3期は、2021年7月1日から募集がスタート。
社会課題領域に興味があるけど行動ができずモヤモヤしていた方には、いいきっかけになるはずです。
「ちょっと興味がある」「まだ迷っているけど、募集開始したら教えてほしい」というに向けて、以下のフォームより事前エントリーを受け付けています。お気軽にご登録ください!
7月1日より、第3期参加者の募集が始まっています。
少しでもチャレンジしたい気持ちがわいた方はぜひ
以下のフォームよりご応募ください!
【 第3期ご応募はこちらから 】
(応募締切:2021年8月1日(日)23:59)
Consulting for Social challenges with Love. based in TOKYO & SHIGA, JAPAN. ///// 世の中にある「課題」に挑む人たちの想いを伝え、感動と共感の力で、『人の心が動き続ける社会』をつくる。