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ダニエルズのランニング基本原則

こんにちは!
トレーナーの山下です。
今回は『ダニエルズのランニング・フォーミュラ』の
第1章後半 ダニエルズのランニング基本原則の解説をしていきます。

この基本原則は10項目あります。
・選手は固有の能力を持っている
・ポジティブなことに目を向ける
・良いときもあれば悪いときもある
・予想外に備えメニューには柔軟性を持たせる
・中期目標を設定する
・トレーニングにやりがいを持たせる
・良質の睡眠と栄養を摂る
・病気やケガのときはトレーニングをしない
・慢性的な不調は医師の診察を受ける
・良いレースが出来たのまぐれではない

各項目ごとに解説していきます。
この記事を読むことで、スランプや不調時から脱出、
もしくはスランプに陥ることを防ぐことが出来ます。
ぜひ最後までお読みいただければと思います。

選手は固有の能力を持っている

何もかもが同じだという人間がいないように、
ランニングの能力も全く同じ人間はいません。
走る動作はいまいちだが心肺能力が高いランナーがいれば、
心肺能力は高くないが走る動作は理想的なランナーもいます。

ランニングにおける自分の弱味を理解し、
まずはそれを解決することが優先されるべきです。
つまり、トレーニングにおいて優先されるポイントは
各個人で変わってきます。
なのでクラブや学校単位でみんな同じ練習をするというのは
非効率的な練習と言えます。

また、エリートランナーが行っている練習方法を
安易に取り入れるのも得策ではないです。
そのランナーとあなたが同じ弱味を持っているのであれば、
問題はありませんが、多くの場合はそうではないはずです。
なので練習を参考にするのであれば、
この練習の目的はどういうものであるかを十分に理解し、
自分用にアレンジしていく必要があります。

また弱味の克服と強みの強化のバランスを取ることも大事です。
弱味の克服にのみ目がいくと、練習が楽しいものではなくなります。
強みの強化にのみ目がいくと、どこかで伸び悩みます。
なので、シーズンの序盤から中盤は弱味の克服に重点を置き、
中盤からレースに向けては強みの強化にあたる方が良いです。

例えば、スピードが弱いのであれば、
シーズン序盤はスプリント中心にメニューを組み、
シーズン後半では持久力を強化することで、
自分の持ち味を生かしたレースを
展開することが出来るようになります。

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