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妻もプライム会員だった(続編)

この記事は続編のため、前回の記事を読んでない方は、お手数ですが前回の記事を読んでからこっちに戻って来て頂ければ幸いです。本当はこのテーマで続編を出すつもりはなかったんですが、前回の締め括りとは違う展開になってしまったため、続きを書かざるを得なくなったという状況です。いやいや、そこまでして読むつもりはないからという方は、あらすじを書いておきますので、このまま読んで頂いても大丈夫です。

前回記事へとぶ(戻って来れるように最後にリンクも貼っておきます)


ここから続編です。


~前回のあらすじ~

長い単身生活から久しぶりに家族と一緒に住むことになった主人公は、実は妻が自分と同じamazonプライム会員だったことを最近になって知ることとなり、なんとかしてこの重複払い的な状態を解決しようと打開策を模索し始めました。様々な困難な課題を克服した末、遂に「プライム家族会員」という解決案に辿り着きました。これで無事、主人公の家庭に経済的な平和がもたらせると誰もが確信したところで、前回の記事は幕を閉じました。以下はそれに続く続編です。


妻にamazonプライムの家族会員の提案をするシーンより

「いろいろ考えてみて、やっぱり俺たち、二人ともプライム会員になっているのって良くないと思うんだ。だからさ、こうしたらどうだろう。俺がプライムを解約して、キミからの招待メールをもらうことで、改めて俺の方がキミのプライム家族会員に加わるってことに。」

「家族会員?」

「うん。家族会員というのは、プライム契約をしている人が、家族に限って2人まで同じ特典利用資格を分けられるんだ。もちろん、それぞれが今までと同じアカウントのままで。」

「つまり、私が親であなたが子どもみたいなことね。」

「そうそう。」

「じゃあ、私が今までと変わらずプライム会員の支払いをして、あなたは支払いをしないでプライム会員の特典が得られるってことになるのね。」

「ま、まあ、そういうことだね。」

「私だけ払うんだ。」

「そうだけど、そっちは家計からじゃん。それに追加で払うわけじゃなくて今までと変わらないわけだし..。」

「まあ、いいか。その代わり何か奢って。あなたは得するわけだし。」

「あ~、そうか~。そういうことか。まぁいいよ、俺だけ得することには違いないから。」

「よろしく!」

「じゃあさ、さっそくだけど、このやり方のとおりに招待メールを俺に送ってくれる?」

「いいわよ。」

「その前に俺がプライムを解約するから。」

「わかったわ。」

「えっと、解約はどこだ?う~ん..あった!あった!! それにしても解約ページって、いつだってどこだって、分かり難いところにあるよな~。」

「じゃあ、資格の取り消し(解約)ボタンをポチっと..」

「・・・ん? あ~!来た!来た!本当に解約するのか?って契約の繋ぎ止め確認ページだ!!」

「はいはい、解約あるあるね。」

「なになに?契約した日が8月で、いま解約しちゃうとすべての特典利用資格を失いますだって..?」

「8月ってことは、来年の8月までまだたっぷり8ヶ月もあるわね。だったら何もいま解約しなくてもいいんじゃない?それまで正規の会員のままいけるでしょ。だってあなた、月額払いじゃなくて少しお得な年額払いなんでしょ?」

「たしかに。」

「ちなみにキミはいつの契約?」

「私は、えっと..4月みたい。そしてやっぱり少しお得な年額払い。」

「じゃあ、そっちのが早いのか~。う~ん...となると、正しくはキミの更新に合わせてキミのプライムを解約し、俺のプライムを親にした方が4ヶ月分=月額換算で2,000円安くなるのか~。でもそれだと、俺がサブスク代を払い続けることになるよな~。その支払い分を家計から補填してくれればいいけど、どうする?」

「ケチくさい計算ね。」

「ケチくさいかもしれないけど、こういう計算は大事だよ。」

「仕事みたいね。」

「ミクロ経済さ。」

「ミクロマンね。」

「そう、ミクロマン..って、ミクロマン知ってるの?」

「知らない。」

「まあいいや。となると、別に俺は得するわけでもないから、奢る話が成立しなくなるな。」

「あなた、武士に二言は無いって諺(ことわざ)知らないの?」

「武士じゃないし。ミクロマンだし。」

「日本男児たるもの!武士道精神を忘るるべからずーーー!!」

「うるさいなぁ~、じゃあ最初のプラン通りでいいよ。8月のオレの更新日まで今までどおりで、更新直前で俺のプライムを解約して、その後、キミのプライムの家族会員に加わるということで。」

「まあ、そうね。複雑にすると色々と面倒だから。それがいいわね。武士道精神も貫けるし。」

「・・・」

「念のため、この『契約更新3日前にメールで連絡』ってボタンを✅しておこう!そうすれば忘れて更新することもないだろうから。」

「そうね。」


というわけで、いろいろと考えを巡らせた結果、事態は何も変わらないまま終息。いやいや、何も変わらないってのは語弊があるので、8か月後にミクロ経済的な平和が訪れるってことで、続編を締め括りたいと思います。

(解約を忘れて更新しちゃわないように気を付けます)


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