見出し画像

「私の詩集」

詩 死 詩を編み 死を編む

死という文字を積みかさね つみかさね
それを混ぜ合わせ 糸と針
それで ノートの布表紙に刺繍してやろうか
それで 死という文字による 詩集の完成だ

ノートを開けば
ひろがるのは 死んだ文字
意味のない文字
感情のない文字
そこからは
死臭
立ちのぼり
鼻孔をくすぐる

そんな詩は ごめんか ごめんか
いや
死という 文字をつづるのは 生きているからこそ
死という 文字をつづっている間は 生きているということ

ならば 死ぬ間の 暇つぶし
きょうも 始めよう

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?