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握力は脳と関係性がある!認知症や万病との関わり

みなさんこんにちは。
みなさんは「握力」について意識したことはありますか?
実は、握力は我々の脳や病気と深い関わりがあるのです。本日は、握力が低下するリスクとそれを防ぐための運動についてご紹介いたします。

1.握力低下が認知症のリスク増に

イギリスの調査機関「UK Biobank」の男女19万人以上を対象に11.6年間調査した結果を参考にご紹介いたします。
これによると、握力が5kg低下すると

認知症の発症リスク
男性 : 1.16倍
女性 : 1.14倍

アルツハイマー型認知症のリスク
男性 : 1.11倍
女性 : 1.13倍

血管性認知症のリスク
男性 : 1.23倍
女性 : 1.20倍

上記のような結果となりました。また、握力が5kg下がることで記憶能力、知能のスコアも低下する結果となり、握力との相関性が認められたというものです。
この研究では、頭部のMRIも同時に分析し、握力が低下することで海馬の容積は変化がなかったが、認知機能に関連する大脳の白質病変の容積が
男性で92.22mm3、女性で83.56m㎥大きくなっていることがわかりました。

白質病変: 血のめぐりが悪くなって、器官が酸素不足になっている

この結果から、中年期以降の握力は強い人ほど認知機能に問題が起こるリスクが低いということがわかりました。握力だけに限らず、中年期以降やそれより前からの筋力トレーニングが認知機能の維持に不可欠であると言える内容です。

2.握力低下が死亡リスクを上昇させる

厚生労働省によると、握力の低下が大きい人ほど脳卒中や心筋梗塞、総死亡の割合が上昇すると発表されております。
また、上記に登場した「UK Biobank」の研究で50万人以上を対象に行った調査によると握力が5kg低下することで死亡リスクが
男性で16%上昇し女性で20%も上昇することがわかりました。

これには、全身の筋肉が関係しているのではないかと示唆されています。もちろん、筋肉量が多く脂肪が少ない方ほど死亡率が下がります。
免疫力や心疾患、脳血管系の病を患いやすいということも関係しているかもしれません。
単純に筋力の低下は握力の低下にもつながります。
筋肉量が減少している方は、呼吸器疾患、がん、感染症などのリスクも多いことなど、筋力の低下は握力の低下も招くので、上記ような死亡率と深い関わりがあると思われます。

3.握力を鍛えよう。脳との関係

指をしっかり使う
我々が指を動かすための脳の役割を担う面積は1/3を占めるほどと言われています。
また、手を動かすためには意欲が伴うことから、手を動かすことは脳の機能低下を防ぐ役割があると言えます。
楽にできる世の中になりましたが、日常生活でも家事を見直し、掃除でも雑巾を絞るといった動作が入ってくると理想です。

全身の筋肉を動かす
体を動かすことで、全身の筋肉が使われることで筋力の維持、向上が見込めます。
最も適しているのは筋力トレーニングです。
トレーニングを行うことでホルモンの分泌も盛んになり、筋力の向上効果が高くなります。
もちろん、脂肪燃焼やダイエットの一環として行う場合は、有酸素運動を取り入れると尚良いでしょう。

グーパー運動
ただ手をグーパーするだけでも前腕部分をかなり使います。100回を目指して行ってみましょう!

4.まとめ

本日は、握力と脳の関係から死亡率までご紹介致しました。社会人になり、体型が気になりだす方や体力・筋力の衰えを感じている方はぜひトレーニングする習慣を身につけましょう!
ぜひ健康な身体で元気に長く暮らせる身体を作りましょう!

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