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【運営メンバー紹介】栗原稔(通称おやっさん) | モノづくりの世界で業種を超えたネットワークが広がっていく。2024年春、「町プロタウン」はじまります。

町プロタウン運営メンバー(クルーと呼びます)を紹介するシリーズです。第一弾は、町プロタウン発起人のおやっさんこと、栗原稔さん。

2021年より活動を始めた「町工場プロダクツ」がさらに発展し、新しいオンラインコミュニティがスタートします。町工場以外のどんな立場の方も関われるしくみができました。町工場のみならず、さまざまな業界、町工場が作るモノが好きで応援したいという個人ファンの方もご参加いただけます。

「共創とイノベーションを創出し、社会に還元していきたい」そんな思いを持って運営に関わるメンバーを紹介していきます。

プロフィール

栗原稔(合同会社メイカーズリンク代表社員)
精密切削加工メーカー、栗原精機創業者の長男として昭和35年池袋に生まれる。 2003年株式会社栗原精機代表取締役社長に就任。2023年5月会長就任。 2018年合同会社メイカーズリンク創業。 2021年よりFM川口「Metallic Friday」ラジオDJを務める。 Twitter名は「おやっさん」
https://twitter.com/krige09



X(旧Twitter)でつながりが広がり、”おやっさん”と名乗り始めたら仲間が増えた


ーX(旧Twitter)での発信がアクティブですが、いつからですか?

町工場プロダクツの”おやっさん”と名乗って本格的に発信し始めたのはここ3年くらいです。実はXを使い始めたのは14年前、2010年なんですけれどね。


ー町工場プロダクツの始まりは何ですか?

町工場同士の横のつながりを作りたくて、2013年に「モノづくりコミュニティ・MAKERS LINK」というオンラインのグループをFacebook上で立ち上げたことです。
現在の登録者数は約2500人です。そこではリアルな活動というよりは、みなさんがモノづくりに関する投稿をしてくれています。
このFacebookグループ「MAKERS LINK」の中で、「2020年10月のギフトショーに一緒に出ませんか?」と有志を募ってみたところ5社が集まりまして、出展したことがリアルな活動の始まりです。
「町工場プロダクツ」という名前は、活動の中で2021年に誕生しました。

【町工場プロダクツ】とは日本全国の町工場の自社製品開発を支援するコミュニティです。
発端は、埼玉県川口市にて金属加工業を営む栗原精機会長・栗原稔がSNSを通じて全国の町工場に呼びかけ、自社製品を持ち寄りギフトショー出展にチャレンジしたことでした。
町工場5社から始まった商談会出展やイベント出店の輪は徐々に拡大。【町工場プロダクツ】の名の下に参加する町工場は2024年2月現在、日本全国100社以上に広がっています。          

町工場プロダクツ公式より


ー”おやっさん”と名乗るようになったきっかけがあれば教えてください。

同業の若い方々から自然と呼ばれるようになりました。
我々の年代でXで発信している人は少ないというのもあって、リアルな場でお会いする方々が慕ってくれましてね、「俺たちの”おやっさん”なんだ」と。
それじゃあ、Xも”おやっさん”にしちゃえーと、笑。


ーまるで息をするように自然体で発信されていますね。

Xは丁寧な文体で書くと140字に収まらなくて、口語調になることも多いんです。それもあって、ナチュラルに感じていただけるのかもしれませんね。
頭に浮かんだことはすぐ発信するようにはしています。何かきっかけがあった時も、「ひと言コメントしようかな」と思います。書き方や表現は大丈夫かと気にはなるけれど、考えると止まってしまうので。失敗もしますけれどね、「やっちゃえー」とポストしています。


ーただやってるとは思っていませんでしたが、やはりいろいろと考えているのですね。

一応ね、考えています、笑。あと、たまにですけれどネガティブなことも書きますよ、ポジティブなことばっかり書くのもなぁと思うから。直接的な言い方をするとネタバレして大変になることもあるので、そこは十分に気をつけています。


可能性を感じたのは、Xの拡散力だった



ーどんなところがXの拡散力の魅力ですか?

新しいつながりが生まれて、さらに広がりが増えるところです。
最近はリアルな場に出かけて人と会う機会が増えていて、初対面でも相手の方が僕のことを知っていてくれることが多いんです。「あっ!おやっさん!」って。うれしいんですよ、どこに行っても知っていてくれるんですから。


ー毎日、朝から何ポストもされていますね。

毎朝「#公式」とつけて、会長を務める栗原精機の中の人としてポストすることからXでの活動が始まります。たまに忘れるけれどね、笑。2023年5月に息子が社長に就任して代替わりしたので会社の実務からは引退していて、自分のリソースの95%は社外活動に使える状態です。体調もいいので遠出も解禁してぼちぼち始めようかなと思っています。月に1回くらいと考えていましたが、すでにもっと行っていますね。
社外からは、「おやっさん、引退してないじゃん」、社内からは、「会長はほとんどいないね」となっています。

ー町工場の取り組みとして、「川口まちこうば芸術祭」にも関わっておられますね。


公式サイト▼


座長のおやっさんが紹介されている川口経済新聞▼


アーティストの方々の作品作りに対して、「工場側がこんなことをしてあげられるよ、というしくみがあればいいんだよなぁ」と思ったんです。
最初は今ほど大掛かりに自分も関わるとは思ってもいませんでした。ところがやってみたら思いもよらない方向に進んでいきました。美術館を借りられるようになったりして。
今から思えば、すべては僕の妄想から始まっているんですよね。だから最近は「妄想」を口に出して人に言うようにしていますよ、笑。


12歳で音楽とラジオにハマった、子供の頃から好きなことには入れ込むたちだった


ーおやっさんはいつから妄想屋さんなんですか?

どうかなあ、いつからかなあ。子供の頃から妄想して誰かに話していたような記憶はないんですよ。でもね、好きなものにはけっこう入れ込むたちでした。小学生の頃、音楽とラジオが聞きたくて親にラジカセを買ってもらったんです。
そのラジカセでラジオを聞きまくっていました。DJにあこがれましたね。しゃべるのが好きだと思ったことはないんですけれど、将来はラジオに関わる仕事をしたいと夢みていました。
めちゃくちゃラジオが好きだったので、一人でしゃべって音楽をかけてカセットテープに録音して自分で聞く、みたいなこともやっていましたよ。


ー現在はFM川口「Metallic Friday」でラジオDJをされていますね。

まさかラジオ番組のDJを自分がやるとはね。番組を始める時に相方のカルロスが、「おやっさんと一緒にやりたい」って誘ってくれました。
ラジオDJをやりたいとずっと思っていたわけではなくて。声をかけてもらった時に、ぶわーっと蘇ってきました、「俺がやりたかったやつじゃん!」って。
最初は、ラジオスタジオに行き台本を見てしゃべるだけでした。ところが、制作もやりたくなってしまって。そもそもやりたがりなんですよ、笑。
2021年にスタートした番組で、約3年半続けています。生放送の「Metallic Friday」は月に一回、もう一本別に毎週流れる音楽番組「It's Rockin' Friday」を収録して編集までして放送しています。
ラジオブースでは、こうやって大きなヘッドホンをしてマイクに向かって話していますよ。


すべては妄想することから始まった、町プロタウンはじまり物語


ー2024年4月から始まる町工場プロダクツの新体制「町プロタウン」の構想はいつごろからされていましたか?

実は町工場プロダクツの活動を始めた初期のころからずっと思っていたんです。町工場の企業以外にもデザイナー、メディア、士業などの専門家も入ってくれたらいいんじゃないかなと。
「業界を超えて異業種が交流できる場があったらいいよね」と、デザイナーの眞鍋玲さんとは一緒にご飯を食べながらよく話していました。


ー2024年春に町プロタウンが始まるわけですが、きっかけとなった出来事は何ですか?

2023年6月に「Podcast働き方ラジオ」にゲスト出演させてもらったことはひとつのきっかけです。

その後、パーソナリティの田中健士郎さんと話す機会が増えました。そこにヒントがありました。健士郎さんが主宰する共創分散型コミュニティ「ライターゼミ」では、町をコンセプトとしたコミュニティ作りをしているんです。

それを聞いて、ぶわーっと町プロタウンの構想が湧いてきました。体調も良くなってきてやっと吹っ切れた、そんなタイミングでもあったと思います。
「町工場プロダクツ」には「町」という言葉が入っていますから、町をコンセプトにしたコミュニティ作りはイメージがつきやすかった。健士郎さんたちとミーティングを重ねる度に、構想が次々と固まっていきました。

特に最近は、やりたいと思ったことを周りに言うようにしていますね。「こんなことをやりたいんだよね」って、思った時にすぐ口にしているかも、笑。
ありがたいことに、それを受け止めてくれる方々が僕の周りにはいるんです。だから、できなさそうなことも気がつくと状況が変わって実現していくんですよね。

まさしく僕の妄想に更にみなさんのアイデアと力が加わることによって形となり、「町プロタウン」が始まろうとしています。



ーおやっさんの妄想の源泉がこぼれ出すんですね。どんな時に思い浮かびますか?

布団の中で朝、目が覚める前です。寝ている時に自分でも気づかないうちに妄想が始まっていて。起きて朝食を食べる時はまだぼんやりとしているんですが、工場に出勤する頃にはだんだんはっきりしてくるので、そこで書き留めます。


ー寝ている間にみる夢と妄想がリンクしていますね!おやっさんの妄想は単なる「妄想」ではない気がします。

そうなんですよ、夢と妄想が完全に混ざっています。最初は夢をみていて、それがだんだんはっきりしてくる。そして、目が覚めて言葉に置き換えられていく。
町プロタウンのことだけではなくて、大抵いつもそうですよ。手を動かすこと、機械を動かす時のプログラムもです。一日が終わって夜に煮詰まっていても、朝起きたら「なんだ、昨日の悩んでいたやつはこれじゃん、あー、こうすればいいのか!」という具合に解決することが多いですね。たとえ行き詰っても、寝れば何かが浮かんでくる。悩んだときは一回リセットした方がいいと思うんですよ。

ーおやっさんの体がそういうリズムを作るようになってるんですね。


いよいよスタートする新体制のコミュニティ「町プロタウン」の様子は、この公式Webマガジンでこれからお伝えしていきたいと思います。

執筆・編集:坂本リサ
校正:森まゆみ
写真提供:メイカーズリンク


町プロタウンはタウンに集うメンバー(住人)に様々な価値を提供します

For Biz.(町工場・デザイナー・事業者向け)

1.展示会出展時の費用優遇・先行申込
2.催事出品時の手数料優遇
3.オープンイノベーションラボへの先行案内
4.町プロタウンサイトへのロゴの掲載
5.Slack上でのFansとのコラボレーション参加
6.活動報告レポートの発行(年1回以上)
7.オンライン・オフラインセミナー無料参加(実費はご負担)
8.町工場プロダクツアイコンの使用権
9.自社製品紹介などのnote記事作成
10.その他随時新たな価値を提供します

・月額11,000円(税込)
・随時申込可能
・12ヶ月契約(申し込み時に年額一括支払い)
・申し込み方法:町工場プロダクツwebsiteよりお問い合わせください
・お支払い方法:銀行振込
・早期入会特典:町プロポイント120,000pt 進呈

For Fans(個人)

1.SlackでのBizメンバーとの交流
2.共創プロジェクト案内
3.活動報告レポートの発行(年1回以上)
4.オンラインセミナー無料参加(オフラインは実費負担)
5.その他随時新たな価値を提供します!

For Fans(個人)向けにさまざまな企画進行中
・オープンイノベーションラボ
・町工場と一緒に商品企画
・リリース前の商品のモニタリングに参加
・ファンならではの視点を存分に生かしたコラボ
・大人の社会科見学
・親子の社会科見学
・町工場の推し活談義

・月額1,100円(税込)
・随時契約可能
・途中解約可能
・申し込み方法:PARK(準備中4/24オープン予定)
・お支払い方法:PARK内決済

運営:メイカーズリンク
町工場プロダクツ
自社製品の開発/発表/販売を通じ、町工場の活性を目的とした事業を行っています。素材・工法問わず日本中の町工場が参加しています。年間通して展示会出展、催事出展など多岐にわたる活動を行なっております。

栗原稔(合同会社メイカーズリンク代表社員)
精密切削加工メーカー、栗原精機創業者の長男として昭和35年池袋に生まれる。 2003年株式会社栗原精機代表取締役社長に就任。2023年5月会長就任。 2018年合同会社メイカーズリンク創業。 2021年よりFM川口「Metallic Friday」ラジオDJを務める。 Twitter名は「おやっさん」https://twitter.com/krige09

眞鍋玲(合同会社メイカーズリンク業務執行役員・町工場プロダクツ事業運営)
デザイン制作会社、精密機器メーカーで工業製品のデザイン、販促物制作を経験。 その後独立し現在は、日本全国の製造業・町工場の製品開発デザイン支援・販路開拓・販売支援に取り組んでいる。2022年メイカーズリンク役員就任。2022年デザイン会社メイクスアンドシングス創業。

運営協力:株式会社SessionCrew

田中健士郎(株式会社SessionCrew 代表取締役・「田中健士郎の働き方ラジオ」パーソナリティ)
神奈川県逗子市在住。上智大学卒業後、大手製造業会社で電子部品の海外営業を担当。2015年株式会社クラウドワークスに参画し、30以上の自治体と連携した地方コミュニティ作りの他、オンラインスクール「みんなのカレッジ」・フリーランスライターのオンラインコミュニティ「ライターゼミ」を立ち上げ、コミュニティマネージャーを担当。5000人以上の副業・フリーランスに学びと仲間づくりの場を提供。2024年に株式会社SessionCrewを創業し、代表取締役に就任。法人・個人を対象としたコミュニティ作りと広報支援に従事。
https://twitter.com/tkenshiro

坂本リサ(株式会社SessionCrew)
東京出身、イタリア在住 。株式会社SessionCrew 。「ご縁」を大切に、人と人の新しいつながりから価値を生み出すきっかけ作りのお手伝いをしています。コミュニティ広報。Podcast『働き方ラジオ』プロデュース兼準レギュラー。読むPodcast『働き方ラジオ』運営。共創分散型オンラインコミュニティ「ライターゼミ」メンバー。会いたい人に会いに行く活動家。
https://twitter.com/Risa_italy

森まゆみ(株式会社SessionCrew)
広島県在住、通称「まあち」。
株式会社SessionCrew代表のオンライン秘書。フリーランスライター向けオンラインコミュニティ「ライターゼミ」所属。バックオフィス・アシスタント・ライター・何でも屋として活動中。
「その人にしかできないことに専念していただくために」をモットーに、さまざまなサポートをしています。
https://twitter.com/march_320