夢は叶っても、叶わなくても。
久しぶりに下北沢の街に行ったら、道端で声をかけられました。
「この後、お笑いライブがあるんです!無料です!」
若手の芸人さんでした。
おぉ〜シモキタってこういう街だったなぁと思いながら歩いていると、再び客引き。
気づけばそこには、ライブ出演者と思われる芸人が20人ほどずらっと並び、客引きをしていました。
○初心者でもないベテランでもない
ちょっと歩いたらまた声をかけられることの繰り返し。
「無料のお笑いライブやるんです!!」
「お笑いライブです!見に来てください!」
彼らは20代〜30代と見えました。
初心者すぎてもないし、かと言ってベテランでもない。
しかしながら、客引きは慣れてるんだろうなぁと感じるグイグイさでした。
うーん‥
お笑い大好きなので、時間があれば考えましたが、用事があったのでスルー。
彼らの将来のために応援してあげたいけど、何かモヤモヤが残りました。
◯夢は叶うとは言い切れない
彼らは青春しているのか?
これは青春なのか?
仲間同士、切磋琢磨して、売れっ子芸人になることを目指す。
青春はいいなぁ、頑張れよーっと思いながら、一方で
この集団を見ながら
ここの彼らに「必ず君の夢は叶う!」ってそう簡単に言ってはいけないな、と逆説的なことを考えました。
初心者でもなくベテランでもなく。
人生の方向転換も可能な年齢。
他の可能性だってあるかもしれないから、何も言えません。
夢を追い続けたっていいのです。
ただ私は「夢は必ず叶うから、そのまま頑張れ」なんて、責任取れないことを言えないなと思いました。
◯氷山の一角を目指す
夢は叶う
必ず夢は叶う
そういう類の言葉は好きだし
ポジティブな気持ちになれます。
私はお笑い大好き。
人を笑わせるって素晴らしい。
みんなにがんばってほしい。
全員に売れてほしい。
でも現実的にそんなことって難しいのです。
私達がテレビで見ているのはほんの一部。
氷山の一角であることを実感しました。
そんな氷山の頂点を目指している人たちだからこそ、「夢は叶うよ」なんて無責任なこと言えるわけないと思ったわけです。
昔は気安く言っていたけど、もう言うのをやめようと思いました。
◯本人だけが信じればいい
じゃあ売れていない芸人さんに対して、夢は叶わないと言うのでしょうか。
そんなことは絶対に言いません。
夢は叶うことも多くありますし、
もしかしたら、突然売れることだってあるのですから。
「応援しています」とエールを送り、
夢の先は、本人に任せることにしました。
彼らは、自分の信じた道をただただ進んでいけばいいのです。
第三者として無責任に
「あなた売れるよ」
「続ければ夢は叶うから、50歳まで続けなさい」
なんてこと言えないけど、本人たちが
「私は売れる」
「自分は人気芸人になる」と信じればいいのです。
◯最後にエール
この歳になって思うのは、
『結局夢が叶っても叶わなくても、そのプロセスに意味があって、どっちに転んでもいい人生になるように自分が仕向ければいい』
ということです。
夢は絶対叶うよ、なんて無責任なことはもう言いません。
「夢が叶っても素敵」
「叶わなくても素敵」
で、最高の人生にするのです。
夢破れた人には、最高の人生なんて考えられないと思いますが、「あれがあったから今がある」という未来が必ずやってきます。断言します。
プロセスを楽しみ、想像もつかない未来を。
人生を存分に味わいましょう!
本当にありがとうございます😊嬉しくて小躍り!!💖