「共通の課題」に下ろすということ
課題の分離。
仕事なら明確に分離できる。分かれる、と思っていた。
ところがその後、仕事でとんでもない展開になった。
内容が昨日のつづきになる。まだまだ修行中と実感する出来事(笑)
後輩の、処理漏れ(発送もれ)が発覚した。
これは郵送ではなく、ちゃんとした小包。しかも件数が多く、約10件。
その後始末として、書類の作り直しなど、私が行い、これが結構な手間だった。
さらに、関係するところに謝罪した。
「課題の分離」でいうところの責任。
最終的な責任を取るのが私ではないのだが、実務的な処理をしたのが私で、結局私が全部尻拭いした。社内も相当ザワついた。
いやいや、責任は当事者でしょーと思って、後輩にまず尋ねた。
後輩本人も「やば、大きめの事件」と思ったようで、ちょっと様子がおかしく、その件を妙に他人事のように笑ったり、その場から逃げたりしていた。
最終的に「しりませーん」という顔をして、スルーしていた。
基本的に、他者の課題には、介入すべきではないのだが。
そんな後輩についに直接介入した私。
「そもそもの依頼。あなたに、渡したよね」
「確認する仕組みを作った方がいい」と伝えたけど、自分じゃない顔。
もともと、ダメージにとても弱い子。
私は何となく直感でわかった。
失敗が案外大きくて、心のダメージが大きすぎて、回避を選んだようだ。
1件なら真剣に取り合ったはず。史上初の10件もの処理漏れ。
「この件は私には関係ないこと」と、記憶自体を変えたようだった。今更間に合わないのに(笑)
まるで知らなかったことのように、逃げることを決めたのだ。
課題と向き合わない。
それはそれで、本人の深刻な課題、なのだけれども。
こちらが困るとか、あなたの課題だと伝えても、自分じゃないと思っている場合。
「共通の課題」に下ろす、という作業がいいと岸見先生はよくおっしゃる。
「自分とあなたの問題」ですよと。
例えば、夫婦の問題を、妻目線の問題ではなく、共通の課題としてシェアする。これが有効なのだ。
この時は「発送が漏れるととても困る、改善策を」ということをシェアして自然と「共通の課題」に下ろそうとした。
しかし、後輩は " 無 " の顔。「はぁ…自分には関係ないですけど」という態度で、「共通の課題」に下ろせなかった。
もろく崩れやすいのに鉄壁の心。
「共通の課題」に下ろそうとしても、聞く耳を持たれないこともある。
後輩は、記憶まで変えて、なかったことにしようとしていた。
本人の防衛本能でしょ。
明らかに、傷つくことを避けているとわかったけど、そこまでは言えない。
今更だけど、あの時どうしたらよかったのだろう!
最終的な責任は、私でなかったのだから「課題の分離」をして、自分のタスクを淡々とやるべきだったんだろうか。
そうは言っても後始末に手間かかったからなー。
失敗した人にどうしても学んでほしいと思ってしまった私。
過度な期待は禁物なんだな。
本当にありがとうございます😊嬉しくて小躍り!!💖