批判的に考えるとは
批判というと、否定する・マイナスなどネガティブな言葉のイメージがありますが、本当は良いことのようです。
〇批判的に考えるとは
先日、“『批判的』に学ぶ〜物理学/心理学の観点から〜“という講演を聞いてきました。
批判的に考えることについて、物理学・心理学それぞれ専門の先生がお話ししてくださいました。ここで学んだことを書きます。
さて冒頭の続きですが、批判の正しい意味はこちらです。
批判とは・・・
【物事の真偽や可否を検討して、それに対する判定を下すこと】
物理学からも心理学からも、結局は「物事の良いも悪いもあらゆる面から見て判断して行きましょう」、これが批判的に考えるということなんだそうです。
ということで、私は長い間ずっと勘違いしていました。
〇日常に潜む相対的な言葉
講演の中で、最も印象に残ったのは、物理学の先生のお話。
スプーンを取り出し、固いか?柔らかいか?問いながら、曲げて見せてくれました。
このスプーンは、カレーを食べるには十分な固さがあり、曲げるには楽なほどに柔らかい。つまり、、、
「柔らかい」
「固い」
こんな日常の表現も、相対的に表現している言葉、というのです。
言葉というのは、無意識で相対的に比較して使っているものが多くありますよ、そういうところを意識してくださいね、というお言葉でした。
日常の表現にそんなものが含まれているなんて、そんなこと考えたこともなかったので、ハッとさせられました。
〇無意識で比較している私たち
相対的な言葉を意識して探してみると、あるある、山ほどあります。
多い・・・何かに比較して多いから「多い」
少ない・・何かに比較して少ないから「少ない」
高い
低い
早い(速い)
遅い
重い
軽い
甘い
辛い
人に関することも、相対的な表現だったなぁと。
冷たい・・・比較する人がいて、それに比べて冷たいから「冷たい人」
優しい・・他に比べて優しいから「優しい人」
(こういう時は、誰もが“自分“と比較して表現するのでしょうか)
面白い。面白くない。もそうです。
面白くないものを知っているから、感情が動いた時は「面白い」
面白いものを知っているから、何も感じない時は「面白くない」
私たちは常に無意識で、何かと比較した言葉を発しているんですね!
〇鵜呑みにしないで批判する
今回のテーマでもあった「批判的」に考えることは、例えば広告など、そのまま鵜呑みにしない方がいい、というメッセージでした。
・生きて腸に届く乳酸菌〇億個!
・業界初の成分〇〇を1,000mg配合
それは多いの?少ないの?
他社商品と比較?人体への影響力で比較?
どこと比較するか、何と比較するかでも違ってきます。
他にも、政治と金の問題。
・国会議員の裏金、〇千万円。合計〇億。多いなぁ〜
・町長選挙の賄賂、市民の数名に5,000円、安いなぁ〜
じゃない!ってことですね。どっちもダメはダメです。
ということで今回深い学びとなりました。
言葉を使う時には、無意識の部分を意識して。
また、鵜呑みにせず批判的に考えて、ニュースや広告、身の回りの情報をとらえようと思いました。
本当にありがとうございます😊嬉しくて小躍り!!💖