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自分を責めないで。存在にありがとう。

自分を責めがちな人に出会うと、少なからず親御さんの影響を考えずにはいられません。
私もそうでしたから。(現在進行形かもしれません)



〇自分が悪い。たぶんまた私が悪いんだ

人生を全肯定されてきた人にはわからないかと思います。

自分のことを責める、言葉のシャワーを浴びる人生。

大人なんだから、考え方のクセを親のせいするのはどうか?ということもありますが、
鬱になった過去もあり、私が経験者として言えるのは、自分を責める思考回路は仕方がないことと思えます。

お前が悪い
いつもお前だ
お前がバカだから
お前のせいだ
またお前か、情けない

そう言われ続けたら、自分を肯定する言葉なんて湧き上がってきません。

やっぱり私が悪いんだ、の結論に簡単に到達します。

〇同僚を救いたい

少し前、会社を休みがちになってしまった同僚がいました。20代の女性です。

「自分は仕事でミスが多い」
「自分は仕事が遅い」
「自分は周囲に迷惑をかけている」
「また自分がやらかした」
「ホントに自分はダメだ」

そんなふうに自分を責めて、会社に来るのが億劫になってしまったようです。

私から見れば立派な若者です!

「あなたは何でそんなに自分を責めるの?」
「何でそんなに自分に厳しいの?」という言葉は耳には入りません。

こんな時の声掛け。

「いやいや、あなたは一生懸命がんばっている」「真剣に取り組んでいる」「とても真面目に働いている」などと言いたいところですが、、、

当時の自分と重ねて、そんな言葉はもらっても嬉しくないだろうと気付いたのです。


〇どんな声掛けをしたらいいか

哲学者の岸見一郎先生は「生産性にフォーカスするのはやめましょう」という話を以前にされていました。

生産性に囚われると、生産性がない人は価値がない、ということになってしまうからです。

じゃあ生産性がない人、衰えた人は価値がないのか?そんなことはありません。

【人の価値とは、存在そのものにある】からです。

だから「あなたは仕事を頑張っている」も、

頑張るから→評価される、という条件付きになります。

常にそういう自分にならなければ、認めてもらえないんだ、と縛りを感じ苦しくなります。
(これが鬱への第一歩です!)

そんな人に、どんな声掛けをしたらいいのか。

彼女はまるで遠い日の私のよう。なので、慎重に言葉を選びました。


〇存在そのものが貢献であり価値である

結局はシンプルに
「あなたが居てくれること。その存在がうれしい。ありがとう」
だけを伝えました。

全ての人は、存在だけで他者貢献しています。

存在そのものが誰かを喜ばせていますし、
その存在だけで、誰かの役に立っています。
それが価値なのです。

「居てくれてありがとう」
「存在が嬉しい」
「存在そのものが喜び」

赤ちゃんや、推し活?
そんな場面で聞く言葉ですが、
日常における人間関係で、こんな声掛けほとんどないですよね。

生産性ばかり追求する時代になったからこそ、時代の逆を行くように、

もっともっとお互いの存在そのものを認め合う声掛けが当たり前になればいいなと思っています。

【あなたの価値は、存在そのものにあります。居てくれてありがとう】



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