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クラフトビアフェスト×子どものあそび場×つくば市=「 」【移動式あそび場レポ】

大人向けに用意された場所も、子どもの居場所=あそび場があるだけで、大人にとっても子どもにとっても居心地のいい空間になる。

「子どもが帰りたくないっていうから、じゃあもう一杯飲もうかなって」

印象的だったのは、子どもたちと一緒にあそぶお父さんお母さんの姿が多かったこと。真夏日の太陽の下で、子どもと一緒になって汗だくであそぶお父さんの姿は、それだけで、きっとここはいい街なんだろうな、チャイルドフレンドリーな街なんだろうな、と感じられるような光景でした。

そんな、“いい街”というのは、茨城県つくば市。今回は、つくば市で開催されたビアフェス会場にあそびを届けてきたお話です。

一般社団法人まちのこ団
まちで育つ子どもたちの"原体験を豊かにすること"をミッションに活動をしています。 《主な事業》 ▶︎移動式あそび場づくり ▶︎拠点式場づくり(まちのこベース) ▶企画運営事業|防災/地域コーディネート等
https://lit.link/machinokodan

▶移動式あそび場づくり
様々なあそび道具を詰め込んだ「プレイバス」で、まち中に即席のあそび場をつくる取り組みです。詳しくは、まちのこ団note『プレイバス/移動式あそび場』マガジンをどうぞ。
https://note.com/machinokodan/m/me025768257f7


茨城県つくば市最大級のビアフェス『Tsukuba CraftBeer Fest』

2022年7月22日(金)~24日(日)の3日間、つくば駅前センター広場で開催された『Tsukuba CraftBeer Fest』

全国各地25のブルワリーとつくば市内外の14の飲食店が集合するイベントで、1年に1度の開催でしたが、コロナの影響もあり今回は3年ぶりの開催となりました。

『Tsukuba CraftBeer Fest』公式HPはこちら👇
https://tsukuba-craftbeerfest.com/

まちのこ団は、最終日の24日(日)にあそび場を届けてきました。

(『Tsukuba CraftBeer Fest』公式Twitterより)

初めての場所に、「ビアフェス会場にあそび場」という初めての試み。正直、不安…。

ビアフェス会場に、子どものあそび場。
話を聞いたときは、正直不安でした。お酒のイベントに子どものあそび場って、どうなんだろうか…。でもフェス会場とかは、子どもも多く来場しているようなイメージもあるし。

それに、普段まちのこ団は茨城県大子町を中心に活動していて、勝田・ひたちなかエリアでの出動も多いものの、主な活動地域は県北エリア。

県南地域、つくばエリアでの出動は今回が初めて。子どもや親御さんの様子、地域性などわからない部分も多く、受け入れてもらえるだろうか、という不安もありました。

そんな、二重の不安を抱えながらの、会場入り。

不安を吹き飛ばすほどの。あそび場、大盛況。

会場のつくばセンター広場は、中心部がくぼみになっていて、そこにステージエリアと子ども向けワークショップエリアがあるような形。そこにあそび場を設営しました。

(飲食テントから一段下がったところにあるステージエリア)
(ステージの向かい側に、あそび場)

あそび場は飲食店のテントが立ち並ぶ場所からは一段下がったところにあったため、イベント開始の11時を回っても、子どもたちはまばら。はじめの1時間は、まちのこ団の大人の人数のほうが多かったような…。

それでも、少しずつ子どもたちがあそび始めると、楽しそうな声を聞きつけて子どもたちがどんどん来てくれました。

ちょうど、あそび場の前が階段になっていて、12時を過ぎたころからお昼ごはんを食べる人が座り始め、子どもたちも雪崩れるようにあそび場に。多い時では30人くらいの子どもたちがあそんでいました。

数々のあそび場を経験してきた、プレイワーカーのなおちゃんに「子どもの数は、過去1多い」と言わせるほどの盛況ぶりでした。

(階段の前があそび場)
(子どもたちがどんどん集まってきました)
(段差を利用してビー玉転がし)
(兄弟仲良くね)
(真剣なまなざし)
(芝生の上であそぶ子どもたち)

まちのこ団、初めてのつくばエリア

今回、まちのこ団はつくばエリア初進出でした。ご縁をくださったのは、つくばまちなかデザイン株式会社の小林さん。

『Tsukuba CraftBeer Fest』は、主催がつくばクラフトビアフェスト実行委員会で、つくばまちなかデザイン株式会社は、つくば市(つくばペデカフェプロジェクト)、つくばセンター地区活性化協議会とともに共催という立ち位置で、運営サポートなどを担っているそうです。

このビアフェスは、つくばエリアのイベントの中でも歴史のあるイベントで、始まりは約10年前。さらに、民間主催のイベントの中では集客数がNo.1なのだとか。

小林さん「初期の頃は、子ども向けのコンテンツを用意してなかったんです。でも、お客さんとお話をする中で、『子どもがはやく帰りたいって言うから、あんまり長くゆっくりできなかった』という声を聴くようになり、それから子ども向けにも用意するようにしました」

子ども向けコンテンツは、バルーンアート、大道芸、ワークショップやフェイスペイントなど。

小林さん「子どもが帰りたくないっていうから、じゃあもう一杯飲もうかなって、長く滞在してくれる人が増えていったと感じました」

今回、あたらしい子ども向けのコンテンツを探していたところ、知り合いの方からまちのこ団の話を聞き、依頼することに。

まちのこ団に依頼をするにあたって、不安だったことはありますか。

小林さん「不安だったこととしては、お酒のイベントでまちのこ団が来てくれるかや暑さで子どもが大丈夫か、つくばの子どもに受け入れてもらえるかというところが心配でした」

「それと、あそび場が実際どんな感じになるのかなって、写真を見ただけだったので。でも、おしゃれな感じになっていて、とてもいいなって思いました」

(一緒にあそぶお父さんお母さんの姿が多い印象でした)
(「もう1回!」この後、本気勝負のお父さんにリベンジマッチを挑んでいました)

1学年12クラスも、さらに学校が足りずに建設中、という街

ビアフェスの会場に子ども向けのあそび場という話を聞いたとき、正直、全然イメージできなかったんです。

小林さん「東京とかのイメージだとそうですよね。でも、つくばで開催されるイベントは、ファミリー向けじゃないとうまくいかないんです」

つくば市はこの少子化社会の中にも関わらず、子どもの数がどんどん増えているそう。1学年12クラスある学校もあり、さらに学校が足りずに建設中なのだとか。

また、もともと研究都市として発展してきたため、人口25万人のうち研究者が2万人いるそう。そのため、子ども向けのイベントとして「研究者が教える夏休み研究」という、1日で自由研究の宿題が終わってしまう(!)という素敵なイベントも開催されています。

子どもを育てる環境としては、とても良い場所なんだろうな。未来への希望を感じざるにはいられない、そんな街でした。

またぜひ次もお願いしたいです。小林さんからのその言葉を胸に、またおじゃましたいと思います。

(文/写真:サトウミキ

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