【宮本修さんインタビュー】地域社会で事業を営む難しさと、暮らしの豊かさを得られる可能性や魅力があること。
宮本さんは学生・サラリーマン・独立をされてきた人生の中で、ライフステージ毎に自分なりの人生観を持って暮らしてこられました。そんな宮本さんが歩んできたライフステージ、さらに今回のインタビューを通じて感じたことを本記事に記したいと思います。
宮本さんのライフステージ
宮本さんは子どもの頃にパイロットに憧れ英会話を始めたことをきっかけに、中学時代にはかすみがうら市の中学生海外派遣事業を通じてオーストラリア、そして慶応大学在学時にはスタンフォード大学との学生間交流プログラムへの参加を経験しています。そんな学生時代を過ごす中で、グローバルで人のために尽くせる生き方をしたいと徐々に考えるようになったようです。
新卒でメガバンクと言われる大手銀行に就職をした宮本さんでありましたが、世界をフィールドに仕事と向き合いたい想いとのGAPが日に日に大きくなった結果、輸出・貿易事業に携わることが出来るタイヤメーカーへ転職をされました。調達部門での業務を通じて、学生期から思い描いていた海外をフィールドに活躍の場を広げることが出来ていると感じたとき、宮本さんは自ら充実感を感じられる暮らし方・働き方を選択したいという考えを抱いたとのこと。現在は自らの暮らす場所を中心に独立されたのですが、当時のスキルをフル活用して地域企業の輸出事業立ち上げ支援などを生業としています。
インタビューでの気づき:
自らの信念を選択する事が豊かさにつながる
宮本さんのライフステージには常に海外も視野に含め人のために尽くしたいという信念があり、その信念と現実の精神的な距離が宮本さんにとって豊かな生き方かの判断ポイントなのではないかとインタビューから感じ取ることが出来ました。
私(北島)にとって、人生の豊かさとは古き良き時代の流れを今に感じること、心地の良い自然を感じること、身近な人の幸福度が高いこと、といった感覚がありました。そういうものだと良くも悪くも固定概念のようになっていたのかもしれません。宮本さんのインタビューをさせて頂いたことで、一人一人がライフプランで思い描いている信念は様々であることを再認識することができました。「それぞれの信念を暮らし方の選択一つ一つで大事にすることの豊かさ・重要性」をハッと気づかされたような気がします。
インタビューでの気づき:
地域との共生は難しさがあり、でも魅力的である
自身が暮らす地域で独立されてから、地域と共生しながら成長していく必要性を強く感じている宮本さんは、趣味を大切にできるような空間作りとして地域企業に協力したり、地域の事業者たちと利益性を追わない奉仕活動をともにおこなったり、お困りごとがある方をしかるべき場につなげたり、ビジネス内外かかわらず行われています。そして、今では流山市に拠点を置く企業と子ども向けの寺子屋を開く計画を立てているようです。(2022年8月インタビュー時)
その寺子屋で、宮本さんは海外ビジネスの経験を活かして「使える英語」を担当する予定となっているそうですが、子どもたちに何より伝えていきたいことは「勉強と向き合う目的意識」だそうです。なぜ勉強するのか、それを学んでどうしたいのか、ということを大切にして「使える英語」を教えたいとのこと。それは宮本さん自身が自分の生き方・働き方と向き合ってきた経験から生まれた価値観のように勝手ながら感じ取ることができました。
宮本さんの活動からは、地域社会で事業を営む難しさを肌で感じ取ることが出来ましたし、それでもなお地域には暮らしの豊かさを得られる可能性や魅力がありました。
最後に、地域企業と新しい取り組みを始めている宮本さんは、私のような勤め先がある人間でも地域で活躍する機会を得られる「複業」のプラットフォーム作りを構想されているようです。
社会福祉やボランティアによって支えられている一面のある地域活動には、マネタイズへの難しさが拭い去れないことは社会通念上でも周知の事実のように思います。
「本業のかたわら気軽に出来るなら」、「本業として生活が成り立つなら」関わりたい。そんな地域活動と出会ったことはないでしょうか。地域活動に強い興味・関心を抱く私でもフルコミットするほどの決断はなかなかし難いものです。特に昔ながらの男性像を抱いている方がいれば尚更かもしれません。
そんな私でも「複業」という暮らし方を選択できるのであれば、今までと違った形で豊かさを最大化させられそうな期待感を持ちました。
既に、このインタビュー活動を通して得た出会いに心から感謝をしつつ。。
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