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【渋谷一雄さんインタビューVol.1】世代を繋いできた流山市での地域活動

流山市に暮らす1人の父が、地域活動を行っている先輩に話を聞くという「machimin×父」のメディアを始めて第3弾のインタビュー。
今回は、流山市下花輪で生まれ育ち、家系を遡ると10代目という渋谷さんにインタビューをさせて頂きました!

写真左:北島 紳也(インタビュアー)、写真右:渋谷 一雄さん

プロフィール:大学卒業後、建設会社に勤務(習志野市で6年間、流山市で20年間)。その後中村組を経て、起業して3期目。

INTERVIEW1:流山で生まれ育った渋谷さんの地域活動

 渋谷さんは流山市下花輪で生まれ育った後、約26年間にわたり建設系の企業に勤め、2020 年12月からは地元である流山市で株式会社ヤマセン工業を創業され独立しました。お子さんの誕生直前に消防団へ入団し、お子さんの成長とともに「西初小おやじの会」立ち上げメンバーとして携わっています。

 「西初小おやじの会」では、コロナ禍で林間学校が中止になってしまい思い出を作る機会が減ってしまった子どもたちのために、仕事関連で入手した廃材から木材を組み上げてキャンプファイヤーをしたり、時には花火大会のサポートをしたりとバラエティに富んだ活動をされています。

 さらに、ボランティアとしても東京理科大学の「利根運河シアターナイト」のサポートも行っています。当初は仕事としてスクリーンを作る相談を受けたイベントではありましたが、学生たちの限られた予算で開催されるイベントであった事情等もあり、渋谷さんなりに出来るご支援を継続されてこられています。

INTERVIEW2:地元という原動力

 渋谷さんは、「子どもの笑顔やみんなが楽しくなるために出来ることはやっていきたい、地元だから。」とおっしゃられています。
定年まで企業で勤め、スーツを着ることが無くなって地元に戻った時、自分に何が残っているか。そんな人生の幸福度を見つめ直す中で地域との関わりを求める方も多いかもしれませんが、その関わる深さ・濃さ・形は人それぞれであれ、一緒に地域で苦労や楽しさを共有し合ってきた繋がりが何よりの財産なのかもしれません。

 地域活動を始めたいと思っている人は、何のために?どこで?何を?と一歩踏み出す前に考えすぎることも多いのではないでしょうか?
ただ、地域で消防団やボランティアを長年続けてこられた渋谷さんからは「地元だから」という単純明快でありながらも、最も大きな原動力をインタビュー時に感じ取れました。

INTERVIEW3:人口増加の流山市。新規転入者と地元民を繋ぐ達成感

 渋谷さんが地域活動をする際は、義務として使命を押し付け合うのではなく、いるメンバーで出来ることを無理なく成し遂げることを心がけています。時に、バザーで焼きそばを振る舞う際には衛生面・仕入れ・販売という責任が発生するものの、その活動の達成感こそが大切と渋谷さんは考えています。

 2022年の今、流山市では急激に人口が増加しており、地元民と新規転入者が上手く混ざり合う方法を両者が探り合っている状況かもしれません。「おそらく、新規転入者も新しい自分の地元である流山市に関わりたい。何か貢献したいという方向感は同じはず。上手く混ざり合えるようになりたい。」と地元民である渋谷さんは語ります。
もしかすると、地元民と新規転入者が混ざり合うポイントは、渋谷さんが大切にされている達成感なのかもしれません。

子どもが通う学校の繋がり、地元で知り合った者同士の会話から、地域との繋がりが生まれ、いつの間にか地域活動になり、達成感まで味わえる。渋谷さんのように地元であることを原動力に動き続けられる古き良き時代の地域活動を再発見することが出来ました。

<過去のバックナンバーはこちらからご覧下さい>


編集後記

私自身、幼少期に地元のイベントに参加したり、親が何気なくそのイベントに関わっていたことを渋谷さんのインタビュー中に思い出しました。都内のオフィスビルの中で仕事をしているうちに、昔は当たり前だった地域との距離感をいつの間にか忘れていました。笑
自分でもその瞬間を覚えていませんが、地域活動とは新しいことをやる場所というイメージを最近は抱いていましたが、昔ながら続く地域・地元の活動に新規転入者が混ざり合うことが出来ればよいだけなのかもしれません。地元民と新規転入者が混ざり合う機会が増えるだけでも、自然と幸福度は上がりそう。
人口増加に注目が集まる流山市ですが、渋谷さんのように魅力あふれる地元民がいらっしゃることを知れたインタビューでした。

インタビューア/北島プロフィール:千葉県流山市在住の1児の父。流山での定住や子育てをきっかけに地域活動へ参加を考えmachiminへ訪問。得意や好きを活かした事業活動を考える中で、「流山やmachiminに関わる方へインタビューをして憧れの存在を見つけられたら楽しそう」と思い立ちメディアの立ち上げに着手。サラリーマンをやりながら、父親として・一個人として地域に関わる生き方・働き方を探求中。

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