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面接=慈悲喜捨の瞑想

無題

釈迦の教えに「四無量心」という言葉があります。
今日はこの言葉と、私のが面接する時の心構えが似ていたのでそれについて書きたいと思います。

以前、面接の中で学生の話を聞いていると、その壮絶な過去に「さぞかし大変だったろうな」「よく頑張ったね」と学生の気持ちにひっぱられることがよくありました。
気持ちがひっぱられたままでいると「大変な経験(病気とか家庭環境など)をしているのであれば、きっと逆境に強い(例)に違いない」とか「不合格にするのはしのびない」と思ってしまいます。

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しかし、合否判断には根拠が必要だし、そもそも合格を出すことが彼らの幸せとは限らない。改めて気付いてから、面接中は「感情に寄り添う」、面接後は「事実で判断をする」ということを意識するようになりました。
しかし、この右脳と左脳の行き来がとても体力がいる。
未だに感情に引っ張られてしまう時があります。

ここで釈迦の教えに「慈・悲・喜・捨」という言葉を紹介します。

慈:相手が幸せであるようにと願う
悲:相手の悲に共感する
喜:相手の喜に共感する
捨:手放す

慈悲喜捨の心を持つことを慈悲喜捨の瞑想と言って、仏教ではこれは現世での修行に値します。

この考えが面接でもとても大切なんじゃないかと思いました。

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面接の時間だけではあるけれど、「慈・悲・喜」のように心に寄り添う。
面接が終わった後は「捨」。私は私の立場から彼らと向き合い、判断する。
私のやっていた面接は修行でした。
修行だから、難しくて体力がいるのは当たり前だなと思いました。

この修行に慣れることはないだろうけれど、多くの気付きや学びを得れることは間違いないなと感じます。

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